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証言 羽生世代 の商品レビュー

4.4

18件のお客様レビュー

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2021/02/09

将棋の世界は完全なる実力主義。 あの藤井聡太二冠は高校生なのに獲得賞金4500万円だとか。 でも羽生さんを含めたトップ棋士の話を聞いてると、皆さんとても謙虚。人間性も素晴らしい人が多い。どこかの政治家も見習ってほしい。

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2021/01/31

自分も世代的には羽生世代。同じ時代のヒーロー達が語られているのは非常に興味深かった。渡辺さんのインタビューが一番興味深かった。

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2021/01/11

羽生善治というスーパーヒーローをとりまく棋士たちの価値観、考え方に触れられてとても面白かった。将棋自体に対してリスペクトがあるから謙虚であり、だからこそのトッププロなのだと感じた。 どのゲームも、芸術も、仕事も、「全部理解した、これが正解だ」と思った瞬間奢りはでるし、成長もできな...

羽生善治というスーパーヒーローをとりまく棋士たちの価値観、考え方に触れられてとても面白かった。将棋自体に対してリスペクトがあるから謙虚であり、だからこそのトッププロなのだと感じた。 どのゲームも、芸術も、仕事も、「全部理解した、これが正解だ」と思った瞬間奢りはでるし、成長もできないし、後進に尊敬されるような人物にはなり得ないと思った。

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2021/01/07

羽生善治世代の棋士が将棋界を席巻している背景を世代前後の棋士にインタビューして浮き彫りにしている。羽生世代の強さだけではなく、インタビューを受けた棋士の思いまでにじみ出ていて興味深い。丸山九段や木村九段のインタビューもあったらというのは望みすぎかな。

Posted byブクログ

2020/12/28

棋士として脳漿を限界まで鍛え、実践で一滴も残さず絞り尽くすという超人たちであるが、その上に知情意が円満に備わったインタビュー受け答えであり、驚嘆。

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2020/12/27

将棋のことを知らない人でも、羽生善治の名前は知っているのではないか。トップを長くはり続けている超一流の棋士だ。その実績は将棋界の歴史の中でも、突出している。 羽生は1970年生まれであるが、羽生と同世代には強い棋士が集中している。佐藤、森内、郷田、藤井猛、等だ。これだけの強い棋士...

将棋のことを知らない人でも、羽生善治の名前は知っているのではないか。トップを長くはり続けている超一流の棋士だ。その実績は将棋界の歴史の中でも、突出している。 羽生は1970年生まれであるが、羽生と同世代には強い棋士が集中している。佐藤、森内、郷田、藤井猛、等だ。これだけの強い棋士を生み出した世代は、たしかに他にはない。どうして、羽生世代はこんなに強かったのか、というのが、筆者の疑問であり、この疑問を解くために、筆者は16名の棋士にインタビューを行う。本書は、そのインタビュー集である。 一般的に棋士のインタビューは面白い。彼らは、深く考えることが仕事なので、何かを問われたときに、通り一遍の無難な答えを返さない。慎重ではあるが、よく考えたオリジナルな答えを返すことが多いからだと私は思う。この本の16人のインタビューも、とても面白かった。 特に面白かったのは、羽生世代である佐藤、森内、郷田、藤井猛へのインタビュー。驚くほどの率直さで質問に答えているが、いずれも、羽生へのリスペクト、羽生と一緒に切磋琢磨できた矜持、一時代を築いた誇りみたいなものを感じられた。

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2020/12/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 羽生さん世代の棋士がなぜこれほど強かったのかを各棋士へのインタビューで語ってもらう形式となっている。読み手としてこの本に何を期待したのか、を考えてみた。羽生世代にとってタイトルをとることがだんだん難しくなった今、昔はもっと強かった、そんなことを知りたいわけではなかった。  将棋が好きでAbemaやNHK将棋をみたり、将棋ウォーズで1日3回無料でオンライン対局している素人の身からすると、AI全盛でAIを使いこなす若手が台頭しているなかでどのようなことを考えているのか、そして状況が厳しい中で将棋を続けるモチベーションはどういうところにあるのかそういったことを知りたいと思って読み始めた。  羽生世代の棋士に限らずAIが台頭する前の棋士に共通しているのは、ただひたすら盤面に向かって考え続ける時間を経てプロになり、プロとして活躍しているということだった。またそのときの経験が今でも生きていることも多くの棋士が語っていた。  インターネットが台頭して簡単に情報が手に入り分析できるようになった時代の営みと、情報が手に入れにくかった時代において人が情報を手に入れるために知らず知らず試行錯誤し、またゆっくりとものを考えていた時代のそれとは大きな違いがある。先になんとなくの答えを知ってから考えることと、答えが見えていない状態で考えることの違いだ。  自分には時々考えたことをノートに書いて整理したくなるときがある。それはインターネット登場前にその手段しかなく自然に行っていたやり方である。それがPC・スマホやインターネットだけを使ってものを考えるときのベースになっていると感じることが多々ある。  羽生世代の棋士と若手世代の棋士の違いというのはそのような違いがあるのではないかとこの本を読んでいて思った。つまり自分の考えを何の手がかりもなしに、ただひたすら長時間整理していくような経験があるか、ないか。単にある、なしではなく長時間あるのか、ないのか。それはその人の思考法に大きな影響を与えるだろうと思う。  羽生世代は当時は常識だった序盤の手順について1手1手考えて疑問に思ってよりよい手順を見つけたという。AIによる示唆はなく。考えようと思ったきっかけは自発的なものだ。  自分はそのような営みに意味があるのかないのか、そういったところをこの本から感じ取りたかったのだと思うし、AI全盛となった今においてもそれには意味があるのだと感じることができた。

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2020/12/20

羽生善治のほか森内俊之・佐藤康光ら羽生世代をテーマとして、棋士16名に行なったインタビューを1冊にまとめたもの。羽生よりも上の世代、同世代、若手世代、そして羽生世代自身が均等に扱われている。羽生世代についての語りが同時に、その語り手自身の棋士人生への語りにもなっているのが特長。 ...

羽生善治のほか森内俊之・佐藤康光ら羽生世代をテーマとして、棋士16名に行なったインタビューを1冊にまとめたもの。羽生よりも上の世代、同世代、若手世代、そして羽生世代自身が均等に扱われている。羽生世代についての語りが同時に、その語り手自身の棋士人生への語りにもなっているのが特長。 それぞれのインタビューは何れも、「なぜ、羽生世代は強かったのか?」で統一されていて、時代環境の変化に注目するものや精神面に注目するものなど、さまざまな回答を楽しむことができる。個人的には、谷川浩司の答えが一番印象的であった。

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