「Elmer」ではじめる連成解析 の商品レビュー
実際に計算させながらゆっくり熟読。 誤字も脱字も非常に多く、単位間違いなどもある。しかも書いている通りやっても収束しないという、ストレスの溜まる状況。赤ペンを片手に読むことをお勧めする。 なんとか数字は違うがそれらしい結果になるようにパラメータを調整し、最後の課題まで辿り着いたが...
実際に計算させながらゆっくり熟読。 誤字も脱字も非常に多く、単位間違いなどもある。しかも書いている通りやっても収束しないという、ストレスの溜まる状況。赤ペンを片手に読むことをお勧めする。 なんとか数字は違うがそれらしい結果になるようにパラメータを調整し、最後の課題まで辿り着いたが、最後の課題だけはどうやってもおかしく、収束のグラフもイタレーションが2倍進行するモノが混在するという異様な状況に苦戦した。結局これも記載されている設定値が間違っており、設定項目自体も抜け落ちているという、もう何が本当なのかよくわからず困ってしまった。 ただ、最後の課題は非対称な対流現象の視覚化とバイメタルのいびつな熱変形が見てとれて面白く、苦労した甲斐があった。是非、最後まで頑張って試して貰いたい。 Elmer面白いが、改めてFEMTETの操作性の完成度の高さに気づかされる。 プリ(Salome)、ソルバー(Elmer)、ポスト(Paraview)が独立している事がこんなにもストレスに感じられるとは、前時代的なCAEをすっかり忘れて甘やかされている自分に驚く。 立ち位置的にはComsolに近いと思ったけど、ComsolのGUIの方がはるかに使いやすい。Comsolはソルバーがいまいちだったけど、シンプルなことを組み合わせるのはやりやすかった。Elmerもポテンシャルとしては同じかもしれないけどかける手間は半端ない。 まぁ、商用ソフトじゃないから当たり前なんだけど。 並列化に対応していないソルバーがあったり、使える機能はGUIでは限定的だったり、まだまだ発展途上ではあるが、Windowsでここまで手軽に扱える強連成マルチフィジクス対応のフリーのFEMシミュレーションはElmerだけだろう。 色々遊んでみたいと思う。
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