クラゲ・アイランドの夜明け の商品レビュー
たまたま図書館で目につき、なぜだか気になった、初めての作家さん。 前情報なく読んでみたら、近未来の海上コロニーとかいう人工的な島が舞台。近未来系のこういう設定はあまり好みでなくて、少し戸惑いながら読み進めた。 語り手のナツオに感情の起伏が少なく、どこかひんやりした雰囲気だから...
たまたま図書館で目につき、なぜだか気になった、初めての作家さん。 前情報なく読んでみたら、近未来の海上コロニーとかいう人工的な島が舞台。近未来系のこういう設定はあまり好みでなくて、少し戸惑いながら読み進めた。 語り手のナツオに感情の起伏が少なく、どこかひんやりした雰囲気だからか、ルナやソウマ、セントラルの人たちなど、出てくる人々もみんな冷たい印象を受けた。話にあまりぐいぐい入っていけなかったのは、だからかな。 終盤は若干ドキドキもしたけれど、全体的に平坦な空気で(たぶんナツオの影響)、ミサキの謎やナツオの行動についても、モヤモヤ感が残る。 七色に光るクラゲは、見てみたいな。
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読み切るのが寂しくなる本 また読めばいいかって ことじゃないくらい儚い物語だった 読んでる途中から これは初読が肝心だと感じて ゆっくり読んだ 特に最後の数ページは ゆっくりゆっくり読んだよ
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渡辺優さんの作品って、主人公が個性的なことが多くておもしろい。『ラメルノエリキサ』しかり、『きみがいた世界は完璧でした、が』しかり。この作品もクラゲ大好きな女子高生が出てきますが、どうすればそういう発想が生まれるのか不思議。近未来の世界で、世界観が分かるまでにちょっと時間がかかったので、もっと前半にそのあたりがわかるとよかったかも。
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なにも煩わしいことのない海上コロニー「楽園」に住む人々。そこで大量のクラゲ発生事件がおきる。まもなくして、ある少女が自殺をする。 友人であった少年は、亡くなった少女から一通のメールを受け取ることになり、少女が自殺した理由を解き明かそうとする。 と、いう所謂SF、青春、ファンタジー...
なにも煩わしいことのない海上コロニー「楽園」に住む人々。そこで大量のクラゲ発生事件がおきる。まもなくして、ある少女が自殺をする。 友人であった少年は、亡くなった少女から一通のメールを受け取ることになり、少女が自殺した理由を解き明かそうとする。 と、いう所謂SF、青春、ファンタジー的な話かと思いきや、自殺した少女をとりまく人達(大人子供かかわらず)の人間性を深掘りしたような作品でした。 文章自体もするする読めて、内容も入ってきやすいので、漂うクラゲのように何も考えたくない時に読むことをおすすめします
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他の本読んでての気分転換的な感じで読み始めたら引き込まれてそのまま読み切った。 近未来的な日本。有り得なくもない話。クラゲ、私も好きなので虹色のクラゲ惹かれます。
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表紙良くて借りた。 最近の水族館のクラゲブームの作品かな〜って思って読んでたら全然違った。 思ったより途中しんどくて、思ったよりダークだった。
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ブックオフで表紙とタイトルに惹かれて購入です。 岩手の沖に建設された海上コロニーという、SF的な舞台設定。そこで、新種の猛毒クラゲが確認され、街はパニック状態に。そんななか、ミサキという少女が自殺し、友人のナツオはそれを目撃しますが、どうやらコロニーを管理している「セントラル」...
ブックオフで表紙とタイトルに惹かれて購入です。 岩手の沖に建設された海上コロニーという、SF的な舞台設定。そこで、新種の猛毒クラゲが確認され、街はパニック状態に。そんななか、ミサキという少女が自殺し、友人のナツオはそれを目撃しますが、どうやらコロニーを管理している「セントラル」に隠蔽されてしまった様子。自分の意見が持てず、クラゲのように流されながら生きているナツオはミサキが自殺した理由を知るために、走り回りますが……。 コロニーに移住してきた人々は、抽選によって選ばれ、厳しい条件のもとではあるのですが、ベーシックインカムをもらいながら悠々と暮らしています。当然、本土の人から羨望と嫌悪(これらは裏返しである!)の目線を受けます。このコロニーはそういう意味ではマイノリティコミュニティの象徴とも捉えられるでしょう。そこでは、不都合なことは「起こってはいけない」。統制されています。平穏な社会は大きな事件によってかき乱され、本土とコロニーの対立、互いへの猜疑心が描かれますが、実のところ、どちらに住んでいるのも、ごく普通の、ありふれた人間でしかないことがが示されていきます。このことは、現実のマイノリティコミュニティについての示唆を与えているようです。 マジョリティが思っているより、マイノリティ側の人間は普通の生活をする普通の個人であるし、マイノリティが思っているよりもマジョリティはプラクティカルな(イデオロギーではない)世界に生きているのです。
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クラゲがキーワードで何かの暗喩かと思いきや、本当に巨大クラゲが襲ってくる話。面白いのだが、最後が??少年が大人になったって事かな?
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期待していたどおりの面白さ! 突然の近未来設定と、当然のように進んでいくSFチックな話に1度困惑。しかし、読み進めるうちにだんだん想像力が刺激されていった ルナはよくナツオのことを優柔不断だと言っていたが、ミサキもそう思ってたのか? 最終的にコロニーから2人で脱出するのではなく、自殺という選択をしたのも、ナツオに世界をも揺るがすような大きな決断をさせたかったからなのだろうか。 あと、コロニーの中の状況や陰謀論、オンライン授業など、非常にこのコロナ禍と似通った環境が設定されていて興味深い。
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クラゲが好きだったあの子は、どうして《楽園》での最初の死者になったのか? 七色に光りる新種のクラゲが、世界を変えていく。
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