三人 の商品レビュー
正直めちゃくちゃ斜めに入りました。 でもすごく良かった。桝元さん本人が主人公じゃないのが、すごいなと感じました。 自分のことを客観視させるために、あえて自分を主人公にしない。いい小説だった。
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20230831関西出身の作家が描く売れない芸人の話には内輪受けする楽屋話しが自マン気に描け得ることが多いけど、相方でない旧友との暮らしの中で新しい生きる術を得ていく、というストーリーは新鮮で背筋が伸びた。また書いて欲しい。
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チュートリアル徳井さんと、スピードワゴン小沢さん、放送作家の桝本さんの3人のシェアハウス生活エピソードが大好きで、三人というタイトルとあらすじにも惹かれて購入しました。 想像を良い意味で裏切るシリアスなエピソードで、人気芸人と売れっ子作家とともにすごしながらも、自分はなかなか売れることができないという主人公の内面の焦り…プライドや葛藤… 友達や相方と比べてしまう自分にも現状にも牙を剥くようなそんな青臭いその姿がとても痛々しく、行き詰まり、もがき、そして、ある会話をきっかけについには一歩づつ前を向いて進もうとしていく姿にとても勇気をもらいました。 台詞流れがとても気持ち良くて、3人の会話で時折飛び出す言葉遊びのような流れは、読んでいてとても楽しく、シリアスな中でも遊び心に溢れていて、作者の言葉を使うことに対する敬愛や愛情なども感じ、とても良かったです。
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お笑い芸人を多数養成した人気講師による、お笑い芸人2人と放送作家の男三人のシェアハウスの様子を描く小説。 こんな内容の紹介文をネットで見て「何だそれ面白そう!」と思い手に取った一冊。 前半(第一章)で描かれるのは、劣等感と現状の不満から行き詰まってたお笑い芸人の主人公。 プライドあるから周りにうまく頼れず、くすぶって、自分にも周りにも言い訳して、羨望の対象に毒づく。 この小者感、そしてこのやるせなさが痛いほどわかる人間なので前半は読んでて結構辛かった。完全に主人公に感情移入してるくせに、同族嫌悪ってやつか、主人公のことを不快に思う自分がいて。 そして後半、ふとした時から絡まってた糸(こじれた自意識の糸)がほどけるように、物事がうまくいくようになるんだけど、30代になった私にはこの感覚がすごくよくわかった。 以下、作中から引用。 〝人間関係は二本のロープと一緒。上下のロープを結ぶのは難しいけど、横どうしのロープは楽に結べる。つまり年齢やキャリアを振りかざす上下関係より、横に並んで同じ目線になったほうが心の握手は結びやすい。〟 これはたぶん著者自身の気付きによる人生訓のようなもので、特にここが言いたかったのではないかと思う。 そしてこの感覚は私自身の今の仕事の人間関係へのスタンスと似ているのでとてもよくわかる気がした。 先輩も同僚も部下も私にとっては、それぞれが得意な部分で不得意な部分を補い合う、助けてくれる味方だ。だから私は誰にでも「教えてください」と言うし、相談されたら素直な自分の意見を言う。 上下関係でうまくいく場合もあるけど、上下関係では出てこない本音や不満もある。そういうのを大切にしたい。味方を増やしたい。 そう思って働いているし、環境のおかげもあり今のところそれで大きな問題なく働けている。 関係を「横のつながり」にするって、コミュニケーションとして良い形なんだよね。 というわけでその部分が印象的だったんだけど、全体通しても読みやすく、冷静な人間観察も効いていて面白く読めた一冊だった。
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『どこまでリアル?中年男3人シェアハウス物語』 放送作家桝本さん、チュートリアル徳井さん、スピードワゴン小沢さんの3人の同居生活を元にしたと思われる、放送作家と二人の芸人のシェアハウス生活を舞台にした物語。三者三様の葛藤に苦しみながらも、随所に溢れるお笑いセンス。感動と笑いのバ...
『どこまでリアル?中年男3人シェアハウス物語』 放送作家桝本さん、チュートリアル徳井さん、スピードワゴン小沢さんの3人の同居生活を元にしたと思われる、放送作家と二人の芸人のシェアハウス生活を舞台にした物語。三者三様の葛藤に苦しみながらも、随所に溢れるお笑いセンス。感動と笑いのバランスの良さは、さすが、人気放送作家!
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徳井さんとオザと一緒にシェアハウスしている放送作家の桝本さんが書いた小説。 人間の汚い感情とか、変われない姿とかがリアルだし、自分のありのままを受け止めて頑張っていこうと思えたから読んでよかった。
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