トヨタの危機管理 の商品レビュー
コロナウィルスという危機に対し、トヨタはこれまでの知見を活かしてどう乗り越えたのかについて書かれているだけでなく、平常時においても危機に対してどういったことをしているかについても書かれている。 特に、生産技術や調達技術の卓越性が印象に残った。 例えば、 ・天災時にサプライヤーの復...
コロナウィルスという危機に対し、トヨタはこれまでの知見を活かしてどう乗り越えたのかについて書かれているだけでなく、平常時においても危機に対してどういったことをしているかについても書かれている。 特に、生産技術や調達技術の卓越性が印象に残った。 例えば、 ・天災時にサプライヤーの復興支援を行った際、復旧だけでなく、ラインのカイゼンや住民への支援活動など行っていたこと ・保全マンは、勤務時間に機械故障などの保全対応がないときには、ラインを回ったり自主勉強をしたりして、次の保全に備えていること ・仕掛部品をできるだけ持たないように、調達先は複数用意しておくこと といったことである。
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「人材は危機のなかでしか育たない」(本文引用)として、危機管理を成長の機会ととらえつつ、保全(予知保全、予防保全、事後保全)の仕事はしっかりやり、保全は前よりもよくしていく。改めてすごい会社だと思う。
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・コロナ 2020/1/30 WHO 緊急事態宣言、2/27 小中高一斉休校、3/11 パンデミック宣言、甲子園中止、3/24オリンピック延期、4/7東京都緊急事態宣言 ・車の部品は3万点。生産工場は10万以上。危機管理の場数を踏んだ人間が集まって、対策本部として即応する。 ・...
・コロナ 2020/1/30 WHO 緊急事態宣言、2/27 小中高一斉休校、3/11 パンデミック宣言、甲子園中止、3/24オリンピック延期、4/7東京都緊急事態宣言 ・車の部品は3万点。生産工場は10万以上。危機管理の場数を踏んだ人間が集まって、対策本部として即応する。 ・役員向けの書類報告はしない。壁管理と白板をトップが自ら見る。 ・トヨタ生産方式は多能工化前提。前後ラインもやれる。 ・保全マンは、自社工場の機械の安全保守、点検。災害時は大活躍する。 ・事後保全、予防保全(定期メンテナンス、予防メンテナンス)、予知保全。 ・定量保全から兆候保全。期限を決めるのではなく、センサーをふやして摩耗がわかったら時期を待たずすぐ変える。修理の金はケチるな。 ・リーマン・ショックのときにジャスト・イン・タイムを無視して計画を前倒しで作りすぎた、結果在庫があまり、設備の保全を繰り延べて故障が一気にきた。
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リーマンショック時には赤字となったトヨタだが、コロナショック時は他の自動車会社に先駆けて業績を回復させ、また他社が決算の見通しを示せない、同社だけはいち早く対応できた。 コロナで日本中に不安が立ち込める中でのトヨタの活躍、果たした役割は顕著で本業を素早く回復させ、関連会社含む雇用...
リーマンショック時には赤字となったトヨタだが、コロナショック時は他の自動車会社に先駆けて業績を回復させ、また他社が決算の見通しを示せない、同社だけはいち早く対応できた。 コロナで日本中に不安が立ち込める中でのトヨタの活躍、果たした役割は顕著で本業を素早く回復させ、関連会社含む雇用や経済活動を維持しただけでなく、フェイスシールドの製造、医療機器メーカへの生産性向上の支援活動などが記憶に新しい。リーマンショックの時に何を反省し、その後どういった実践を重ねて危機管理を行ってきたかについて述べた本。 よく、企業の「体質改善」という言葉を耳にする。トヨタにおいても平時から常に体質改善を続けているが、それは「原価の低減」と「生産性の向上」を追求し続けることを意味する。 株主総会で当時の豊田章男社長が「体質強化は進んでいるのか?」に答えて語った言葉が以下である。 「トヨタは確実に強くなったと思います。そして、その強さを自分以外の誰かのために使いたいと思っております。なんといってもリーマン・ショック時よりも200万台以上、損益分岐点を下げることができたのですから」 また、本書にはもう一つの特徴がある。それは「トヨタの保全」に着目、取材したことだ。保全が表舞台に登場することは珍しく、著者も書いているがこれまでの保全への取材はほとんどなかったらしい。私はここの部分を読むために本書を購入した。
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【図書館】「危機は大きな変化である」日常から問題を見つけカイゼンする組織・現場になっていたため、危機に対して必要以上に深刻にならず、真剣に対応できたようだ。トップの理念とボトムの自主性が肝と見た。
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別にTOYOTA贔屓じゃないけど やけにTOYOTA関連の本あるな… と思っていたので 今まさに危機な己に必要か? って買ってみた 買ってみて数ヶ月忘れていた本 おもしろかったんだけど つい己の職場のことを考えてしまい 集中しては読めなかった 問題ありなとこに勤めてる方は 恐ら...
別にTOYOTA贔屓じゃないけど やけにTOYOTA関連の本あるな… と思っていたので 今まさに危機な己に必要か? って買ってみた 買ってみて数ヶ月忘れていた本 おもしろかったんだけど つい己の職場のことを考えてしまい 集中しては読めなかった 問題ありなとこに勤めてる方は 恐らく同じ体験するとオモウ 星は4つ ちょいちょい文章が繰り返しになってて くどいな…って感じたから
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
TPS 世の中が大きく変化するとき真価を発揮 リーンな生産方法 危機管理 トラブルの復旧 情報収集~対策実行~修正 対策本部で完結 スピード重視 現地で工場特定~代替生産~物流ルート確保 大部屋にホワイトボードに書き出し更新 役員報告はしない 問題解決に集中 ①真剣に考えず真剣にやろう ②常在危機 ③それでもやれる ④できることだけやる ⑤壁と白板、役員報告しない ⑥危機管理は平時から 「かせぐ、けずる、ふせぐ」自働化、多能工 ⑦保全能力 ⑧他社への支援 人命第一、地域復興、生産再開 ⑨記録を残す うまく対処できなかったことと理由 ムダは他人の指摘で初めてわかる 平準化 支援と調達は別 保全 事後/予防/予知 工場の各部各課に保全マン 1割弱 TNGAで部品も工作機械も共通 定量保全から兆候保全へ 人材は危機の中でしか育たない 調達マップ
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コロナの中でのトヨタの決算には正直驚かされた。比較的最近起きた危機をどう乗り越えてきたかが分かる。阪神淡路大震災やリーマンショックなど。今回のコロナの対応に関しても書かれているので、参考になることが多々ある。トヨタが現場に力を入れ徹底していることがよく分かる。
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トヨタの考え方は原理原則を徹底すること。難しい理屈はほとんどないが、それを実践し続ける事はとてつも無く難しい。ましてそれを普通の人達ができる風土、環境、仕組みが実際に動いている。そんな姿を垣間見る事が出来ると思う。自分の思考がまだまだ筋肉質になりきれてないと分かる。
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トヨタ生産方式のポイントをつかむには良い本。 ただし余計な話が多い。特に在宅勤務のところ。 6章以降は読まなくてもOK牧場!
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