1,800円以上の注文で送料無料

見えない星に耳を澄ませて の商品レビュー

2.8

11件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2024/11/18

音大でピアノを専攻している主人公が音楽療法を学ぶ中でクライアントや自身の家族、そして自分自身と向き合い葛藤する物語。 主人公は、家庭環境によって苦しみ、葛藤を抱えていてその描写がリアルだった。 自分の力ではどうしようもないことと生きていかなければならないのは、とてもしんどいだろ...

音大でピアノを専攻している主人公が音楽療法を学ぶ中でクライアントや自身の家族、そして自分自身と向き合い葛藤する物語。 主人公は、家庭環境によって苦しみ、葛藤を抱えていてその描写がリアルだった。 自分の力ではどうしようもないことと生きていかなければならないのは、とてもしんどいだろうなと思いながら読んでいた。 主人公の感情の動き、変化が主軸になっているからか、音楽療法のクライアントの描写が中途半端ですっきりしない。 ラストももう少し描いて欲しかった。 色んな問題がそのままに終わってしまったので、それもすっきりしなかった。 なんと評していいのか難しい一冊だった。 ☆1.0

Posted byブクログ

2023/11/09

音楽療法士を目指す学生が実習先の先生の元で、自分がカウンセリングを受けている様な状況に陥ってる苦しい様子だった 様々な苦痛を抱えている人が音楽療法に縋ってるような、それでいて心の奥底の辛さを吐き出せない、自分で認めたくないとの葛藤があるのか… なんとも切ない…空気を読み過ぎたり...

音楽療法士を目指す学生が実習先の先生の元で、自分がカウンセリングを受けている様な状況に陥ってる苦しい様子だった 様々な苦痛を抱えている人が音楽療法に縋ってるような、それでいて心の奥底の辛さを吐き出せない、自分で認めたくないとの葛藤があるのか… なんとも切ない…空気を読み過ぎたり人の感情に敏感な人間には辛い 鈍感になりたい

Posted byブクログ

2023/01/08

スッキリしない読後感。 答えが見つからないまま話が終わりました。 でも生きていくってそんな感じかも? きっと死ぬ間際… というよりは死んだ後に自分が生きてきた答えが見つかるのかな、と思いました。 で、死人に口なし。 生きている限りわからない答えを探し求めながら私たちは生き...

スッキリしない読後感。 答えが見つからないまま話が終わりました。 でも生きていくってそんな感じかも? きっと死ぬ間際… というよりは死んだ後に自分が生きてきた答えが見つかるのかな、と思いました。 で、死人に口なし。 生きている限りわからない答えを探し求めながら私たちは生きていく。

Posted byブクログ

2022/12/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

楽器を使ったセラピー、音楽療法をテーマにした物語。音大でピアノを専攻している真尋は音楽療法に出会い、見習いとして三上先生の元で色んな傷を抱えたクライアントと接する。 ここで真尋は三人のクライエントに関わるが、関わったことで本当は真尋自身が深い心の闇を抱えて生きていることが露になっていく。 真尋が母親と衝突する場面が多かったため、完全に母親が毒親っぽい感じなのだと思っていたが、最後に真尋の心の闇が露呈して、自分自身の心の闇に気付いてしまった真尋が一番脆く儚く感じた。 途中で同じような展開が続き、退屈になった。気になる展開がなかったため、途中何度か読むのを辞めてしてしまった。 結局何が言いたかったのかよくわからなかった。色々な問題が解決することもなく、スッキリしない終わり方だった。 「見えない星に耳を澄ませて」 現実が苦しいのなら、幻や空想を心の拠り所にするのもありではないだろうか

Posted byブクログ

2021/11/27

タイトルや表紙が素敵で、また題材が、あまり小説で取り扱われることの少ない音楽療法で、興味を惹かれて読み、少し希望も見えたような感じもするのですが、実際は読者に何を伝えたかったのかなぁ、、という気持ちが残ってしまいました。。 続編でそれぞれの登場人物のその後が描かれていくのなら納得...

タイトルや表紙が素敵で、また題材が、あまり小説で取り扱われることの少ない音楽療法で、興味を惹かれて読み、少し希望も見えたような感じもするのですが、実際は読者に何を伝えたかったのかなぁ、、という気持ちが残ってしまいました。。 続編でそれぞれの登場人物のその後が描かれていくのなら納得できるのかも。

Posted byブクログ

2021/09/13

音楽療法士を目指す音大生の真尋。 実習では三上先生のもとを訪れるクライエントとともに音楽療法に加わる。 ここを訪れる人々は見ようとして敢えて見ていなかった心の中と対峙することになっていく。 それが解決に向かう人と、より辛くなっていく人と。 音楽療法を受けなければならないのは真尋な...

音楽療法士を目指す音大生の真尋。 実習では三上先生のもとを訪れるクライエントとともに音楽療法に加わる。 ここを訪れる人々は見ようとして敢えて見ていなかった心の中と対峙することになっていく。 それが解決に向かう人と、より辛くなっていく人と。 音楽療法を受けなければならないのは真尋なのでは? いったい真尋の家族の真実は? 今までの真尋の母と祖母の姿は本当の姿なのか? 疑問いっぱいで話が終わってしまった。 ちょっと消化不良気味だった。

Posted byブクログ

2021/03/20

よくある心療内科の医師が実は病んでいるってオチ。 ドラマでもなんかあったなぁと思い出す。そもそも心療内科って相手の懐に入ろうとすれば共に傷つくのが目に見えているし実際医師の自殺や鬱発病ってのも多いと聞く。傷つかない医師はそれはクライアントをただの他人と完全に割り切って踏み込まず体...

よくある心療内科の医師が実は病んでいるってオチ。 ドラマでもなんかあったなぁと思い出す。そもそも心療内科って相手の懐に入ろうとすれば共に傷つくのが目に見えているし実際医師の自殺や鬱発病ってのも多いと聞く。傷つかない医師はそれはクライアントをただの他人と完全に割り切って踏み込まず体面だけをとってるだけに過ぎないんじゃないかって思う。まぁ本の感想から離れたわけだけど.. さて、3章と短い内容の中で3人のクライアントとセッションしながら実は主人公自身が抱える闇に迫っていくのはありふれているが、表現がきれいで詩を読んでいるような感じで実はとても眠くて仕方がなかった。 そもそも学生が心のセラピストとなるなんて世の中甘すぎるんじゃないと物語の根底から批判的過ぎました。すみません。脱線ついでに大学上がりの新米教師っていう制度も論外で社会の一つも知らない20代前半の人間が何を驕って教鞭に立とうとするのか?ましてや心身ともに発育過程の小中学校の先生に新米とか文部科学省はあほの集団だなとしか思えない。この制度は日本が滅ぶまで改善されないだろうしあきらめているけどね。 あー本の感想ね....詩、でした。

Posted byブクログ

2021/02/22

人は誰しもこころのどこかに影があるのかなと感じた作品。一人一人が持っている闇が重くて、心がそちらへつられていきます。重いものを抱えている人が多く登場するので、喫茶店のマスターの言葉や主人公の友人に少し癒されます。 最後の数ページでさらに心に重くなりました。でも気になって一気に読ん...

人は誰しもこころのどこかに影があるのかなと感じた作品。一人一人が持っている闇が重くて、心がそちらへつられていきます。重いものを抱えている人が多く登場するので、喫茶店のマスターの言葉や主人公の友人に少し癒されます。 最後の数ページでさらに心に重くなりました。でも気になって一気に読んでしまった。 音楽や楽器のことを全くわからなかったので、どんな形か想像しながら、気になったら調べて読み進めていくのが楽しかった

Posted byブクログ

2021/02/08

人を癒したり元気にしたり…偉大な力をもっている音楽。物語のように共感してくれる音楽療法士がいたらいいなあ、と思いました。

Posted byブクログ

2021/02/08

『病みついた誰かを魔法のように癒やすことなんて出来ない』 『あんたは話題が少ないわね。なんて言うか、特徴がないのよ』 『本当に向いてることも、本当にやりたいことも、大概の人にはないんだって』 『星はいいよ…決まった時間に必ず決まった場所にいるわけだし』 『生きている人間を支えてく...

『病みついた誰かを魔法のように癒やすことなんて出来ない』 『あんたは話題が少ないわね。なんて言うか、特徴がないのよ』 『本当に向いてることも、本当にやりたいことも、大概の人にはないんだって』 『星はいいよ…決まった時間に必ず決まった場所にいるわけだし』 『生きている人間を支えてくれるのなら、幻にだって意味があるはずです。現実に影響を与えているんだから、むしろ本当に生きていると言ってもいい』 音楽療法士を目指す音大生の真尋。実習先の診療所にやってくるクライエントを様々な楽器を用いて治療する。楽器を奏で幻を作り、心を闇から救い出そうとする。だが、本当に治療が必要なのは… 登場人物はみな心に闇を抱えている。単に音楽療法で闇を解放していく物語ではない。というか、誰も完全には解放されていない。 「私たちはこんなにも弱くて、脆い。それでも生きることから、逃げられない」 読んでいて重たい、苦しい気持ちになるのは、主人公の真尋がずっと病んでるからだろうか。

Posted byブクログ