ロボット の商品レビュー
カレル・チャペック初読み。作者は「ロボット」と言う単語を世に知らしめた人という記憶していたので、どんな物語なのだろう、いつか読みたいと思っていた本。この物語のロボットの外見は人間そっくり、金属質感のする機械的ロボットとは異なる。アンドロイドとかレプリカントTypeだ。ヒューマノイ...
カレル・チャペック初読み。作者は「ロボット」と言う単語を世に知らしめた人という記憶していたので、どんな物語なのだろう、いつか読みたいと思っていた本。この物語のロボットの外見は人間そっくり、金属質感のする機械的ロボットとは異なる。アンドロイドとかレプリカントTypeだ。ヒューマノイドに近い人造人間のイメージ。1920年の作品。今から100年も前に人造、生命、魂の物語を書かれていることに驚かされた。単純に興味深く面白い。映画「メトロポリス」「ブレードランナー」「ターミネーター」の原点はここにあった。
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ロボットが出現→人間が産まれなくなる?! 何で?! と思って調べてみた。 「陣痛」は英語で「labor pain」。「labor」は「労働」と訳すことが多い。同じく、チェコ語で「陣痛」は「prace」。これは「仕事」を意味する語らしい。 ロボットによって人間が滅ぶ、という展開は、...
ロボットが出現→人間が産まれなくなる?! 何で?! と思って調べてみた。 「陣痛」は英語で「labor pain」。「labor」は「労働」と訳すことが多い。同じく、チェコ語で「陣痛」は「prace」。これは「仕事」を意味する語らしい。 ロボットによって人間が滅ぶ、という展開は、もはや古典的と言ってよい程。だけれど、作者はこれを「悲劇」ではなくて「喜劇」として書いたつもりだという。 とすると、冒頭に書いたあれはディストピアあるあるではなくて、言葉遊びと言えそうだ。 「laborからの解放」=「苦役からの解放」=「出産からの解放」 そして、ヘレナの扱い。 たぶん、背景にあるのは「楽園追放」だろう。 悲劇のトリガーを引くのは、愚かにして弱きものである女の役目? 「弱き者よ、汝の名は女なり」ってとこなのか。『1984年』も『すばらしい新世界』でも似たような扱いされてるから、当時の通念としては「女=愚かで狡猾で男を破滅に追い込む魔性」というのが「適切な役どころ」だったんだろうなぁ。潮目が変わったのって、いつ、どの作品あたりからなんだろう??
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こないだ、岩波のロボット読んだけど、新訳?阿部賢一訳が原書発行から100周年で刊行されたんでもっかいよんでみてます。
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