奇貨居くべし 新装版(第三巻) の商品レビュー
呂不韋の生涯、第三巻、黄河篇。 「呂不韋は孫子(荀子)の、 ——学は没するに至てしかるのちに止むべきなり。 という教えを体現し、死ぬまで学問を続けた人である。」 やはりまだキングダムの呂不韋のイメージとは違う呂不韋。 冷静に考え続けて、商人として生きる決意をする青年時代。 貧...
呂不韋の生涯、第三巻、黄河篇。 「呂不韋は孫子(荀子)の、 ——学は没するに至てしかるのちに止むべきなり。 という教えを体現し、死ぬまで学問を続けた人である。」 やはりまだキングダムの呂不韋のイメージとは違う呂不韋。 冷静に考え続けて、商人として生きる決意をする青年時代。 貧しい人や困っている人を救い、出会う人々の生き方から学び、 「苦しむ者が勝つ。」 という自分なりの思いを導き出す呂不韋。
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斉と魏の謀略により薛は滅びた。孟嘗君らが作り上げた理想郷・慈光苑に暮らす人々を救い出した呂不韋は、商人として立つことを考え始めるが……。
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薛公・孟嘗君がなくなった後、彼の庇護に在った慈光苑は斉に標的にされてしまう。慈光苑の主は孟嘗君に恩義のある魏を頼るが、卑劣な裏切り行為に会い壊滅してしまう。呂不韋はそこで、敵であると考えていた陶邑にいる秦国の陀方を頼り、九死に一生を得る。 陶を楚の優れた農民・田焦とともに発展さ...
薛公・孟嘗君がなくなった後、彼の庇護に在った慈光苑は斉に標的にされてしまう。慈光苑の主は孟嘗君に恩義のある魏を頼るが、卑劣な裏切り行為に会い壊滅してしまう。呂不韋はそこで、敵であると考えていた陶邑にいる秦国の陀方を頼り、九死に一生を得る。 陶を楚の優れた農民・田焦とともに発展させていく中に自分を道を発見する呂不韋が描かれており、この後どのように趙の大商人となり、秦の宰相に上り詰めていくのか展開が楽しみになる一冊でした。 (印象的だった文章) ・呂不韋にとって日々は生み出すものであり、ついやすものではない。産みだそうとしないかぎり、努力は存在しない。 ・ー学は没するに至りてしかるのちに止むべきなり。 ・人を傷つけると、自分も傷つく。その負傷を恐れるがゆえに、人にはいいたくもないことをいい、いわねばならぬときに黙ってしまう。日常生活においても、人の勇気は試される。 ・ーどの道においても、人がやらぬことをやらねば、成功しない。 ・持続するいまがなければ、成功という未来はない。
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