1,800円以上の注文で送料無料

希望の一滴 の商品レビュー

4.6

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2026/02/19

どこかで聞いて知っていた、中村哲さん。図書館で見かけて、著作を初めて読んだ。 人間は自然の一部であり、その恩恵をいただいて生きている。しかし人間の業の深い行いにより、世界中で様々な問題が起きている。人間だって一種の生物種に過ぎないのに、地球を征服しているような振る舞いだ。あらゆ...

どこかで聞いて知っていた、中村哲さん。図書館で見かけて、著作を初めて読んだ。 人間は自然の一部であり、その恩恵をいただいて生きている。しかし人間の業の深い行いにより、世界中で様々な問題が起きている。人間だって一種の生物種に過ぎないのに、地球を征服しているような振る舞いだ。あらゆる土地や物に所有者を決めて、その奪い合いで人間同士で争っている。 ただぼんやり山を歩いているときに、ふと考えることがある。 「人間は小さな存在だ」と。 中村さんがこの本の中で言っていたが、地球の歴史は人間の歴史と比べてはるかに長く、人間はその一瞬を生きているに過ぎない。しかし、周りにある山や海、川は遥か昔からあるもので、人間はそこから恵みを得て生きてきたし、逆に自然が気を損ねたらあっという間に命を落としてきた。 己の分限を知ることは大切だ。 > 誤りと向き合って教訓にする勇気を、我々は欠いていないだろうか。(p145) > 中村さんはこう言う。 節度を持ち、自然と和することを忘れてはいけない。 中村さんのように、使命を持ち、誰かの役に立つ仕事をし続けていきたいと心から思う。

Posted byブクログ

2025/12/23

中村哲さんが、現地の人達と、手作業で作り上げた水路や沙漠 人々の写真と、 岩に染み込むが如くの言葉と行動の現れた書物。  国や宗教を越えて 慈愛の方だったのだなぁと感じる。 書かれる文章も、襞と奥行があって好きです。

Posted byブクログ

2025/10/26

ドキュメンタリーで目にしたことはあったが、書籍として初めて読んだ。写真も多く、アフガニスタンってこんなに美しい自然があることを知った。戦乱に関する記事やニュースで埋もれてしまっていて残念だ。中村医師の深く広い愛情の歴史にただただ尊敬する。医療支援に駆け付けた中村医師が、『百の診療...

ドキュメンタリーで目にしたことはあったが、書籍として初めて読んだ。写真も多く、アフガニスタンってこんなに美しい自然があることを知った。戦乱に関する記事やニュースで埋もれてしまっていて残念だ。中村医師の深く広い愛情の歴史にただただ尊敬する。医療支援に駆け付けた中村医師が、『百の診療所より一本の用水路を』と、住民の命を守るため全く素人ながら用水路建設に着手し奮闘された経緯を多くの写真と中村さんのその時々の深い思いのこもった言葉にあらわされていて深く感動した。今尚、その事業が引き継いでいることも素晴らしい。

Posted byブクログ

2025/01/19

中村哲さんのことは、ネットやテレビのドキュメンタリー番組で知っていた。生涯の活動を振り返る記録を読ませて貰い、改めて本当に勇敢で正義感のある一途な方だと尊敬の念を新たにした。 同時に、人道支援の何たるかについて深く考えさせられた。

Posted byブクログ

2024/12/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

6年を振り返るのは、自然は決して過剰な要求をしない。過酷な自然とは、人間側が欲望の分だけ言うのであって、自然を意のままに操作しようとする昨今の思い上がりである 自然はしゃべらないが、人を欺かない。高く仰ぐ点が、常にあることを実感させる アフガンもまた、政情や戦争を見る限り絶望的だ。しかし、人の分限を超えた偽りの世界の崩壊は、恐れるに足りない 人の言葉は貧しく、戦争も平和も、貧困も繁栄も、生も死も、波間に消える木の葉と同質だ アフガンには私たちが想像するような国家がない。農村は割拠性が著しく、国家管理は隅々までは行き届かない

Posted byブクログ

2024/02/17

美しい写真と美しい中村先生の言葉の数々。心穏やかながらもやるべきことを成し遂げる真の強さ。これほどまでに優しさと強さを兼ね備えた人を他に知らないし、これから先も現れるのだろうか。このような偉大な人に本でしか触れ合えることができないのは、残念でならない。いつの日かアフガニスタンに行...

美しい写真と美しい中村先生の言葉の数々。心穏やかながらもやるべきことを成し遂げる真の強さ。これほどまでに優しさと強さを兼ね備えた人を他に知らないし、これから先も現れるのだろうか。このような偉大な人に本でしか触れ合えることができないのは、残念でならない。いつの日かアフガニスタンに行って中村先生のつくった山田堰を見てみたいし、それが普通にできるようになる平和な世界が来ることを願ってやまない。

Posted byブクログ

2023/11/12

中村哲さんの言葉に心を洗われる。そして、人間としての本当の豊かさやあるべき姿とは何かを気づかせてくれる気がする。 中村哲さんと同じ日本人として誇りに思う。尊敬してやまない。

Posted byブクログ

2022/10/06

twitterから来ました(…)。 中村さんが、故郷の日本から遠く離れたところで、「中村と同じ日本人ならただでタクシーに乗せてやる」と現地の人に言わせるような活躍をしていたのだと聞いて読んでみた一冊。 p124 自然はしゃべらないが、人を欺かない。高く仰ぐ天が、常にあることを...

twitterから来ました(…)。 中村さんが、故郷の日本から遠く離れたところで、「中村と同じ日本人ならただでタクシーに乗せてやる」と現地の人に言わせるような活躍をしていたのだと聞いて読んでみた一冊。 p124 自然はしゃべらないが、人を欺かない。高く仰ぐ天が、常にあることを実感させる。絶望的な人の世とは無関係に、与えられた豊かな恵みがあることを知らせる。 物騒な電力に頼り、不安と動揺が行き交う日本の世情を思うとき、何か現地と似たものを感じ、人ごととは思えない。だが、暴力と虚偽で目先の利を守る時代は自滅しようとしている。 今ほど切実に、自然と人間との関係が根底から問いただされた時はなかった。決して希望なき時代ではない。大地を離れた人為の世相に欺かれず、恵みを見出だす努力が必要な時なのだ。それは、生存をかけた無限のフロンティアでもある。 上記引用を読んでしびれましたね。医師でありながら亡くなるまでは水路を導く作業の指導者をしていた著者は、生きるか死ぬかのぎりぎりラインに立って厳しい自然環境と紛争のただ中でなんとか生きていこうとする人たちの道しるべだったのだ。 自然と共に生き、恵みに感謝して共存していくあり方を探っていたのね。 原子力や利権や何かに絶望するとしながらも、まだ生きる道はある。と身をもって示していたように思う。 その。 その身に危険が及ぶことも多くあり、最後は混乱に命をとらえてしまったけれど、現地の人やPMSの仲間と作り上げた水脈が、現地の人に手渡された技術が、信頼と感謝が、しっかりと現在も根付いているのだと思う。 中村さんが見捨てなかったこの世界を、見上げて敬意を惜しまなかった自然を、わたしたちはつないでいかなけれなならないのではないか。

Posted byブクログ

2022/08/27

アフガニスタンの写真がイメージと異なり緑があり美しかった。昨今の報道の都市部中心のとなっていることを痛感させられた。 都市部でのタリバン支配による欧米から見た女性の権利といった問題と取り上げられている農村部の貧困。あまりにも大きい課題をアフガニスタンは抱えていると感じた。そこには...

アフガニスタンの写真がイメージと異なり緑があり美しかった。昨今の報道の都市部中心のとなっていることを痛感させられた。 都市部でのタリバン支配による欧米から見た女性の権利といった問題と取り上げられている農村部の貧困。あまりにも大きい課題をアフガニスタンは抱えていると感じた。そこには日本も加担している戦禍の歴史。 一時の熱狂に囚われず、平和に暮らすこととは何かを胸に心に留め情勢に思いを馳せる必要を感じた。

Posted byブクログ

2022/02/27

子どもたちが親の屍を無表情に集めたり、空腹で逃げ惑い、親の死体に泣きすがったり。そんなことが起きてしまう世界はぜったいに嫌だ。 何の罪もない子どもにまでつらい思いを与えてしまう戦争。反対です。 カラー写真がたくさんあるから、アフガニスタンの人たちの姿がしっかり見えていいな。 大...

子どもたちが親の屍を無表情に集めたり、空腹で逃げ惑い、親の死体に泣きすがったり。そんなことが起きてしまう世界はぜったいに嫌だ。 何の罪もない子どもにまでつらい思いを与えてしまう戦争。反対です。 カラー写真がたくさんあるから、アフガニスタンの人たちの姿がしっかり見えていいな。 大人はもちろん、子どもたちの笑顔は無条件にうれしくなる。わたしは子どもはいないし、周りにも子持ちはいないけど、それでも、この子たちが大人になったとき、自分が不幸せだと思ってしまうような世界でありたくない。 だから今、わたしがすぐにできることは、大量生産・大量消費をやめること。 エシカルに生きれば、それが回り回ってアフガニスタンの大旱魃もそうだし、地球の消耗を少しでも抑えることができる。 一部の人間による大量生産・大量消費の責任を、アフガニスタンにこんなに負わせるのは理不尽だと思う。 アフガニスタンがこんなふうになっているのは、元はと言えばイギリスやアメリカのせいなんだから、彼らはもっと率先してツケを払ってくれーーー 為政者は闇雲に西側の考えを押し付けて発展を図るのではなく、彼らの考えを尊重した対策を講じて、アフガニスタンに平和が戻るようにしてほしいなあ。 パニクって子どもを殺したり、洪水による遺体を運んでいる市民に向かって爆撃して殺したり…米軍は何と戦っているんだろう。 ゴレーク村の指導者による、PMSへの言葉に涙。わたしたちが忘れかけている人を信じる心をしっかり持っていて、それをちゃんと言葉にできることって、生きていく上で本当に大切なことなんじゃないかな。 アフガニスタンの人たちは、中村哲さんの本を通して、今の時代を生きるわたしたちに、大切なことをたくさん教えてくれる。

Posted byブクログ