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おとぎカンパニー 妖怪編 の商品レビュー

4.1

18件のお客様レビュー

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2024/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「もしも現代社会に妖怪がいたら…?」をテーマに書かれたショートショート集。二次創作をテーマに書かれている『おとぎカンパニー』の妖怪版。いや〜面白い! 子なきじじい、ぬりかべ、河童、砂かけばばあ、ぬらりひょんなど、お馴染みの妖怪が大活躍。各話の主人公は妖怪のパワーに翻弄されたり、感謝したり。愛嬌ある妖怪や現代社会に適応できずに困ってる妖怪も出てきて、作風豊かで面白い。 特にお気に入りなのは座敷童子をテーマに書かれた「座敷男」と、百目が登場する「目の代行」。 「座敷男」では、仕事もプライベートもうまくいかない主人公の元に、元・座敷童子が現れる。成長してしまったので童子ではなく、男だという。かつて古民家で座敷童子として活動していたが、家は取り壊されて新築となり、そこに座敷はなくなってしまったと悩みを打ち明ける。 「目の代行」では、長いパソコン仕事で眼精疲労が溜まった主人公の元に「目の疲れにお悩みですか?」と、百目が現れる。目のプロフェッショナルとして、疲れを回復させるサービスをしているらしい。それには自分の目を預けることが必要だが……。 くすりと笑えて、妖怪が大好きになる一冊だった。 ———紹介(公式より)——— 雪女が営む美容クリニックに、ぬりかべ代行サービスって一体……! ? 河童や座敷童子、かまいたちなどおなじみの妖怪たちが現代社会を舞台に大活躍! ! 怪しさ満点の田丸ワールドへようこそ! スキマ時間にピッタリなショートショート集。

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2024/02/20

妖怪は怖いイメージがあるけれど、意外とゾッとするほどの怖さはなかったので、楽しく読めてよかった。 江戸時代とか昔ではなくて、現代的なストーリーなので、役職や、何が起きているかなど、イメージしやすく読みやすかった。

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2024/02/20

短編集なのでサクサク読めた。 妖怪と現代の問題がうまく重なってて、引き込まれた。 妖怪ものが好きなので、妖怪編2を書いてほしい。

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2023/11/02

妖怪たちが、現代日本を舞台に暮らすショートショート。座敷童子や子泣きじじいなどさまざま妖怪が大活躍。ブラックありユーモアあり、そしてホロっとさせられたり面白かったです。私も雪女さんに「冷凍睡眠」をお願いしてみたい。

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2023/10/17

ショートショートで飽きがくることもなく、最後まで楽しく読めた。  人間の欲が暴走しているのが一番怖かった。

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2023/02/16

なんだこれ、面白い! 子泣きじじい、ぬりかべ、ぬっぺふほふ、河童、砂かけばばあ、かまいたち、ぬらりひょん、座敷童子、百目、雪女、海坊主、のっぺら坊、12人(?)の妖怪が現代社会に現れて今時の人達とコラボするショートストーリー。 差別を無くす取り組みに力を注ぐぬりかべ、飽食時代...

なんだこれ、面白い! 子泣きじじい、ぬりかべ、ぬっぺふほふ、河童、砂かけばばあ、かまいたち、ぬらりひょん、座敷童子、百目、雪女、海坊主、のっぺら坊、12人(?)の妖怪が現代社会に現れて今時の人達とコラボするショートストーリー。 差別を無くす取り組みに力を注ぐぬりかべ、飽食時代とぬっぺふほふのマッチング、SNSの炎上に砂を掛けて鎮める砂かけばばあ等、12話其々に風刺が効いていてその発想に唸らされる。 ブラックユーモア満載だが河童やのっぺら坊の友情に胸熱。 装丁や目次、あちこちに隠れている妖怪達のイラストもキュート。

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2021/11/16

現代に沿うようアレンジして今を生抜く「お馴染みの妖怪」たちを描いたショートショート12編 ピリリと効いたブラックユーモア、妖怪ならではの成程サービス、サクリと読める楽しい作品です ハイテクで重くなる子泣きじじい、童が成長した座敷男がお気に入りです

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2021/11/07

妖怪が現代にいたらどうなる、みたいな話。クスッと笑えて時にゾッとする。 「座敷男」がとても良かった。 「N肉」も印象的。

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2021/10/07

ショートショートの現代旗手と称され精力的な活動を行っている著者の作品。 それぞれの物語の前に表紙絵があるのだが、かわいい。 海坊主がお気に入りだが、その可愛さとは裏張りに、怖い話だった。 「座敷男」はハートフル。 神様になれず、歳だけとって不要とされてしまった元・座敷童子。 「...

ショートショートの現代旗手と称され精力的な活動を行っている著者の作品。 それぞれの物語の前に表紙絵があるのだが、かわいい。 海坊主がお気に入りだが、その可愛さとは裏張りに、怖い話だった。 「座敷男」はハートフル。 神様になれず、歳だけとって不要とされてしまった元・座敷童子。 「子役みたいなもんです」とちょっとズキンとする自嘲。 ついてない主人公が、座敷童子としての素質がイマイチの座敷童子と同居する。 なかなかいいことを起こせない座敷童子。 叱る主人公。 さて、結局二人は幸せになれたのか? 軽妙な掛け合いが楽しい。 「壁とともに」のぬりかべはやり手のセールスマン。 うーん、これ、ちょっと契約したい! ゲゲゲの鬼太郎のイメージが強すぎるが、このぬりかべ、スマートすぎ。 「N肉」は、某社の「謎肉」(美味しいよね)を思わせるが、まさか、「人間」のNじゃなかろうな? と思っていたが、そっちか!そっちかーでもそっちも嫌だぁ! 昔から妖怪もすきだし、ショートショートも大好き! ちょっとこれはいい作家を見つけた。 イラストも可愛い、装丁も良い、文章も軽妙。 小学生から読めると思うが、社会人の哀愁を感じる意味ではぜひ大人も。

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2021/10/02

ショートショートと言えば田丸雅智。どの話も工夫されていて面白い。今回は妖怪編だが、よくまあこういう話を次から次へと思いつけるものだ。あれまあれまとおどかされる話も多いけど、ちょっぴりほろっとさせたりもする。現代の社会模様をよく取り込んでいる。

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