台湾路地裏名建築さんぽ の商品レビュー
台湾の路地裏の名もなき建物、そこにあることが街に溶け込み過ぎて、存在に気が付かないような建物にフォーカスし、水彩で描かれた建物が100点掲載。 本書の冒頭のことば『世界には美しいものが足りないわけではない。足りないのは発見だ。』 これに尽きる。 10年以上前になるが新竹市の旧市街...
台湾の路地裏の名もなき建物、そこにあることが街に溶け込み過ぎて、存在に気が付かないような建物にフォーカスし、水彩で描かれた建物が100点掲載。 本書の冒頭のことば『世界には美しいものが足りないわけではない。足りないのは発見だ。』 これに尽きる。 10年以上前になるが新竹市の旧市街へは仕事で幾度も訪れたことがあり、絵を見ると当時目にした似たような建物の記憶が蘇った。 日本の統治下の頃を思わせる建築物や、レンガ造り、木造、トタン、コンクリート製とごちゃまぜ。 屋上に設置されたステンレスの水タンク、妖しげな光を放つ檳榔屋台、ファサードの平面にはこれでもかってぐらいの看板の数々。 建築物は、何故か写真ではなく絵として描かれたものに心惹かれる。写実的ではなく、フリーハンドでペンや筆によって描かれた線がいい。無機質な構造物に、味のある生活感を感じさせてくれるからかも。
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