老いの落とし穴 の商品レビュー
タレントの遙洋子氏の作品である。 初めて、作者の本を読んだけど、テレビで、拝見するのと違って、家族の繋がり方、接し方に、ご苦労された様子がうかがわれる。 姪っ子から我が儘だ!と、独身の身の事を言われた作者。 あからさまに、そんな言葉を言うなんて… 介護もせずに、この世から去った者...
タレントの遙洋子氏の作品である。 初めて、作者の本を読んだけど、テレビで、拝見するのと違って、家族の繋がり方、接し方に、ご苦労された様子がうかがわれる。 姪っ子から我が儘だ!と、独身の身の事を言われた作者。 あからさまに、そんな言葉を言うなんて… 介護もせずに、この世から去った者の集まりに、ゴルフの話などする身内の人達も…… 非常識な親族だと思う。 自分も年相応 老いて来て、本当に、さっさと出来ていた事が、凄く時間がかかるし、父が商社マンだったから、待ち合わせなどの時間は いつも約束した時間より早く待つと言うのが、当たり前だった! 今のように、スマホなど無い時代だったし、電車の遅延もある時だったから。 人を待たすという行為が、自分自身に許されない性格だったからと、思っていたけど、この本でも、相当な時間を待っていられるのを読んで、父の性格だけでなく、昔人間は、こんな風だったんだと…。 親の介護を見て、自分が、出来なかった事に、後悔されているが、作者は十分、面倒を見てあげたと思う。 最近、少子化で、親族が少なくなって来ている。 ちょっと以前に、今の子供は、お年玉でも、両親と、そしてその両祖父母から貰えるから、6ポケット入ると、放送されてた事もある。 しかし、反対に、老齢化社会。 子供達が、その両親、祖父母を見なければいけない時代になって来ている。 厳しい現実があることに、この本を読んで、自分が、介護される側になった時、どう対処すべきか!を考えさせられた。 ピンピンコロリには、なかなか思い通りならないものだから…… いつも、テレビで拝見している笑顔の裏側を見たようであった?
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80歳を超えた私の両親はまだ健在だが、今のうちに読めてよかったと思った本。遥洋子が、自分の両親や兄をはじめとした肉親の看取り、友人の介護の後悔を通して、誰にでもやってくる「人生の最後」についての真実を語っていると感じた。 介護の質は、その介護者の「見る」「気づく」「関心を持つ...
80歳を超えた私の両親はまだ健在だが、今のうちに読めてよかったと思った本。遥洋子が、自分の両親や兄をはじめとした肉親の看取り、友人の介護の後悔を通して、誰にでもやってくる「人生の最後」についての真実を語っていると感じた。 介護の質は、その介護者の「見る」「気づく」「関心を持つ」と言う3つの感性があるかどうかで決まると言うこと、そしてこの3つを持ち合わせている人の方が圧倒的少数派だということ、晩年の数年間の介護の質は、人生そのものを覆せないと言うこと、など、心に残ったフレーズだ。 最後の章にある医師2人によるALSの女性の嘱託殺人事件に触れた内容は示唆に富む。 生きている時間には限りがある。辛抱などせず、自分の体や精神のメンテナンスをまめに続け、愉快に人生を生きていきたい。遥さん、教えてくれてありがとう。
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国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11482009
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まだ両親は健在だが、将来について心配になってきた今日この頃。今のうちに読むことができて本当によかったと思う本。介護によって、介護した側が不幸になることが多い現実。自分の老いへの準備の必要性。差し迫っていないから受け入れることができるのだと思う。 70代前半の両親は、自分の親は子...
まだ両親は健在だが、将来について心配になってきた今日この頃。今のうちに読むことができて本当によかったと思う本。介護によって、介護した側が不幸になることが多い現実。自分の老いへの準備の必要性。差し迫っていないから受け入れることができるのだと思う。 70代前半の両親は、自分の親は子供が面倒を見るのが当然という時代に生き、「終活」が話題になった頃には、もう少し老いが始まっていて目を背けるように過ごしてきた気がする。相続のことは考えているみたいだけど、介護が必要になった時のことを想像できていない。 母はどちらかが元気なうちは、家で介護するつもり、と言っているが、体格差があり、父は家事をあまりやってこなかった上に、全くのバリアフリーではない一軒家。どう考えても現実的ではない。 私と兄はは遠方に住んでいるから、近くに住んでいる姉はとても不安に感じている。 一方で、自分も40を過ぎて老後についてたまに考えるようになった今、自分が歳をとった時に死ぬ時のことを考えるのは辛いなぁと思うようになった。なので、両親に介護が必要になった時のことを考えて、とは言えない。 とりあえず、自分は死がまだ先であろう今のうちに、老いへの準備を始めようと思った。 認知症より体の病気になって死ぬほうがいいと思ったけれど、頭はしっかりしていて介護が必要な状態というのは思っている以上に苦痛であるようだ。介護施設に入れば安心というわけでもないようで、やはりまずは健康に気を使うことが大事だなぁと思う。 【メモ】 ・大切なのに、いつも感情的になってしまい、優しくできない自己嫌悪。あなたの望む娘じゃなかったことへの申し訳なさ。悲しさが、怒鳴らせる。 ・なぜ、健康管理の責任を自分自身で負う世代になった途端、その後に待ち受けている老いに対して、誰もが無防備になるのだろう。 ・老いたら、もう老いたことの自覚を持ちにくい。60代後半以降は、環境の変化に適応できない、守りと現状維持の時期にくる。 ・老後の資金繰りまでは想像できても、自分の身体の健康や老後の幸福感に至るまでの具体的努力をどれほどの人がしているだろう。 ・(介護ベッドでデパ地下に買い物に来ていた患者がいたことをあげて)病者は迷惑をかける権利がある。健常者は協力する義務がある。 ・世界を股にかける活躍をしたからいい人生、ではない。静かで動きがない人生でも、それが自分の心に見合ったものなら、静かにその人なりに社会と関わることも可能だ。安寧や静寂が穏やかな人生を刻んでくれるなら、それがいい人生なのだ。
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父母、兄らを看取ってきた著者が、「老い」の本質をえぐっていく。友人との会話によると、渾身の介護にかかわらず、悔いが残る人がほとんどらしい。 愚痴ばかりの母、怒り狂う兄の描写を交え、何が彼らをこうさせるかの考察。 結局は親の姿に自分を重ねながら老いを予見し、不満を残さないよう...
父母、兄らを看取ってきた著者が、「老い」の本質をえぐっていく。友人との会話によると、渾身の介護にかかわらず、悔いが残る人がほとんどらしい。 愚痴ばかりの母、怒り狂う兄の描写を交え、何が彼らをこうさせるかの考察。 結局は親の姿に自分を重ねながら老いを予見し、不満を残さないように決心する筆者。 高齢の入口に立つ、これからの自分の生きる姿勢に示唆を与えてくれた本。
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