須賀敦子が選んだ日本の名作 の商品レビュー
森鴎外『高瀬舟』 樋口一葉『十三夜』 谷崎潤一郎『刺青』 横光利一『春は馬車に乗って』 川端康成『ほくろの手紙』 坪田譲治『お化けの世界』 太宰治『ヴィヨンの妻』 林芙美子『下町』 三島由紀夫『志賀寺上人の恋』 深沢七郎『東北の神武たち』 石川淳『紫苑物語』 庄野潤三『道』 中島...
森鴎外『高瀬舟』 樋口一葉『十三夜』 谷崎潤一郎『刺青』 横光利一『春は馬車に乗って』 川端康成『ほくろの手紙』 坪田譲治『お化けの世界』 太宰治『ヴィヨンの妻』 林芙美子『下町』 三島由紀夫『志賀寺上人の恋』 深沢七郎『東北の神武たち』 石川淳『紫苑物語』 庄野潤三『道』 中島敦『名人伝』
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なんだかどれもすごく静かな気持ちになる。解説も絶妙。 近世や古典を読むのは少し苦手なのに、須賀敦子さんのイタリア語訳を重訳しているわけじゃないのに、なんだか不思議と読みやすい。 「刺青」「ヴィヨンの妻」「志賀寺上人の恋」が好きだった。「日本のかおり」を伝えたい、という思いがここま...
なんだかどれもすごく静かな気持ちになる。解説も絶妙。 近世や古典を読むのは少し苦手なのに、須賀敦子さんのイタリア語訳を重訳しているわけじゃないのに、なんだか不思議と読みやすい。 「刺青」「ヴィヨンの妻」「志賀寺上人の恋」が好きだった。「日本のかおり」を伝えたい、という思いがここまでの仕事を生んだのだ。リスペクト…。
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1965年、須賀敦子さんがイタリアに紹介したい日本名作選を再編したもの。それぞれの作品の時代背景が現在と大きく異なるため仕方ないが、それを差し引いても受け入れられない作品がいくつかある。作品中の女性や子供に対する考え方、弱者に対する考え方など、読んでいて気持ちの良いものではなかっ...
1965年、須賀敦子さんがイタリアに紹介したい日本名作選を再編したもの。それぞれの作品の時代背景が現在と大きく異なるため仕方ないが、それを差し引いても受け入れられない作品がいくつかある。作品中の女性や子供に対する考え方、弱者に対する考え方など、読んでいて気持ちの良いものではなかった。執筆した当時は作者にそのような意図はなかったと思うが、今日にあっては、これらを日本を代表する文学として紹介してほしくない。
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1965年に須賀敦子が訳したり解説を書いたりして編みイタリアで出版された日本文学アンソロジー、その25作すべての解説と13の短編を収録。冒頭にはイタリアの日本文学者ジョルジョ・アミトラーノの序、巻末には大竹昭子、池澤夏樹による解説付き。 半世紀前、まだ日本文学がじゅうぶん知られて...
1965年に須賀敦子が訳したり解説を書いたりして編みイタリアで出版された日本文学アンソロジー、その25作すべての解説と13の短編を収録。冒頭にはイタリアの日本文学者ジョルジョ・アミトラーノの序、巻末には大竹昭子、池澤夏樹による解説付き。 半世紀前、まだ日本文学がじゅうぶん知られていなかったころのイタリア人向けの紹介文が簡潔ながらポイントを押さえていて、いまの日本人にとっての近代文学入門としてもいいと思った。
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