じい散歩 の商品レビュー

藤野千夜(著者)

2024/09/26

おじいちゃんが凄く元気。散歩は大事ですね。
家族関係はひどい。裕福なのでなんとか今の関係を保てている。
未来のない家族の物語。

2024/09/11

息子三人もいるのに頼りにならない明石家。
いや、娘(次男)は優しいです、さすが娘。

妻が倒れた時、救急車を呼ばす老衰だからと、病院で延命治療を受けて、生かされる事は望まないとした新平に共感。
結果、老衰ではなく脳梗塞で胃瘻により少しずつ回復した妻だけど、それでもどうなんだろうかね。。

しかしこのおじいちゃん、御年90近くで女性にエロに、まだ興味を持ってるし、ひとり散歩がてらに外食をしたり、老後を満喫していて何より。それもこれも、アパート経営で財源確保してるしっかり者の新平だからね。子どもが頼りにならなけりゃ、自分でなんとかするしかない。見習いたい。

ラスト、振り返って語りかけられるとは！

ぼけますから、よろしくお願いします
というドキュメンタリーがあるのだけれど、老老介護の大変さ、実際はかなり大変そう。

2024/09/04

8050問題を抱えたかなり大変な家庭を、大正生まれの男性目線で描いた小説。
暗さはなくのんきな感じ。最後は「しかたないよね」と諦めと受容？の気分になる。
自分が死んだ後の我が子がどうなるのか、、、死んだら悩むことはない。
今、ゆるゆるでも、きょうだいが集まれてそこそこ生活も成り立っていたら、それでいいかと思った。

2024/08/24

なんだか色々な現実に逆らわずに生きていく感じがいいなあと思った。長男は引きこもり、次男はトランスジェンダー、三男は借金ばかり抱えるアイドル（グラドル？）好き。三人とも独身。でもこのお父さん、将来を不安がっても仕方ないと言わんばかりに自分の生活スタイルを貫いている。なるようにしか、ならないさっていう人生観がいさぎよい。そして、90歳も近いというのに、良く食べること、食べること。胃腸が丈夫なんだなあ。女性にも興味津々だし。うらやましくもあり、この人の奥さんだったらちょっと大変かもという気持ちもあり。

2024/08/11

まだ30代の私にとって、80代の後期高齢者の暮らしなんて正直、どう言ったものかざっくりとしか思い浮かばなかったが、80代の暮らしを身近に感じられる本だった。
そして何よりも、親が元気で、三兄弟結婚せず、そのうち2人は実家暮らしというところも現代の日本の抱える闇...というのを感じられた。
新平の暮らしを見るとよく歩き、よく食べるという、元気な老人像であり、すごく目指したい！！！

ただ、男は幾つになっても変態なんだなぁと思った。笑笑

2024/08/10

主人公が超高齢。自分もその歳でこんなに元気だったらいいなと思いながら、楽しく読めました。続編も読みたい。

2024/06/29

タイトルがダジャレ(もしくはちい散歩のパロディ？)なので、ほのぼの系のコメディなのかと思っていたら、パワフルじいちゃんの奮闘記だった。
いくつになっても女の子に声を掛けることを怠らない(それがただの迷惑行為だったとしても)昭和のエロ大好きじいちゃんの新平。健康オタクの甲斐あって何でもモリモリ食べる。
息子二人(長男、三男)がダメなのは、新平がバリバリすぎるからなのかもしれない。ただし新平は長女である次男にはごく普通にフラットに接している。昭和のエロを残しつつも、しっかりアップデートされていて、意外だが好感が持てる。もっとも倒れた妻を放置しようとしたことにはドン引きだったが。
問題は何一つ解決しないどころか、更に増えてしまっているが、じいちゃんは自分の人生を力いっぱい生きているので、このまま爆走して天寿を全うして欲しい。勿論全財産は残さず使い切って。

2024/03/17

高齢夫婦プラス3人の中年息子(全員独身）。長男引きこもり、次男は自称長女。三男グラビアアイドルの追いかけの延長で事業を起こすも親に無心。。。社会的には息子たちのサポートを受けつつ介護される年齢であるはずが、誰もあてにすることが出来ず日々は続く。悲壮感とは無縁の家族の日常に何故かほっこりする。

2024/03/15

書評を見ていいとしした未婚の息子に悩みながらの老世帯物に興味持って図書館にリクエスト。舞台が私の住んだことある、母の実家の池袋で驚き！三原堂やロサ会館や馴染みの名前が懐かしかった

2024/03/02

こんな元気な老人いるか？ってくらい、女好きな元気はつらつおじいちゃん。まさに理想ですね！
実在するお店や有名な建築物も実際に行ってみたくなった