建国の父 ジョージ・ワシントン(下) の商品レビュー
第5巻を読了。 前巻、「合衆国憲法制定会議」前後の期間においては「ジェームズ・マディソン、恐るべし」と思いましたが、憲法制定後、その後の国の基盤作りの期間における最大貢献者の1人はアレグザンダー・ハミルトン。まさに「剃刀」、恐るべき切れ味。そして、その危険なまでに鋭利なカミソリを...
第5巻を読了。 前巻、「合衆国憲法制定会議」前後の期間においては「ジェームズ・マディソン、恐るべし」と思いましたが、憲法制定後、その後の国の基盤作りの期間における最大貢献者の1人はアレグザンダー・ハミルトン。まさに「剃刀」、恐るべき切れ味。そして、その危険なまでに鋭利なカミソリを存分に活かすことができたのもワシントンという大きな器を持つリーダーがいたからこそ、でしょう。 …とはいえ、連邦派と民主共和派(トマス・ジェファソン、ジェームズ・マディソンら)の対立、また連邦派内においても第2代大統領のジョン・アダムスとハミルトンの確執が抜き差しならない状況となっており、このあとアメリカはどう進むのか、先が気になります。 この巻の最終章でワシントンは死去。巨星墜つ。これで第I期が終了。現在刊行されているのはここまで。第6巻からは第Ⅱ期となり、次はトマス・ジェファソンを中心とした物語になる予定とのこと。刊行を楽しみに待ちたく思います。
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