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人類は感染症とともに生きていく の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2022/09/27

https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000098826

Posted byブクログ

2022/09/04

コロナウイルス感染拡大で世界中が振り回されている。最初の緊急事態宣言が発令されたのは、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県で、2020年4月7日。そして全国に拡大されたのは4月16日。 もう少しで、2年になるなあ。 コロナウイルスが収束すると、も...

コロナウイルス感染拡大で世界中が振り回されている。最初の緊急事態宣言が発令されたのは、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県で、2020年4月7日。そして全国に拡大されたのは4月16日。 もう少しで、2年になるなあ。 コロナウイルスが収束すると、もうウイルスが発生しないかと言うとそんなに単純ではない。 新しい感染症はこれからも発生する。「新興といっても、病気自体はそれほど変化したわけではありません。ヒトの行動、そしてヒトの移動性が変わったのです」と、WHO健康危機管理プログラムのエグゼクティブディレクター、マイク・ライアン博士の言葉を引用している。 そして、「管理が行き届いていない環境何十億人もの人々を詰め込んでいるようなものです」とも述べている。 人や物がいろいろなところへ移動する「グローバリゼーション」の時代だけに、知らず知らずにウイルスあるいはウイルスのもとになりそうなものがやってきても不思議ではない。 ウイルスと言ってもコロナウイルス以外にも今でも存在するものがある。結核、エボラウイルス、ペストなどを例に挙げている。 ペストと聞いて、中世ヨーロッパで流行した感染症のイメージがあるので、21世紀にあるのかと思った。マダガスカル、コンゴ民主共和国、ペルーの3カ国が常在国とされる。マダガスカルでは、2017年にアウトブレイクが起きた。8月から11月にかけて、感染した思われる症例数は2300人以上、死者数は200人を超えた。 歴史上の出来事と思っていたが、現在でも命を奪う怖い感染症だった。 それにしてもいつになったらコロナウイルスは収束するのかな。

Posted byブクログ

2022/02/27

全人類必読。 「社会不安が高じて医療従事者やワクチン接種担当官が襲われもした。こうした襲撃は2019年12月までに389件を数え、医療従事者7人が死亡、77人が負傷した」(コンゴでのエボラウイルス病アウトブレイク時の事例)。種々様々な感染症が広がるたびに、それを抑え込もうと奮闘す...

全人類必読。 「社会不安が高じて医療従事者やワクチン接種担当官が襲われもした。こうした襲撃は2019年12月までに389件を数え、医療従事者7人が死亡、77人が負傷した」(コンゴでのエボラウイルス病アウトブレイク時の事例)。種々様々な感染症が広がるたびに、それを抑え込もうと奮闘する人々に対し、このような悲劇が繰り返されているとのこと。 大事なことなのでもう一度。全人類必読。

Posted byブクログ

2021/11/16

サブタイトルからもわかるように、感染症に関する入門書。全200ページと厚みを抑えられているところも読み出しやすい。専門知識のない人が、雑学的に感染症の歴史に詳しくなれる本。

Posted byブクログ

2021/05/26

本書では、感染症と闘ってきた人類の歴史と現状が書かれています。 かっては、劣悪な衛生状態や住環境のせいでちょっとした感染症が簡単に広まった。近代になっても人々の思い込みや政治的要因によって感染症根絶の活動はなかなか進まなかった。感染症は現代でも世界中のどこかで人々にとりつき、時...

本書では、感染症と闘ってきた人類の歴史と現状が書かれています。 かっては、劣悪な衛生状態や住環境のせいでちょっとした感染症が簡単に広まった。近代になっても人々の思い込みや政治的要因によって感染症根絶の活動はなかなか進まなかった。感染症は現代でも世界中のどこかで人々にとりつき、時には復活し、局所的なアウトブレイクを起こしている。状況によってはパンデミックを起こす可能性はSFではなく現実に存在している。中世の黒死病の恐怖は無くなっていないのである。 現代では、環境は改善し抗菌薬やワクチンによって感染症を抑制する事ができるようになった。しかし感染症が根絶される気配はなく、未来に渡って「人類は感染症とともに生きていく」のである。 本書ではその要因をグローバリゼーションとテクノロジーで括る。 未知の世界を探検し限界を超えて新たな領域に入って社会的であろうとする人類。医療サービスが届かない僻地へも行けば、何かしらの感染が避けられない密度の高い都市へと導かれていく。さらには野生動物への接近は新しい感染症をもたらす。どんなところへも簡単にアクセスできる利便性、人々の絶え間ない移動が局所的な感染症を全世界に行き渡らせる。感染症を抑制する薬剤は健康を取り戻すための手っ取り早い解決策を求める余り、愛用してきた抗菌薬の過剰投与や誤用を招く。 人類は自分たちを取り巻く世界に絶え間なく疑問を投げかける。理性的な思考より感情や心証に訴えようとする。そんな人間の心情を利用してワクチン疑問派は台頭する。専門家である権威やメディアに疑問を抱く風潮がそれを助長する。本書ではそういったワクチン疑問派の活動がアウトブレイクを引き起こした事例がいくつか書かれている。どんなワクチンが開発されても正しく使われないと効力は半減する。ワクチンに対する信頼度は発展途上国で高くヨーロッパ全土で低いのである。 今回のコロナ禍でも同様の事が起こっていないか。中国に発現したコロナは瞬く間にヨーロッパを席巻し、アメリカ大陸を蹂躙した。トランプ大統領の科学的根拠のない発言はアメリカに少なからぬ混乱を招いている。 本書は感染症に対する入門書ではあるが、ある種文化人類学の本とも言えそうである。 この先、「どんな感染症が待ち受けているのか、人類の営みにかかっている」

Posted byブクログ

2021/04/27

前書きには、911号室の話が出てきて、コロナについても触れているが、それ以降は特にコロナにフォーカスを合わせたものではない。 それは表紙にも書いてあること。 それを理解せずにコロナに関しての知識を得ようとしたら ちょっと間違い。

Posted byブクログ