表現の自由に守る価値はあるか の商品レビュー
カナダ在住の著者による表現の自由に関する現代的な論点を欧米の法判決を比較しながら論じたもの。ヘイトスピーチ、テロ、リベンジ・ポルノ、ネット選挙、フェイクニュース、忘れられる権利。 基本的には表現の自由の確保による相互批判。 論点課題が整理されているのと、日本の曖昧な状況への批判は...
カナダ在住の著者による表現の自由に関する現代的な論点を欧米の法判決を比較しながら論じたもの。ヘイトスピーチ、テロ、リベンジ・ポルノ、ネット選挙、フェイクニュース、忘れられる権利。 基本的には表現の自由の確保による相互批判。 論点課題が整理されているのと、日本の曖昧な状況への批判は重要。マスメディアに対しては統制が取れているように扱っているので甘いと感じた。 読書というより大学の教科書ですが、なかなか良作。
Posted by
表現の自由をめぐる現代的で、かつ、難問(ヘイトスピーチ、テロリズム促進的表現、リベンジポルノ、インターネットでの選挙活動、フェイクニュース、忘れられる権利)を正面から捉え、多くの人が「保護に値しない」と感じる表現行為について、冷静に保護の必要性を検討することの重要性を説いています...
表現の自由をめぐる現代的で、かつ、難問(ヘイトスピーチ、テロリズム促進的表現、リベンジポルノ、インターネットでの選挙活動、フェイクニュース、忘れられる権利)を正面から捉え、多くの人が「保護に値しない」と感じる表現行為について、冷静に保護の必要性を検討することの重要性を説いています。「表現の自由の濫用に対する最も有効で安全な対抗手段は、より多くの表現と国民による相互監視と相互批判であるという考え方である。」。肝に銘じます。
Posted by
- 1