なにごともなく、晴天。 の商品レビュー
わたしが学生時代から読みたかったのに何処にもいなくて、社会人になってふらっと本屋さんに立ち寄ったらそこで見つけた。途中で何度か登場する荒野のベーコン醤油ライスが気になってたら、後書の最後にレシピあって驚愕。読者のことよく考えてくれてて好きです
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- ネタバレ
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とある高架下商店街の人々の物語。タイトルがいいな。 最初、ん?これは自分向きではないのでは?と思ったけれど、 女探偵が出てきたあたりから物語に入れました。 ベーコンの姉さんと同じく「それで?」と。 「知る」がよかった。 大切なことをその時に素直に受け入れることができたらいいのに、 だいたいは後から気付くことになってしまう。むずかしいな。 いつも晴れているわけではない。曇りもあるし雨も降る。雪は積もるし、風も吹くだろう。 どんな時でもしっかり自分を持っていられるように、したい。
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『なにごともなく、晴天。』 そんな日がたくさんあればいいなと思い、手に取った本。 日が当たらない高架下で古道具屋を任されている美子をめぐる物語。吉田篤弘さんの作品では珍しく女性が主人公。まずいコーヒーのことから始まり、安心感に包まれたコーヒーに繋がっていった。 「なにごとにも...
『なにごともなく、晴天。』 そんな日がたくさんあればいいなと思い、手に取った本。 日が当たらない高架下で古道具屋を任されている美子をめぐる物語。吉田篤弘さんの作品では珍しく女性が主人公。まずいコーヒーのことから始まり、安心感に包まれたコーヒーに繋がっていった。 「なにごとにもなく平穏無事な日々というものは、多くの人たちの、じつはね、で成り立っている。」 「 この世の平穏は、多くの人たちのやせ我慢と隠しごとと沈黙で出来ているのだ。」 と書かれていることが、よくわかる内容。 番号のあるあとがきを読むと、この小説のなりたちがわかり、更にこの小説が好きになった。「まずいコーヒー三部作」のあと二作も、きっと楽しく読めるはず。
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電車があまり通っていない田舎の私からしたら高架下にお店がズラリと並ぶ景色を考えたことがなかったため、今回この本を読んでまた1つ新しい景色を見ることが出来ました。 10ページ刻みで章(?)が変わるから電車やスキマ時間に読みやすかったです。 読んでいて心地よかった作品です。
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好きなところを挙げてみます。 ・本のサイズ感。 ・ほどよい紙の厚さとさわり心地。 ・一編の心地よい長さ。 ・なによりタイトルと表紙のかわいいケーキ Instagramでこの本が、表紙が写る形で机に置かれている写真と共に紹介されていて、何気なく手に取りました。このような本を「好きだ...
好きなところを挙げてみます。 ・本のサイズ感。 ・ほどよい紙の厚さとさわり心地。 ・一編の心地よい長さ。 ・なによりタイトルと表紙のかわいいケーキ Instagramでこの本が、表紙が写る形で机に置かれている写真と共に紹介されていて、何気なく手に取りました。このような本を「好きだなぁ」と思える自分になれたことに少しうれしさを感じられ、著者の別の本も読んでみたいなと思いました。
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表紙のケーキの意味はほんとに最後まで読まないと分からない。表紙につられて読み始めたから、うーん…私には内容も含めて、合わない作家さんだったかな。 登場人物の名前の絡ませ方とか、主人公の松山太郎への恋のアプローチ?実行具合とかもやもやがすごく残る。 探偵が父の作るコーヒーに恋して...
表紙のケーキの意味はほんとに最後まで読まないと分からない。表紙につられて読み始めたから、うーん…私には内容も含めて、合わない作家さんだったかな。 登場人物の名前の絡ませ方とか、主人公の松山太郎への恋のアプローチ?実行具合とかもやもやがすごく残る。 探偵が父の作るコーヒーに恋して、その父が娘の話ばかりして気になるから、一目見たくなった→実際に声をかけた。 ごめんけど、この告白すごく気持ち悪かった。過去のストーカー思い出して気分悪。
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吉田篤弘さんの作品が好きです。 読むのがもったいなくて積読状態のものがいくつかあります。 夢か現実か、みたいな不思議な雰囲気がとても良いのです。 この本の装丁もかわいい。
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吉田さんの作品は振り返るとストーリーを覚えてないことが多い。 それでも作品の中の人たちは本の中で生活してると思える。 何気ない日常を、色んな感情を抱えながら生きてる人たちが好き。 #2023#1
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何でもないような一日が、なんだか素敵に見えてくる。 このフワッとした作風が好きだ。 高架下にある商店街〈晴天通り〉を歩いてみたいと思ってしまう。 そして、美子の父がつくるコーヒーを飲んで、太郎食堂の大将の「B定食ね」の声にうっとりしてみたい。 あと、姉さんの厚切りベーコンも食べて...
何でもないような一日が、なんだか素敵に見えてくる。 このフワッとした作風が好きだ。 高架下にある商店街〈晴天通り〉を歩いてみたいと思ってしまう。 そして、美子の父がつくるコーヒーを飲んで、太郎食堂の大将の「B定食ね」の声にうっとりしてみたい。 あと、姉さんの厚切りベーコンも食べてみたい。 穏やかに少しずつ変化していく美子達の様子をずっと見ていたくなる。
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高架下・晴天通りの古道具屋むっつで店長として働く美子の徒然なる日々を描く。 引退した女性探偵がスパイスになっていた。 なにごともなく、っていうのは実は物凄く贅沢なんじゃないか。スリルや苦境は対岸で眺める物であって身を投じたくはないな、と思った。
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