1,800円以上の注文で送料無料

明智光秀 の商品レビュー

4

6件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/12/29

義昭政権下での特殊な立場や、丹波攻略の経緯、検知や軍法制定といった諸施策などが一次史料を中心として詳細に述べられている。本能寺の変の扱いは大きくなく、人物像を含めた総体の把握が主という印象。拠点城郭や地理的な視点の詳述も興味深い。

Posted byブクログ

2021/05/24

第1章 光秀の登場 第2章 上洛以後の活躍 第3章 坂本城主と京都代官 第4章 丹波攻略の始まり 第5章 八上城攻防戦と畿内制圧 第6章 分国支配の様相 第7章 織田勢の西国攻めと光秀 第8章 本能寺の変へ 第9章 山崎合戦と光秀の死 終章 明智光秀の実像

Posted byブクログ

2021/05/13

光秀は織田政権の重要政策をどう立案、実行したか。家中随一と称されながら本能寺の変で主君を討ち、山崎合戦で敗れた名将の軌跡。

Posted byブクログ

2021/02/24

こんな風に考えたことがある。信長は、実の弟に背かれ、浅井長政に背かれ、松永久秀、荒木村重に次々に背かれてきた。明智光秀が謀叛を起こさなかったとしても、また別の者に背かれ、本能寺の変のようなことになり天下まで行けなかったのではないか、と。 本書を読むと、光秀は信長に信頼され、領国...

こんな風に考えたことがある。信長は、実の弟に背かれ、浅井長政に背かれ、松永久秀、荒木村重に次々に背かれてきた。明智光秀が謀叛を起こさなかったとしても、また別の者に背かれ、本能寺の変のようなことになり天下まで行けなかったのではないか、と。 本書を読むと、光秀は信長に信頼され、領国等常に近くに配されていたこと、京都が危険な場所でありご座所として城を作ることを信長に提案して結果としては城がつくられることはなかった。信長の京都での弱点を光秀は早くから認識していた。そう考えると信長を滅ぼせるのは、光秀のみであり、秀吉や家康らにはおよそ出来ることではなかったことが分かる。 領国経営においては、ある時期までの在地豪族に寄り添うようなやり方を丹波での挫折を経て法による支配へと進化させ、それは秀吉にも継承されたということ、江戸時代に軍法による検地は明智光秀に始まるという見方があったということ、 本書を乱暴読み取ってるかもしれませんが、良書だと思います。

Posted byブクログ

2021/01/22

光秀の武将としての能力をその生涯を辿る形で知ることができた。史料に見られる光秀の思いやりのある人間性にも心惹かれた。信長との出会いから本能寺での謀反までの心情の変化に注目してさらに調査を続けたいと思った。

Posted byブクログ

2021/01/11

麒麟がくるも終幕に近いこの頃、著者の福島克彦氏は私も何度か訪れている大山崎歴史資料館の館長で、光秀に関する著作や講演も多くされており、造詣も深く、光秀の最新の史料、学説も網羅されています。また分かりやすく公平で、現在あまた出版されている諸本で何を選ぶべきかお悩みの方にもお勧めしま...

麒麟がくるも終幕に近いこの頃、著者の福島克彦氏は私も何度か訪れている大山崎歴史資料館の館長で、光秀に関する著作や講演も多くされており、造詣も深く、光秀の最新の史料、学説も網羅されています。また分かりやすく公平で、現在あまた出版されている諸本で何を選ぶべきかお悩みの方にもお勧めします。  例えば、本能寺の変の後、秀吉が茨木の中川清秀に返書で送った信長生存の手紙(※梅林寺文書)について、他の学者が秀吉の情報戦略の一例として紹介しているところ、「当時茨木にいた清秀には、日々京都、畿内・近国の情勢がより正確に入ってきたはずである。」と冷静。 梅林寺文書はもともと清秀が先に本能寺の異変を伝えたもの(内容は伝わっていません)で、私的には多分秀吉は信長生存説をばらまいたが、清秀にも同様の内容を送らないと齟齬が出ると考えたのではないかと思います。 梅林寺文書を参考に ※『これから書状を出そうと思っている時に貴報を受けて嬉しく思う。さて、ただいま京都より下った使者の報告によると、信長様・信忠様はいづれも、なんのお障りもなく難を切り抜けられ、膳所ヶ崎へ退かれた。その間、福富平左衛門が三度も力戦をして比類ない働きをし、何事もなかったとのこと・・・なお、ただいま野澱(岡山県御津郡)まで到着したところ、貴殿(清秀)の書状を拝見しました。今日できれば沼(岡山県上道郡)まで進もうと思っている。また、古田左介(織部)にも同様にしたためておこう』 わがまち茨木・茨木市教育委員会

Posted byブクログ