午後9時15分の演劇論(1) の商品レビュー
演劇をやっている者なのですが、芝居を極める話なのかな?と思いきや演劇の舞台を作るとはどういうことなのか。何が起こるかと言う話で、リアルな感じが伝わってきます。
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才能の無い未熟な学生がたまたま演出になり、自分の力量を超えたところで制作が進行してゆくのを眺めつつ狼狽するというプロット。演劇マンガはいくつかあるが、時系列に沿った展開だと、「結果的になにもできない未熟な主人公」をひたすら追いかけてゆく話になる。スタッフとの齟齬などエピソードはあ...
才能の無い未熟な学生がたまたま演出になり、自分の力量を超えたところで制作が進行してゆくのを眺めつつ狼狽するというプロット。演劇マンガはいくつかあるが、時系列に沿った展開だと、「結果的になにもできない未熟な主人公」をひたすら追いかけてゆく話になる。スタッフとの齟齬などエピソードはあるものの、主人公が何もしない(できない)ので話が地味になる。映画だったら、クライマックスである本番の上演シーンをトップにもってきて、過去のエピソードをカットバックさせるなど帰納的演出をとるのではないだろうか。
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とある美術大の表現学科の発表会。教授の書いた古い脚本の上演に挑む、舞台経験なしの演出。想いと理想と意気込みと、そこに突きつけられる「現実」…迷走のまま稽古は進み、そして幕は開く…! 主人公が「演出」という立ち位置の作品は珍しいですね。しかも未経験。そりゃまあ経験者だらけの現場で何...
とある美術大の表現学科の発表会。教授の書いた古い脚本の上演に挑む、舞台経験なしの演出。想いと理想と意気込みと、そこに突きつけられる「現実」…迷走のまま稽古は進み、そして幕は開く…! 主人公が「演出」という立ち位置の作品は珍しいですね。しかも未経験。そりゃまあ経験者だらけの現場で何が何やらわからないでしょう。キャスト&スタッフもくせ者揃いの模様。この舞台は?そして物語は?どう転がっていくのか楽しみです。
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根拠のない万能感と無力さと他人への関心の有無と。「まくむすび」に続いて現場がみえる演劇を扱った作品がようやく登場した。ノウハウが統一されていないせいなのか、芝居を観る層やる層が限られているせいなのか超人漫画しかない不幸。ぜひ育ってほしい。
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