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笑いの学校 の商品レビュー

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2021/10/31

【概略】  爆笑問題と同じ事務所に所属する漫才コンビ「まんじゅう大帝国」が自身の「笑い」をより磨くべくお笑い界の先輩達のところに出稽古ならぬ取材に。漫才、講談、落語・・・それぞれの先輩達は、まんじゅう大帝国に何を伝えてくれるのか? 2021年10月15日 読了 【書評】  ずっ...

【概略】  爆笑問題と同じ事務所に所属する漫才コンビ「まんじゅう大帝国」が自身の「笑い」をより磨くべくお笑い界の先輩達のところに出稽古ならぬ取材に。漫才、講談、落語・・・それぞれの先輩達は、まんじゅう大帝国に何を伝えてくれるのか? 2021年10月15日 読了 【書評】  ずっと前に本屋さんでジャケ買いをしてあったものを手に取ってみた。ごめんなさい、まんじゅう大帝国という名前、タイトルにもあったのだけれど漫才師だとは知らなくて。大慌てで動画を観させてもらった。お二人とも落研出身で、しかもてんしき杯学生落語トーナメントで優勝・準優勝をしているという経歴もあったとは!竹内さんの語り口調、落語の口調だよねぇ~!  そんな感じである程度の予備知識をつけて読み進んだ。高田文夫さんにはじまり、爆笑問題さん、神田伯山師匠、ナイツ塙さん、ウエストランドさん、春風亭昇太さん、島田洋七さんという名だたる方達へのインタビュー、そのインタビューを通じて「お笑いとは?」や「自分達のアイデンティティー」を考えるというもの。基本的には「姿勢」というか、精神論的な内容だったかな。読み手としてのこちらの期待というのが「笑いの学校」というタイトルがついていたため、自分の話術にユーモアや笑いのエッセンスをどう取り入れていくことができるか?それに対してこの本の中でどんな出会いが待っているか?というスタンスであったから、そこには大きなズレがあったかなぁ。  そんな中でもグッときたのは春風亭昇太師匠と島田洋七さんの部分。昇太師匠って、大変失礼ながら軽い雰囲気で、だからあまり何も考えてないように見えるのだけど、実は「落語教育委員会」という本の中でも師匠の言葉が引用されていて。そこにグッときたのだよね。今回もグッときた。自身の軽い雰囲気を受け入れつつ、凄く(良い意味で)頑固に落語と向き合っているのだなと感じたよ。  あとは総じて(売れるか売れないかは別として)自分の長所・短所・売りどころを客観的に見ること、自分の理想との(良い意味での)距離感を理解して臨むってのも大事な感じがした。そういう意味では芸人も経営者も同じだ(笑)  読み手として欲していた内容とは外れていたから、そこはちょっと残念だったけど、楽しく読めたなぁ。

Posted byブクログ