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月下美人を待つ庭で 猫丸先輩の妄言 の商品レビュー

3.8

11件のお客様レビュー

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2022/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久々の猫丸先輩。5つの短編集。今まで意識してなかったけど、自分の好きな気になることにだけ興味を持って、軽いバイトをしてふらふらしてる猫丸先輩の姿はまさにセミリタイアを目指す理想ではないか。こんな頭脳はないけど。しかし、今日は登山してジェラート食べてシャワーして本読んで素晴らしい日だったわ。

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2021/09/22

ものすごく久しぶりの猫丸先輩! 相変わらずの見た目可愛い、お目々ぱっちりなのに口の悪さ、そしてその上を行く人の悪さのギャップの大きさ。時の流れを感じさせません。パソコンとかには滅法弱いくせに(はて?それも計算?)推理力、洞察力は冴え渡ってます。

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2021/06/18

久々の猫丸先輩の短編集。 日常の謎を噺家のような語り口で鮮やかに解釈する。それが真相かどうかはわからないが、「恐怖の一枚」のように一見なんでもない写真から一瞬で説得力のある解釈を構築する頭脳はすばらしい。 ベストはちょっとほのぼのとする表題作。

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2021/05/03

ミステリー 連作短編集 名探偵?『猫丸先輩』が、日常起きた不可思議な事柄を、個性的な語り口でたちまち解き明かすプチミステリー 亡き母が愛しんでいた花盛りの戸建の庭に、3日連続で不法侵入者が…⁈ 戸惑う家人に、通りすがりの猫丸が解く『月下美人を待つ庭で』他全5編 真実かどう...

ミステリー 連作短編集 名探偵?『猫丸先輩』が、日常起きた不可思議な事柄を、個性的な語り口でたちまち解き明かすプチミステリー 亡き母が愛しんでいた花盛りの戸建の庭に、3日連続で不法侵入者が…⁈ 戸惑う家人に、通りすがりの猫丸が解く『月下美人を待つ庭で』他全5編 真実かどうかは作り話ですからわかりませんけどね…という噺家口調に引き込まれるユニークな作品

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2021/03/18

猫丸とは通りすがりに謎を解いてもらうくらいの関係性が良さそう。こんなキャラだったかしら?IT弱すぎにもほどがある。

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2021/02/19

+++ 猫丸という風変わりな名前の“先輩”は、妙な愛嬌と人柄のよさで、愉快なことには猫のごとき目聡さで首をつっこむ。そして、どうにも理屈の通らない出来事も彼にかかれば、ああだこうだと話すうちにあっという間に解き明かされていくから不思議だ。悪気なさそうな侵入者たちをめぐる推理が温か...

+++ 猫丸という風変わりな名前の“先輩”は、妙な愛嬌と人柄のよさで、愉快なことには猫のごとき目聡さで首をつっこむ。そして、どうにも理屈の通らない出来事も彼にかかれば、ああだこうだと話すうちにあっという間に解き明かされていくから不思議だ。悪気なさそうな侵入者たちをめぐる推理が温かな読後感を残す表題作や、電光看板に貼りつけられた不規則な文字列が謎を呼ぶ「ねこちゃんパズル」など、五つの短編を収める。日常に潜む不可思議な謎を、軽妙な会話と推理で解き明かす連作短編集。 +++ 表題作のほか、「ねこちゃんパズル」 「恐怖の一枚」 「ついているきみへ」 「海の勇者」 +++ 偶然居合わせたり、通りかかったりして小耳にはさんだちょっとした謎を、猫丸先輩が豊かな洞察力と推理力、想像力をフル回転させて解き明かすという趣向である。とはいえ、サブタイトルにもあるように、すべては猫丸先輩の妄言であり、実際にどうなのかはほぼ謎のままなのだが、なぜか妙に納得させられてしまう。それにしても、猫丸先輩は相変わらず経験値が高いのか低いのかよくわからない。そこが魅力でもあるのが、近しい人たちの振り回され感はいや増している気がする。早く次が読みたいシリーズである。

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2021/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

猫丸先輩はますます饒舌になり、すっとぼけ具合にも磨きがかかり、安定してよいですなぁ。 ただの変人だったのに、なんだか猫人間として魅力的になってきたようで目が離せない。 ふっさり。。 (このシリーズ以外の最近の作品はちょっと…)

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2021/01/18

久々の猫丸先輩。 いいなぁ、あの雰囲気。 あんなに傍若無人な感じなのに憎めない。 ついているきみへ、がなんだかほのぼのして好きだった。 犬の件は、ちょっと不安もあるけど、悟くん、がんばれー。 神出鬼没の猫丸先輩、次はどこに現れるやらw

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2021/01/05

猫丸先輩シリーズのミステリ短編集。やっぱり素敵です猫丸先輩。サブタイトルに「妄言」とあるだけあって、今回も推理の真相が目に見えて明かされることはほぼないので、それこそ出まかせ、嘘八百なのかもしれないのですが。それでもこれが真相だろうなあ、と思わせてしまう説得力は健在。そしてとにか...

猫丸先輩シリーズのミステリ短編集。やっぱり素敵です猫丸先輩。サブタイトルに「妄言」とあるだけあって、今回も推理の真相が目に見えて明かされることはほぼないので、それこそ出まかせ、嘘八百なのかもしれないのですが。それでもこれが真相だろうなあ、と思わせてしまう説得力は健在。そしてとにかく読んでて楽しい! お気に入りは「ついているきみへ」。伏線はたっぷりあったのになかなか気づけず、猫丸先輩の話を聞きながら「?」となってる二人と全く同じ心境でした。ミステリとして実に見事。 「恐怖の一枚」も印象的。なんとなくそういうことかも、というのは思い浮かんだけれど、細かな手がかりを拾い集めて組み立てていく様は実に端麗でした。そして「月下美人を待つ庭で」は真相がものすごーく単純なだけに、謎の時点ではあまりに不可解すぎて想像もつかなかったのでした。ただそれだけのことをここまでの物語にできるのが凄いなあ。

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2021/02/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 倉知淳さんの新刊は、実に15年ぶりとなる猫丸先輩シリーズの続編である。新型コロナ禍の年末、ファンにとってはちょっとしたニュースだが、相変わらず初版部数は少なそうで…。  「ねこちゃんパズル」。このシリーズは時々猫ネタが出てくるが、随分と大掛かりなパズルだなこりゃ。本題の事件より、このパズルの方がインパクトがすげえ。哀れな後輩君の悩みは、ちっとも解決しないどころかさらに深まったのでは…。  「恐怖の一枚」。心霊写真が廃れた大きな理由は、スマホ等で誰でも簡単に合成できるようになったから。ところが、猫丸先輩は、何の変哲もない写真に、恐怖のストーリーを見出した…。こんな人をバイトに雇わなければねえ。  「ついているきみへ」。憧れの先輩に誘われ、ラジオの公開収録に来た学生。お互いに不思議な事件を打ち明けると、そこにはたまたま猫丸先輩が…。一つは面倒臭え、もう一つは本当なら怖え、というのが感想だが、ラジオの公開収録という設定は必要だったのだろうか?。  「海の勇者」。台風襲来の中で海の家を開けるのもどうかと思うが、約束とはいえ取材にやって来る猫丸先輩もどうかと思うぞ。交通機関は動いていたのか? 猫丸先輩の人の悪さ炸裂とだけ書いておきましょう。リーダー氏はまず店が吹っ飛ばないかを心配すべきだろう。  表題作「月下美人を待つ庭で」。母が亡くなり、戸建てで一人暮らしのバツイチ男性。なぜか庭への不法侵入が相次ぐのだが…。このシリーズには少ない綺麗な謎だねえ。からかうだけでなく、たまには優しさも見せる猫丸先輩。それなりに必死に生きてきた男性に、幸あれ。  それにしても、猫丸先輩は15年前から年をとっていないのでは。作中に描かれるのは、明らかにネット時代の現代なのに。変わっていないことが嬉しいような、心配なような。固定ファン以外が手に取ることは少ないだろうが、興味を持たれた方は、是非シリーズ過去作品も読んでみて。

Posted byブクログ