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ノゾミくん、こっちにおいで の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2023/05/01

 「ノゾミくん、こっちにおいで」 海のそばでのおまじない、中高生で広がる都市伝説。 願いを叶えてもらったはずの生徒が屋上から身を投げる。 のぞみ君に殺されるとメッセージを残して・・・。 ノゾミ君に願いを託す都市伝説が反転しノゾミ君に襲われてしまう。 生徒を失ってしまった高校教師...

 「ノゾミくん、こっちにおいで」 海のそばでのおまじない、中高生で広がる都市伝説。 願いを叶えてもらったはずの生徒が屋上から身を投げる。 のぞみ君に殺されるとメッセージを残して・・・。 ノゾミ君に願いを託す都市伝説が反転しノゾミ君に襲われてしまう。 生徒を失ってしまった高校教師が都市伝説の端緒を探していくストーリー。 率直な感想をいうと、登場人物の誰も好きになれなかった。 主人公側の教師にしろ、巻き込まれた生徒にしろ、捜査する刑事にしろ、どうもステレオタイプな人間に醜さが乗っかていて中途半端に嫌な人物なのだ。 完全に嫌な人物なら死んでしまってスッキリすることもあるし、更生に傾けば感動や同情も一入なのだが中途半端ゆえにどんな結末を迎えてもいまいちしっくりこない。 終盤に攻勢する点ではミステリー要素もあるが推理できる点は少ないので、論理を重視しないホラーを許容できる人向けの作品。

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2023/02/16

「ノゾミくん、こっちにおいで」海の近くで合わせ鏡を作りこの言葉を唱えるとノゾミくんが願いを叶えてくれるという都市伝説。 本作が恐ろしいのはその願いが叶うと願いを掛けた本人に何らかの災いが起きる事。 『人を呪わば穴二つ』のことわざが何度も脳裏に過る。 人間の欲深さを嘲笑うかの様...

「ノゾミくん、こっちにおいで」海の近くで合わせ鏡を作りこの言葉を唱えるとノゾミくんが願いを叶えてくれるという都市伝説。 本作が恐ろしいのはその願いが叶うと願いを掛けた本人に何らかの災いが起きる事。 『人を呪わば穴二つ』のことわざが何度も脳裏に過る。 人間の欲深さを嘲笑うかの様に次々と起きる事件や事故。 これは人為的な物なのか死者の怨念による物なのか真相が気になり一気読み。 私も願い事はあるけれどこんな恐怖と引き換えならノゾミくんは呼ばない。 口裂け女の都市伝説に怯えていた当時を思い出す。 都市伝説も人の欲望も恐ろしい。

Posted byブクログ

2022/12/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

都市伝説が招くホラーティストの小説。 とは言ってもそれ程、恐ろしい描写が続く訳ではなく都市伝説が生まれた過程も書かれているのは興味深い。 後半に別方向から話が絡んで来るのは意外であったが繋がりとしては若干違和感を感じた

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2022/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

警察に死人の捜査をさせているので、ミステリーとホラーの融合を目指しているのだろうが成功しているかどうかは微妙。 あまりに死体が多く救いがないので読後感は良くない。人物造形にも甘さがあるように感じられ、今一つ魅力的で感情移入できる登場人物もいない。 都市伝説の出来る過程に追ったという点では、それなりに合理的な解釈を示していて面白い。 また、新たな物語を想起させる結末は、オチをどうつけのだろう思いながら読んでいた私としては、想像の上を行っていてじんわりと怖さが湧いてくるものであった。

Posted byブクログ

2021/04/05

+++ 「ノゾミくん、こっちにおいで」海のそばで合わせ鏡を作り、そう唱えるとノゾミくんがやってきて願いを叶えてくれるのです――。そんな都市伝説が、若者たちの間で流れていた。 高校教師の遠山逸子は、教え子である古滝克己と恋愛関係にある。ある日、克己の妹の美咲とその友人の由夢がノゾミ...

+++ 「ノゾミくん、こっちにおいで」海のそばで合わせ鏡を作り、そう唱えるとノゾミくんがやってきて願いを叶えてくれるのです――。そんな都市伝説が、若者たちの間で流れていた。 高校教師の遠山逸子は、教え子である古滝克己と恋愛関係にある。ある日、克己の妹の美咲とその友人の由夢がノゾミくんに願いを掛けにいく。だが、願いが叶ったかに思われていた由夢が、「のぞみくんにころされる」というメッセージを残し、屋上から落下。さらなる犠牲者も増えていき……。 ノゾミくんの正体は何なのか、連鎖する呪いは解けるのか――。 衝撃のラストが待ち受けるホラーミステリ―。 +++ 前半はミステリ風味が強かったのだが、次第に人もたくさん死に、ホラーテイストが増してきて、読むのをちょっぴり躊躇したりもした。都市伝説が生まれる現場に立ち会うことなど滅多にないと思うが、それがどうやって生まれ、巷に広まっていくのかということの一端を垣間見たような気分である。もともと悪意のあるものではなくても、人の口に乗るたびに少しずつ都合のいいように意訳され、大元の願いとは全くかけ離れたものになることもある。「友だちの友だちから聞いたんだけど」というたぐいの話を、無闇に広めることの恐ろしさが胸に迫ってくるようである。合わせ鏡が怖くなる一冊でもある。

Posted byブクログ

2021/02/26

正直全く面白くなかった。 だから何?といった感じで、ホラーにもミステリーにも なりきれてない中途半端な印象。

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2022/09/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

海辺の町を舞台に教師、高校生の兄妹、OL、刑事とその息子…様々な立場の人が、願いを叶えてくれる“ノゾミくん”の都市伝説に翻弄される。 逸子がノゾミくんのルーツに迫る過程にドキドキ。それが生まれた理由は思いがけないもので、後半への興味が更に加速。 前半出てきた場所やバラバラの人間関係の伏線も駆け足だったけれど見事に回収された。 最後は別の都市伝説にすり変わって「あれ?」な感じもするが、あの人どうなった?と考え出すと胸に浮き出た小さな黒い染みがジワジワと畏れを広げていく。美咲の願いしっかり叶ってるわ~。

Posted byブクログ