ネムノキをきらないで の商品レビュー
大好きなおじいちゃんの庭のネムノキ。 大人たちはそのネムノキの枝を切り落とすといい始めた。伸夫は絶対にだめだと涙を流して訴える。 おじさんはチェーンソーで切るだなんて話している…。 おじいちゃんの誕生会の翌朝、ぼくはちいさなクモを、殺してしまった。 友達の芳木くんは、お母さ...
大好きなおじいちゃんの庭のネムノキ。 大人たちはそのネムノキの枝を切り落とすといい始めた。伸夫は絶対にだめだと涙を流して訴える。 おじさんはチェーンソーで切るだなんて話している…。 おじいちゃんの誕生会の翌朝、ぼくはちいさなクモを、殺してしまった。 友達の芳木くんは、お母さんが出ていってしまった。 そうして、ぼくは、伸夫は、言葉を上手く発することができなくなる。 芳木くんも、伸夫も、学校ではきっとそんなに目立たない、おっとりとしたふたりだと思う。そんな彼らの優しさがいい。 こんないい子たちも、どこかにはいると信じたい。現代のステレオタイプな小学生とはきっと違うふたりに、いやされる。 植田真さんの挿絵は優しくていいなぁ。
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おじいちゃんの家の庭にある大きなネムノキ。大人たちがその木を切る相談をしているのを聞き、伸夫は「絶対ダメ」と怒りを爆発させた。結局枝を落とすだけになったものの、大切な木が切り刻まれたことは、伸夫の心に傷を残す。それ以来、胸の中にある言葉をきちんと並べて口に出すことができなくなって...
おじいちゃんの家の庭にある大きなネムノキ。大人たちがその木を切る相談をしているのを聞き、伸夫は「絶対ダメ」と怒りを爆発させた。結局枝を落とすだけになったものの、大切な木が切り刻まれたことは、伸夫の心に傷を残す。それ以来、胸の中にある言葉をきちんと並べて口に出すことができなくなってしまったのだ。 子どもの心の内を丁寧に丁寧に描き、友だちとの小さなエピソードを積み重ねながら、ほっと明るい思いを届ける物語。
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