Missing(3) の商品レビュー
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中学生の頃にハマって読んでいたシリーズ。 旧版をどうにか揃えたまま放置していたら、新装版が出版!ということで、旧版と新装版を読み比べる。やはり懐かしさを感じる。 今回は間を開けながら少しずつ読んでいたため、読了時には細かい部分を覚えておらず、旧版との比較があまりできない。 今回のテーマは「三兄弟の昔話」。 印象的な旧版との違いは、芳賀を含む機関職員の表情やセリフの表現。機械じみていて、人間味が薄く、「機関」の職員感が強くなっている。旧版ではその他の機関職員にも名前が付いていたが、新装版では名前がない。それがさらに、人間味がない「機関」の職員らしさを出している。 逆に、主要キャラクターの感情をより感じるようになっている。戸惑いや慌てている様子が印象的。 学園の七不思議についての会話が追加されている。
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「悪夢の書」 見覚えのない本。 厚みがなかったからこそ気付かなかったのだろうが、借りる際にトラブルがあったのなら確認しておくべきだったかもな。 貸出禁止の書物なのだから、せめて付き添ってもらうという形で返しに行くべきではないか。 「黒衣の手」 徐々に狂い始め。 情報を開示され頼...
「悪夢の書」 見覚えのない本。 厚みがなかったからこそ気付かなかったのだろうが、借りる際にトラブルがあったのなら確認しておくべきだったかもな。 貸出禁止の書物なのだから、せめて付き添ってもらうという形で返しに行くべきではないか。 「黒衣の手」 徐々に狂い始め。 情報を開示され頼まれたとしても、重要な部分に靄がかかっている状態では捜査を開始するにも手の付けようがないだろう。 淡々と現状を語っているように見えたが、精神は既に限界を迎える寸前まできているだろう。 「魔道士の影」 関わらず得ない。 結論が分かりきっていたのであれば、わざわざ選択肢があるような話し方をせず当人の帰宅を待てば良かったのではないか。 内容は知らずとも欠落していた情報が手に入れば、探すべき物も分かり動きやすいだろうな。 「黄泉の果実」 甘い香りがする。 聞かれるまで関係の無いことだと何故思い込んでいたのか疑問だが、取り乱すことなく冷静に対応する姿は不気味だろうな。 読める訳でも無いのに隠すように持っていた書物は、一体どんな意味を持っているのだろ。 「魔女の指」 存在しない本は。 返却に来ていないという事実も気になるが、どこにも蔵書として置かれていないのならば手元に紛れ込んだのはいつなのか。 危うい立ち位置に一番いるだろうが、ここまで関わってしまったのに引くのは難しいのでは。 「夜の爪」 友人が泊まりに。 いくら寝室がある場所が遠かったとしても、防音設備など無いはずの自室で発狂した声が聞こえないなんて有り得ないだろ。 心配をかけぬよう演技をしているのは分かるが、こんな精神状態で続けては疲労が凄いだろ。
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メインキャラの身内から犠牲者が出たことに、電撃文庫で読んだ当時、随分驚いた覚えがある。 しかもムードメーカー的存在である二人(頭脳担当ではない二人)が、この話ではすれ違いが続くので、心休まる場面があまりない。 稜子の他者の気持ちを汲み取るところ、読んでいてしんどい部分もある。 重い、というか。 理解してくれるのは嬉しいが、されすぎて重いというか。 優しい子ではあるんだけれど、こういう点が付け込まれることになるんだよなあ……と、そのまま4巻を手に取る。
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日下部稜子が図書館で借りた本の中に、『禁帯出』のスタンプが押された身に覚えのない一冊が混じっていた。 その書物の名は『奈良梨取考』。 それを代わりに返すと持っていった稜子の姉が不自然な首吊りを行い、命を落とす。 突如、起きてしまった不可解な事件。しかし、それは惨劇の始まり...
日下部稜子が図書館で借りた本の中に、『禁帯出』のスタンプが押された身に覚えのない一冊が混じっていた。 その書物の名は『奈良梨取考』。 それを代わりに返すと持っていった稜子の姉が不自然な首吊りを行い、命を落とす。 突如、起きてしまった不可解な事件。しかし、それは惨劇の始まりでしかなかった。 空目たちは、読んでしまった者を“首くくり”へと誘う昔話に巻き込まれていく―― 鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第3弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。
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