天を測る の商品レビュー
主人公の小野友五郎は隠蔽捜査シリーズの竜崎のご先祖様?って感じでした(笑)そして、勝海舟、福沢諭吉の描かれ方がひどい(笑)
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勝海舟と福沢諭吉を悪く書いている本は少ないと思うのですが、その意味でも貴重。 隠蔽捜査の幕末版的な…
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読んだ。読後感は穏便、「そうなんだ」という感じ。今野氏の作品の中では「凡」の類である。 歴史小説ではあるが幕末の天測師の自伝のような平坦な印象を受けた。登場人物の深い書き込みもドラマティックな展開もない。ただ勝海舟と福沢諭吉がそれとなく登場し、作者が気持ちを抑え気味に描いていると...
読んだ。読後感は穏便、「そうなんだ」という感じ。今野氏の作品の中では「凡」の類である。 歴史小説ではあるが幕末の天測師の自伝のような平坦な印象を受けた。登場人物の深い書き込みもドラマティックな展開もない。ただ勝海舟と福沢諭吉がそれとなく登場し、作者が気持ちを抑え気味に描いているところが興味深かった。幕末期に、有能で信頼に足る確かな仕事をする後世余り知られていない主人公と、後に充分に有名で偉人視されている二人の小人物的かつ姑息な振る舞いの対比が大きな発見であった。作者は名もしれない優秀な官僚と二人の時代の寵児が激動の時代にクロスしている奇妙さを「真実は小説より奇なり」と、読者に知らせたかったのだろうか。
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今野敏が描く幕末の歴史小説。犯人がいないのが寂しいが、幕府の能吏の視点からの幕末は新鮮で、一気に読めた。
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今野さん、歴史ものは初めてなんだね。小野友五郎と云う人の事は全く知らなかった。とてもユニークで、優秀な方なんだ。小説の題材としてとても面白いと思う。しかし、なんか薄っぺらかった。平板、一方的で、周りに出てくる有名人が彼を活かせていない。あと、この小説の終わりに後も30年生きられた...
今野さん、歴史ものは初めてなんだね。小野友五郎と云う人の事は全く知らなかった。とてもユニークで、優秀な方なんだ。小説の題材としてとても面白いと思う。しかし、なんか薄っぺらかった。平板、一方的で、周りに出てくる有名人が彼を活かせていない。あと、この小説の終わりに後も30年生きられたそうで、終わり方が突然って感じやった。司馬さんにはなれないね、今野さん
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今野敏の初の歴史小説。作者の作品自体が初めてで期待していたものの、感想としてはイマイチ。物語性が薄く、小野友五郎の業績を淡々と連ねているとしか感じられなかった。会話もそれぞれの言葉にあまり重みがなく、悪く言うと議事録のようだった。 友五郎の完全合理主義者というキャラ設定は良いも...
今野敏の初の歴史小説。作者の作品自体が初めてで期待していたものの、感想としてはイマイチ。物語性が薄く、小野友五郎の業績を淡々と連ねているとしか感じられなかった。会話もそれぞれの言葉にあまり重みがなく、悪く言うと議事録のようだった。 友五郎の完全合理主義者というキャラ設定は良いものの、他人が自分のようにできないことをいつまで経っても理解できないのは学習能力が低すぎるし、イライラする。その空気の読めなさの割に公儀には素直に追従するあたりが矛盾している。 また、最初の渡米時に出てきた勝麟太郎や福沢諭吉といった両名は後半何か主人公にもたらしてくれるかと思いきや、勝はほぼ出て来ず、福沢は数十年経っても変わらずクズで迷惑しかかけない。何のために二人を登場させたのかが疑問。同じく赤松や松岡といった伝習場時代の友も中盤以降はほぼ登場せず。 切り取る時代が面白いだけにとても残念。
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今野敏先生の初の歴史小説なのかな?事件ミステリものではない、まっとうな歴史小説でビックリするとともに、幕末期の話でありながら、実務型の幕臣側の目線から描いた切り口がなかなか珍しく、面白かったです。主人公の小野友五郎は、明治の世での鉄道建設の関連で名前だけは聞き知っていたものの、幕...
今野敏先生の初の歴史小説なのかな?事件ミステリものではない、まっとうな歴史小説でビックリするとともに、幕末期の話でありながら、実務型の幕臣側の目線から描いた切り口がなかなか珍しく、面白かったです。主人公の小野友五郎は、明治の世での鉄道建設の関連で名前だけは聞き知っていたものの、幕臣として咸臨丸に乗船していた人物だったとは知りませんでした。まるで「隠蔽捜査」の竜崎のような小野友五郎の人間性に惹かれるとともに、幕臣側から見た幕末期がとにかく新鮮で、興味深い。特に勝海舟や坂本龍馬、そして福沢諭吉など幕末、明治を代表する錚々たるメンバーがバッサバッサと切り捨てられていて痛快ったらないな。正直、しばしば英雄視される彼らではありながら、尊皇攘夷だったり、倒幕一辺倒だったり、コロコロ変容する様を見てて胡散臭さのほうが鼻についていたので、この本を読んで彼らの本性を垣間見た気がします。とにかく戦下手だった幕府だったから仕方ないものの、日本の近代化をいっそのこと幕府に任せたままにしておいたほうが余計な血が流れずに済んだんじゃないかな、なんて想いを馳せてみたり。
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- ネタバレ
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咸臨丸の航海長の小野友五郎の半生を描く歴史小説。 こんな面白い人物がいたことを知らなかった(漫画の風雲児たちではちょっと名前を見た程度)。 歴史ファンとしてはお恥ずかしいです。 小野側から見るので、勝はケチョンケチョン、福沢も最後には面目躍如したものの自己中として描かれていたのは新鮮でした。 明治になって民部省に出資をするところで終わっているのですが、この後30年近く活躍されるようなので、最後まで描いてほしかったです。
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著者には珍しい歴史物です 「小野友五郎」と言う人物は知りませんでしたが、なかなかの力作でした どの程度、脚色されているのかはわかりません 現在の大河「青天を衝け」からも感じられますが、立場がかわれば見え方が違うものですね 幕末の志士を英雄視し、明治と言う時代に幻想を抱く人は少...
著者には珍しい歴史物です 「小野友五郎」と言う人物は知りませんでしたが、なかなかの力作でした どの程度、脚色されているのかはわかりません 現在の大河「青天を衝け」からも感じられますが、立場がかわれば見え方が違うものですね 幕末の志士を英雄視し、明治と言う時代に幻想を抱く人は少なくないと思いますが、その影に実務に秀でた人々がいたのは史実だと思います ただマスコミ同様、日本技術自画自賛が過ぎるのはちょっと鼻につきました
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小野友五郎の生き様のかっこ良さ、最後まで感心して読み切りました。ふだん、知ってる、有名人がみんな脇役だったことが、痛快❗
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