リープフロッグ の商品レビュー
文字通りリープフロッグ、つまり経済における逆転現象について書いた一冊。 最近の中国やアイルランドの話などはとても勉強になった。 反面、結果ありきで書いてるから、過去の歴史の話などはあまり参考にならずという感じ。
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経済史の本として中々面白い視点を提供しているように思える。最後は「1940年体制が問題」という著者のお決まりのパターンになってはしまうのだが、そのオチに至る歴史的経緯が、欧米日中の経済史を紐解く形で論じられている点が興味深い。
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一人一人が逆転勝ちの可能性を信じて、実力を蓄えること。 【感想と私見】 中国の発展を語るときの視点として、海亀族がある。国外で技術を究めた人材の還流とそれを引きつけるポジションと金銭的見返りである。 日本は古来から、亡命者、渡来人という名のお雇い外国人をもてなしながら、技術発展し...
一人一人が逆転勝ちの可能性を信じて、実力を蓄えること。 【感想と私見】 中国の発展を語るときの視点として、海亀族がある。国外で技術を究めた人材の還流とそれを引きつけるポジションと金銭的見返りである。 日本は古来から、亡命者、渡来人という名のお雇い外国人をもてなしながら、技術発展してきた国である。出島戦略でも良いと思う。今こそ、国を心を外に開き、交わろう。 最後に、政治に対して関心を持って、すぐに忘れないようにしよう。選挙には必ず行って投票しよう。未来のために。
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リーフフロッグ=遅れているものが逆転する。 イギリスがドイツやアメリカに追い抜かれた=ガス、蒸気機関に適した社会が電気に対応できなかった。 中国の電子マネー=アメリカは小切手やクレジット、日本は現金(ATM)、口座振替が発達していたため。 電子マネーは匿名性がない=ビッグデータ...
リーフフロッグ=遅れているものが逆転する。 イギリスがドイツやアメリカに追い抜かれた=ガス、蒸気機関に適した社会が電気に対応できなかった。 中国の電子マネー=アメリカは小切手やクレジット、日本は現金(ATM)、口座振替が発達していたため。 電子マネーは匿名性がない=ビッグデータとして解析できる。 デジタル通貨は、民間の送金システムがいらなくなる。政府に情報が集まるためプライバシーがなくなる。 AIの軍事利用、EVが石油産業を不要にする。 自動運転は、社会制度の変革が必要。 道路清掃ロボットの導入も、既存の業者との競合があるため容易ではない。 いずれも中国なら可能。 精華大学は、文化大革命で大学が破壊されたからこそ、新システムに対応できた。ビルは更地に立てるほうが楽。 固定電話も飛び越えた。 リープフロックは、キャッチアップとは違う。中国は両方とも成し遂げた。 ルイス転換点=中産国の罠、を中国は通過したのではないか。 周辺論=後発国のほうが不利という考え方=自由貿易になると後発国は低生産性の物資だけを生産することになるから。 アイルランド=一人当たりgdpは、ドイツ、アメリカ、イギリス、日本より高い。 アメリカのアイルランド移民は貧しい、の代名詞。 最初はコールセンターから。コールセンターがインドに移るとデータ処理など。 アイルランドは教育水準は高いが国内産業がない。工業社会を経ずに情報社会の発展に乗ってリープフロッグした。 ドイツは、日本と同じく、世界経済の大転換に対応したとは言えない。 ITの登場で、製造業に執着したドイツ、日本が転換できていない。 ルクセンブルグも同じ。金融センター。 アイルランドは工業化社会をほぼ完全に飛び越えた。 かつては中国のリープフロッグされた。 紙、印刷術、(紙幣)、羅針盤、火薬は、中国の4大発明。 明の時代以降、鎖国。中国では大航海は貿易ではなく政治的なもの。 アヘン戦争で、清の植民地化が始まった。 ヨーロッパでは、イタリアを追い越してポルトガルが大航海時代を築いた=エンリケ王子。 ポルトガルのアフリカ進出。パスコダガマの喜望峰発見。それまでは、熱い海になって人は入れないと思われていた。 ポルトガルは、スペインによってリープフロッグされた。コロンブスの提案を受け入れなかったから。 アメリカの名前の由来は、ヴェスプッチのファーストネームから。 中南米で、銀が算出=フェリペ2世の時代。王費と軍拡に使われて、生産力向上には使われなかった。 イギリスの海賊ドレークが、銀を奪ってイギリスがスペインをリープフロッグした。 スペインの無敵艦隊を破った。エリザベスの演説のおかげ。 エリザベスは、戦争に使わず、経済成長に使った。 オランダが、スペインから独立して、商業国として発展。株式会社制度=東インド会社=有限責任制=中国にはない発明。 分権化している社会だからこそ、能力が発揮できる。 中国は、新しい可能性に挑戦する社会ではなかった。 産業革命のイギリスもガス灯から脱却できず、アメリカ、ドイツに変わられた。 アメリカの垂直統合ビジネスモデル、スタンダードオイル、フォードなど。 放送を商業的に成り立たせたのは、無料にして広告料を取るモデルが発明されてから。インターネットの前からこのモデルがあった。 インターネットでリープフロッグするには、技術だけでなく収益を上げるビジネスモデルが必要。 Googleを収益かした方法は、広告。検索料は取れない。 検索連動型広告は、オーバーチェアが最初だったが、これは検索エンジンが有料だった。Googleは無料にして成功した。 Googleはトロイの木馬と同じ。無料で使っているうちそれなしでは生活できなくなっている。 アリペイは新しいビジネスモデルを作った。決済データを収益化した=信用スコアリング。決済サービスは無料、そこから集まるデータを収益化する。広告でもない。 リープフロッグには、遅れているだけでなく、新しいビジネスモデルが必要。 アリババは、出品料も取引手数料も無料。売り手と買い手をひとつのプラットホームで結びつけることを目的とした。販売に役立つソフトやツールを有料にした。広告費も有料。アリペイも収益源。無料で人を集めて、どこで稼ぐか。
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■本のポイント アイルランドのIT化 明の鎖国による停滞と保険と株式会社を発明してリスクを分散した大航海時代のヨーロッパ 地中海か締め出され喜望峰、インド航路を発見したポルトガルの発展 新大陸を発見したコロンブスのスペインは、資産を王室が浪費した。 イギリスはエリザベス女王のもと...
■本のポイント アイルランドのIT化 明の鎖国による停滞と保険と株式会社を発明してリスクを分散した大航海時代のヨーロッパ 地中海か締め出され喜望峰、インド航路を発見したポルトガルの発展 新大陸を発見したコロンブスのスペインは、資産を王室が浪費した。 イギリスはエリザベス女王のもとで発展。ドレークにより世界一周、財宝確保し大英帝国を築いた。 産業革命が起きたイギリス、その後石炭メインだったため、アメリカドイツの電気化に遅れた 現金、固定電話、内燃機関、大学教授が文革でいなくなった ビルは更地のほうが立てやすい 少なかった中国 リープフロッグはキャッチアップとは違う ルイス転換点、中所得国の罠を克服している ■示唆 リープフロッグ、技術+ビジネスモデルが必要 メインフレーム、労働組合など、レガシー(既得権益)が邪魔をしている アメリカでできている理由はなにか? 日本、個人でリープフロッグするためにはどうすればいいか? →逆転しようと努力することが大事、という結論
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面白い。が、2章までで力を出し切ったのか、その後は惰性で書いているように感じた。 中国では鉄道、道路の未整備により全国的な物流網が築けなかったがためにイーコマースの発展に繋がった。 筆者の認識では日本では津々浦々にATMがあり、入金出金が容易であるがために、QRコード決済の発展...
面白い。が、2章までで力を出し切ったのか、その後は惰性で書いているように感じた。 中国では鉄道、道路の未整備により全国的な物流網が築けなかったがためにイーコマースの発展に繋がった。 筆者の認識では日本では津々浦々にATMがあり、入金出金が容易であるがために、QRコード決済の発展に至らなかったとの認識できあるが少し違う側面も大きいと思う。大きくは2つ。金融業の制約が厳しい事と、小売・サービス業では即日キャッシュが欲しいという事だ。後者も含めて金融規制が厳しいとも言えるか。 本書もリープフロッグ例の一番分かりやすいのはガソリンスタンドだろう。日本のどこに行ってもあるガソリンスタンド、ないと生活が出来ない。しかし今後水素やEVが発展したときに、すべてのインフラが揃う事はないだろう。恐らくガソリンスタンドが電気スタンド?に置き換わるなど起こるが、現状田舎に行くとただでさえ少ないガソリンスタンドが無くなると不便になってしまう。。。もうEVの革新的な技術発展がない限りは置き換わる事は“日本では“ないだろう。
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個人的には非常に勇気の湧く一冊。 日本がITなど先端分野で世界の国々(特に中国)に劣っているという点は、今更ながらもう聞き飽きた感はあるが、リープフロッグという視点から改めて整理されていて良かった。 後半の今後日本企業、日本人個人への提言は100%納得。コロナを機に、まずは自分か...
個人的には非常に勇気の湧く一冊。 日本がITなど先端分野で世界の国々(特に中国)に劣っているという点は、今更ながらもう聞き飽きた感はあるが、リープフロッグという視点から改めて整理されていて良かった。 後半の今後日本企業、日本人個人への提言は100%納得。コロナを機に、まずは自分から変わっていきたいとつくづく思う。
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p17 中国で電子マネーが普及しているのは、銀行のシステムが発達していなかったから p23 中国の e コマースの発展 実店舗が発展していなかったから p60 ルイス転換点 発展途上国が労働過剰状態から労働不足状態へ移行する点 アーサールイス 日本 1960年代後半 中国は...
p17 中国で電子マネーが普及しているのは、銀行のシステムが発達していなかったから p23 中国の e コマースの発展 実店舗が発展していなかったから p60 ルイス転換点 発展途上国が労働過剰状態から労働不足状態へ移行する点 アーサールイス 日本 1960年代後半 中国はルイス転換点後も成長している。 p121 スペイン 地中海の端にいて、地中海貿易から大きな恩恵を受けることがなかった まずポストガルやスペインが、先進国イタリアをリープフロッグした 背景 レコンキスタ(国土回復運動 8世紀にわたるイスラム支配に対するイベリア半島のキリスト教徒による反撃) キャラック船やカラベル船と呼ばれる頑丈な帆船ができた 羅針盤が伝わった →北アフリカ沿岸に進出 エンリケ王子 インド航路の開拓に生涯をかける バスコ・ダ・ガマ 1498 インド西岸に到着 イスラムに邪魔されずに香辛料を持ち帰る p132 コロンブス ポルトガルに東廻り航路を提言したが退けられ、スペインのイザベル女王に提案 到着したのはインドでなくアメリカ大陸 p137 コロンブスがインドと主張した土地がいままで発見されなかった新しい土地と主張したのがイタリア生まれの商人、アメリゴ・ベスプッチ p138 1494 ポルトガルとスペインの間でトルデシリャス条約 西経46度 37分の東ポルトガル 西 スペイン 1529 サラゴサ条約 p141 スペインの植民地 ペルー ポトシ銀山 ポトシの銀 イングランドの海賊が横取り ドレーク スペインは新大陸の冨を浪費 イングランドは、近代資本主義に向かう道を進む エリザベス ティルベリー演説 フェリペ2世 無敵艦隊にフランドルにいるフェリペの摂政パルマの精鋭と合流しようとしてフランスのカレー沖に停泊 ここは水深が十分でない 攻撃に弱い状態 イングランドは可燃物を満載して火をはなった船を大量に送り込んだ スペイン 冨を離宮や軍備拡張につかった まわりにカトリックの司祭のみ 国はどうすれば豊かになるかというメカニズムを理解していなかった p157 航海の費用を賄うために株式会社制度が作られた p172 イギリスは電気の転換におくれた イギリスは米独にリープフロッグされた p184 1720 南海泡沫事件で株式会社が一時停止 日本はリープフロッグというよりキャッチアップ
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【経済二流国に落ちこぼれる前に】経済発展の遅れていた国が先進国を飛び越える「リープフロッグ」が増えている。中国や欧州などの事例から日本経済復活のカギを探る。
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