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さらに悩ましい国語辞典 の商品レビュー

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2022/06/18

本書は月2回くらいのコラム「日本語、どうでしょう?」をまとめたものだそうです。 https://japanknowledge.com/articles/blognihongo/index.html 「味わう」の活用形、「味あわない」「味わわない」。江戸時代は「味あう」とも言って...

本書は月2回くらいのコラム「日本語、どうでしょう?」をまとめたものだそうです。 https://japanknowledge.com/articles/blognihongo/index.html 「味わう」の活用形、「味あわない」「味わわない」。江戸時代は「味あう」とも言っていた。 「あぶらあげ[油揚]」が「あぶらげ」に変化するのは江戸中期。「たいいく[体育]」→「たいく」と同じ理屈。 「アベック」が「カップル」に変わったのはいつ?「アベックホテル」によって、「アベック」がいやらしい言葉に堕落した頃のようだ。 「ありがとうございます。」と「ありがとうございました。」の違い。「ございました」は、今後はもういいよという感じ。 「アンケート」は「する」のか「とる」のか。「する」が正しいが、「統計をとる」に引かれて変化したようだ。 「アンケート」の数え方を、私も最近読んだ『数え方の辞典』で調べていて、楽しい辞典だと言っている。 ア行のアだけでこんな感じです。 他にチョコッとメモに残した箇所を(自身の覚えも兼ねて)紹介しておきます。 『袖振り合うも多生の縁』という慣用句は、複雑に揺れている。 「袖すり合うも」「袖触れ合うも」「他生」「多少」と取り違えられている。 「袖すり合うも多少の縁」と言われても誤用だと気付かない。 「忖度」は難読漢字で読めない人が多かった。 本来、配慮するという意味はなかったし、マイナスイメージの言葉でもなかった。  「博士」は「はか・せ」「はく・し」、読み方で意味が変わる? 「大型」と「大形」の使い分け方は? 「東日本」と「西日本」の境界はどこ? 「魚介類」と「魚貝類」、「貝」を使うとイカやタコは入らない? 「すっぴん[素面]」と「べっぴん[別品/別嬪]」の「ぴん」になにか繋がりはあるの? 「早急」は「さっきゅう」でも「そうきゅう」でもよい。 「早速」は「さっそく」になった。今は「そうそく」と言わない。 一匹・二匹・三匹 「匹」という字はどう読みますか。 「世論」は「よろん」「せろん」?「世論調査」は? 「辞書」と「辞典」に意味の違いはない。 「初老」は古くは40歳の異称だった。今は60歳くらいか? 老年、中年、青年、高齢者、それぞれ何歳くらい? 「長い目で見る」は、今後の成長を期待を持って見守ることだった。現在は、ただ「長期的に見る」という意味でも使われる。 「濡れ手で粟」は「濡れ手に泡」との誤用が増えている。 「頁」に「ページ」という読み方はない。 「ほぼほぼ」は、ほぼ「ほぼ」。 「そもそも」も昔は「そも」といっていたらしい。 「負けず嫌い」も不思議な言い方。負けないことが嫌いみたい。 「まだるっこい」は「まどろっこしい」こと? 「めどが○○」、「たつ」か「つく」か? 「メリケン粉」と「うどん粉」は今の若者には通じない? 「やむを得ない」は「やもうえない」と読む? 「了解」「了承」「承知」の違いは?

Posted byブクログ