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空気が支配する国 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2024/04/11

著者が専門家ではないせいもあるだろうが、専門的な用語などが少なく身近な例が豊富で大変分かりやすく、社会科の基礎的な知識さえあれば誰でも読めて内容がわかるようになっている。 一方ではそのわかりやすさ故に、著者が本書内で指摘した「コメンテーター」の、そして強い言い方を避けようとする本...

著者が専門家ではないせいもあるだろうが、専門的な用語などが少なく身近な例が豊富で大変分かりやすく、社会科の基礎的な知識さえあれば誰でも読めて内容がわかるようになっている。 一方ではそのわかりやすさ故に、著者が本書内で指摘した「コメンテーター」の、そして強い言い方を避けようとする本書の姿勢から「専門家」の欠点までも、指摘しつつ自らもまたそれらの欠点を表してしまっているように思う。 加えて、著者は「保守」にも「リベラル」にも与さずにいたいと考えていることが随所から伝わってくるが、本書では体制に迎合する、時には「ネトウヨ」とさえ呼ばれる人々の著書からの引用が多く、本書の性質上仕方の無い部分もあるかもしれないとは思いつつも少し違和感を覚える。 全体としてはわかりやすく興味深かったが、僅かに核心を外している印象も受けた。

Posted byブクログ

2021/06/02

 空気とは曖昧な掟  水を差すとは空気に反する事実を提示  社会に空気を醸成するうえ効果的なのは、テレビで報道番組・情報番組・バラエティーの境目が無くなり全体が幼稚化し、題材に過剰な演出を行い、個性的かつ特異なキャラクターのコメンテーターの言葉が空気に繋がって行く。  何だか...

 空気とは曖昧な掟  水を差すとは空気に反する事実を提示  社会に空気を醸成するうえ効果的なのは、テレビで報道番組・情報番組・バラエティーの境目が無くなり全体が幼稚化し、題材に過剰な演出を行い、個性的かつ特異なキャラクターのコメンテーターの言葉が空気に繋がって行く。  何だか読みにくい新書です。空気(雰囲気とか場の流れ)をテーマにしているが、原発や福島、コロナ、自ら経営の塾等、例えが多い上に全てが空気の問題になるという展開に理解が及ばず読み止します。そんな周りの事象を持ち出すより理論的な考察で''空気"を掘り下げて欲しかった。

Posted byブクログ

2021/04/05

日本社会がいかに空気によって支配されているかを再認識できる本です。原発事故やインパール作戦などの歴史的事実、そして現在のコロナ禍においても、空気に支配されていることを実感できます。常に空気を気にしてしまう自分、空気に逆らうことはできないが、空気に支配されているという自覚をもって、...

日本社会がいかに空気によって支配されているかを再認識できる本です。原発事故やインパール作戦などの歴史的事実、そして現在のコロナ禍においても、空気に支配されていることを実感できます。常に空気を気にしてしまう自分、空気に逆らうことはできないが、空気に支配されているという自覚をもって、物事にあたっていきたいものです。

Posted byブクログ

2021/01/06

様々な文献からの引用を中心に、著者の思想を付け加えながら「空気を読むこと」とは何か、「空気を作ること」とは何かを論理的に解説しています。 文化的側面から見た、なぜ空気を読む習慣がついてしまったのかが大変興味深かったです。空気を読むことは、心地がいいこと、かもしれません。

Posted byブクログ