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しくじり家族 の商品レビュー

3.3

12件のお客様レビュー

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2023/09/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者は、家族関係が複雑で、家族が疎ましく、関わるのに尻込みしていましたが、祖父の喪主を務めることで、少しずつ自分を取り巻く家族への思いが変わっていきます。 最初、家族をまるごと疎ましく思うなんて冷たいと少し思いました。でも結局は、そんな家族を受け入れる気持ちに至った著者は優しい人なんだなと思いました。

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2022/02/06

5/100 作者 2冊目を読み終えた。 元ヤクザの祖父、宗教に浸かってる祖母、聾者である両親である家族のエッセイ 絶対に許せない筈の祖父の葬儀を終えた作者に思うのは、やはり「人の優しさ」である。

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2022/01/10

初めて読む作者 五十嵐大氏の本である。 テレビで、「しくじり先生」というものと同じような感じなのかな?と、思いながら、本を手に取った。 読んでいて、今話題になっているヤングケアラーとも、少し違っている。 祖父は、元ヤクザ、祖母は、子供を3人成したのに、その一人、主人公の母親の...

初めて読む作者 五十嵐大氏の本である。 テレビで、「しくじり先生」というものと同じような感じなのかな?と、思いながら、本を手に取った。 読んでいて、今話題になっているヤングケアラーとも、少し違っている。 祖父は、元ヤクザ、祖母は、子供を3人成したのに、その一人、主人公の母親の耳が聞こえないという障害の為に、新興宗教にはまる。 そして、その母は、やはり難聴の父と結ばれるのだが、・・・子供がもし、難聴だったらとの不安で、子供を作らなかったのに、授かった子供が、主人公あり、作者自身である。 母親の耳の聞こえないというハンデを家族は、心配しながらも、手話も出来ないので、作者が、中心に、両親との対話を主としていたのだが、・・・・ 自分自身も、親から逃避していた。 そんな時に、頑固で、恐かった祖父の訃報を聞き、実家に戻る事に・・・ 喪主をしてみて、今まで感じなかった事や、人の感情が、理解できるようになっていく。 どこの家も、明るい家族で、わいわいと、過ごしている家族はどれだけいるのだろうか?と、この本を読んでいて感じてしまった。 全て、何でもが、上手く行っている家族でも、家の中は、色々あるものだ。 子供の成長、進学、友人関係、隣人関係、勤めている人は、縦横の社会の関係、金銭感覚、親戚づきあい、病気など、色々複雑さをどの家族も抱えている事だろう。 全て、人生の終盤になって来て、今まで、色んな事があったのけど、その波をうまく越してきたと、思えるような人生が、幸せな家族だったと、感じるのでは・・・ 作者が、わだかまっていた事が、祖父の喪主をした事で、気持ちが、少しづつ氷解して行き、心が広がって行ったことは、素晴らしい事だと思う。 ふつうという観念を捨てて、自分を大切、そして、家族を大切に 過ごして欲しいと思いながら、本を閉じた。

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2021/11/18

ネット記事から知った本。 ヤングケアラーについて触れた内容じゃなかったかな。 祖父の臨終から葬儀までの流れを懐古した内容になってるけど、家族の理不尽。家族の不思議をどこか俯瞰しているような視点で書かれてる。 「家族」って誰にとっても俯瞰した方が心を波立たせないものなのかも...

ネット記事から知った本。 ヤングケアラーについて触れた内容じゃなかったかな。 祖父の臨終から葬儀までの流れを懐古した内容になってるけど、家族の理不尽。家族の不思議をどこか俯瞰しているような視点で書かれてる。 「家族」って誰にとっても俯瞰した方が心を波立たせないものなのかもね

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2021/04/29

わたしの家はふつうじゃない。なのでふつうではない家族の話を読みたかった。でもなんだろう?読後 モヤっとした。ふつうではない家族を受け入れることができた作者がうらやましいのかもしれない。

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2021/03/25

葬儀はカオス、と書いてあったが、我が祖父母の葬儀もそんなもんだったなあ、と思い出しながら読んだ。どこの家にも親族にしか分からないゴタゴタや苦労はあるだろう。筆者は祖父の葬儀しかも喪主というつとめを通して家族について考え家族を理解していった。

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2021/03/23

“家族なのに、最後までわかり合えなかった。 嫌厭し、寄り添わなかった。 恐れずに近づいていけば、もっと理解できたかもしれないのに。ぼくはずっとそれを放棄し、諦めていた。やがて、取り返しのつかないところまで来てしまったのだ。 祖父のことをすべて許せるわけではないけれど、それでも、な...

“家族なのに、最後までわかり合えなかった。 嫌厭し、寄り添わなかった。 恐れずに近づいていけば、もっと理解できたかもしれないのに。ぼくはずっとそれを放棄し、諦めていた。やがて、取り返しのつかないところまで来てしまったのだ。 祖父のことをすべて許せるわけではないけれど、それでも、なにかできたことはあったはずだろう。それをしてこなかったことに対して。”(p.106) “いなくなればいいと、何度も思った。でも、いざいなくなってしまうと、その気持ちのやり場も同時に失ってしまい、消化不良な想いが沈殿していくのを感じた。いま、祖父に対してなにを思っても、それが届くことはない。もうなにもできないのだ。(p.138)”

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2021/03/13

〈生まれて初めて参列した葬儀は、祖父のそれだった〉 五十嵐大さんのお祖父様は、元ヤクザの暴れん坊。 P46〈そんな祖父が大嫌いで、憎くて、いなくなってほしいと思っていた〉 危篤の知らせを聞いたときは 〈ざまあみろ〉と思ってしまったほどだ。 そして、お祖母様は、ある宗教の熱心な信者...

〈生まれて初めて参列した葬儀は、祖父のそれだった〉 五十嵐大さんのお祖父様は、元ヤクザの暴れん坊。 P46〈そんな祖父が大嫌いで、憎くて、いなくなってほしいと思っていた〉 危篤の知らせを聞いたときは 〈ざまあみろ〉と思ってしまったほどだ。 そして、お祖母様は、ある宗教の熱心な信者。 聴覚障害者の両親を支える気持ちが強かった五十嵐さん。 大人びた子供だったと思う、と書かれている。 母方の伯母、佐知子さんとのエピソードが好き。 タイトルから興味津々で読み始めたけれど 「“ふつう”の人生」ってなんだろう。 考えるきっかけにもなった一冊。

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2021/01/31

地方出身者ならよくあるかもしれない家族のリアルな姿を描いたエッセイ。危篤の知らせから通夜や葬儀に至る流れは、は自分自身も経験したので、共感を持って読むことができた。 しくじりなどでは決してない、誰もしくじっていない、現実のそこかしこにある家族がそこには描かれていた。

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2021/01/21

聴覚障害の両親と元ヤクザの祖父に宗教にハマった祖母.普通でない家族から離れたくて東京で一人暮らしする.祖父母には問題もあるがそんなにひどい家族だろうか.祖父の葬儀をきっかけに家族や親戚と改めてその関係を見つめているが,,両親の寂しさを思うととても気の毒だった.

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