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シルビア・ブラウンが視た世界の終わり の商品レビュー

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2021/02/15
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著者であるシルビア・ブラウンは2013年に亡くなったアメリカの有名な霊能力者である。この本は今から12年前に書かれた「END OF DAYS」の邦訳で、原書は2008年に出版されているが、これまで邦訳はなかった。しかし本のなかに2020年のコロナパンデミックを予言する箇所が発見され、アメリカを中心にインターネットで話題となり、昨年のアメリカのニューヨークタイムズのベストセラーとして再燃した。このニュースは日本でも注目を浴び、邦訳が待ち望まれていた。 前半は、シルビアが数々の宗教を精読し、研究した内容を元に、世界の終末予言の数々を紹介し、実現するかどうかの可能性を、シルビア自身の霊的センスで探る。注目の最終章、シルビアがサイキックな能力で見た21世紀の予言では、現実の世界の終わりと同時に、死後の世界についての独特な考え方(哲学に近い)を披露している。 また、ヨハネの黙示録やノストラダムスの大予言、ラスプーチン、ブラバッキーなど、オカルト系読者には耳なじみのある歴史上の予言者や超能力者たちがくまなく取り上げられており、シルビアはできるかぎりの客観的な解説を試みている。 コロナ禍は今もって続いているが、予言によれば時間をおかず収束すると述べている。しかしその10年後、再パンデミックがあることを予言しており、すべての終末的予言は人間の行動によって変えることができるという。地球や世界を救うためには、ほんのわずかな取り組みを多くの人が取り組むことだとして、具体的で易しい提案をしており、そこには超能力者としてだけでなく、人としてのシルビアの責任感と愛情深さ、そして気さくで飾らない人柄が感じられ、読む人はこの人のファンになるにちがいない。

Posted byブクログ