歴史のIF の商品レビュー
歴史にifはないというけれど。 歴史好きにとっては、ifを考えることほど面白いことはない。 と、考えていくと今のこの現状は、偶然画重なった結果?なわけで。 そう考えると楽しい!
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歴史学者がその視点から考え、想定する、歴史のIF(もしも)。 A、鎌倉時代のIF(もしも) B、室町時代のIF(もしも) C、戦国時代のIF(もしも) D、関ヶ原の戦いのIF(もしも) 日本史、特に武士の時代での転換期に、こうなっていたら? 歴史学者が時代背景を解き明かしな...
歴史学者がその視点から考え、想定する、歴史のIF(もしも)。 A、鎌倉時代のIF(もしも) B、室町時代のIF(もしも) C、戦国時代のIF(もしも) D、関ヶ原の戦いのIF(もしも) 日本史、特に武士の時代での転換期に、こうなっていたら? 歴史学者が時代背景を解き明かしながら考察するIF(もしも)。 鎌倉時代は、石橋山、比企、元寇、後二条天皇。 室町時代は、足利尊氏と後醍醐天皇、足利義満、畠山持国。 戦国時代は、「あの人」たちの生死、織田信忠、豊臣秀頼。 関ケ原では、島津家、上杉家、毛利輝元。家康と三成も。 IF(もしも)があったらこうなっていたのでは?の結論の前に、 時代背景や人物、事情等を解き明かしていくのが面白い。 天皇と朝廷の存在意義や京都と鎌倉の関係。 何故、南北朝時代が57年間も続いたのか? 京と地方の違いが戦国大名、戦国時代に繋がること等、 分かり易く丁寧な語り口で紐解いてゆく。 なるほど、IF(もしも)があっても時代の流れには逆らえないのか。 でも、関ケ原で島津や毛利がIF(もしも)で動いていたら、 流れが変わっていたかもしれない。 む~、応仁の乱の東軍と西軍については、 その視点に驚かされてしまった。義満が一因とは、刮目。 一族、親族、親子や兄弟の諍いが戦乱を生み出している感も。 後継者問題と家を継続するための、政権のシステムの構築の大事さ。 カリスマの後継はIF(もしも)があっても大変なのね。 生死がIF(もしも)に繋がる場合も多そうな・・・。 早く生まれていたら・・・早く死んだら・・・長生きしたら・・・。 取り敢えず健康は大事だなぁ、なんて思ってしまいました。
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「歴史にIF(もしも)はない、と考えることは意味の無いことか?」 些細な出来事や時の権力者の思考と行動を分析し 「もしあの時、こうだったら、後の歴史はどう変わったか」を想定した、興味深々の日本史への招待本です。 「鎌倉時代のIF」の章は、大河ドラマ<鎌倉殿の13人>の視聴に大へん...
「歴史にIF(もしも)はない、と考えることは意味の無いことか?」 些細な出来事や時の権力者の思考と行動を分析し 「もしあの時、こうだったら、後の歴史はどう変わったか」を想定した、興味深々の日本史への招待本です。 「鎌倉時代のIF」の章は、大河ドラマ<鎌倉殿の13人>の視聴に大へん参考になり、歴史の推移とIFが楽しめます。「石橋山で梶原景時が〝源頼朝を見つけたぞ!〟と叫んでいたら?」「頼朝の挙兵は〝平家vs源氏〟ではなく在地領主らの独立戦争だった?」「〝元寇〟は、鎌倉幕府の武士たちの非礼が原因?」などなど。
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主に武士の時代の歴史での「もしも」。 話自体も面白かったが、歴史的事実として知らなかったこともあり興味深かった。 なにより、幕府の成立などは歴史的背景から起こっており、もし誰か違う人が台頭していても、成立時期等は違うかもしれないが、ある程度同じような経過をたどったのではないかとの考察は興味深かった。
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こういった歴史のIFは読み物として楽しいが、それを歴史学者が書いたことに意味があると思う。 作家が書くと、単なる想像なので色々と膨らませて書けるので、読み物としては面白い一方トンデモ本になりがち。それが学者が書くと説得力が違う。 世間の評価と、歴史学での評価の違いもあり、そういっ...
こういった歴史のIFは読み物として楽しいが、それを歴史学者が書いたことに意味があると思う。 作家が書くと、単なる想像なので色々と膨らませて書けるので、読み物としては面白い一方トンデモ本になりがち。それが学者が書くと説得力が違う。 世間の評価と、歴史学での評価の違いもあり、そういった違いを考えながら読むのも楽しい。歴史小説やドラマが好きな人も、学者の話は難しいと敬遠していた人にも楽しめるし、本書をきっかけにドラマとは違う文献に基づいた歴史のIFを楽しんだ上で、より深く歴史に親しめるとよい。ドラマはドラマとして史実を読み解くのも楽しいもの。その入り口には最適。
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歴史に「もしも」を語らせると面白いが… 「もしも」がないからこそ歴史の面白みがあるのかなと感じた。 本郷先生の著作の中では、少し首を捻るものであったので、期待していただけに、残念。
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前回の「空白」も良かったけど、これもIFという禁じ手を匂わせつつ、あくまでも事実を際立たせる手法として用いており、より理解が深まる、んじゃないかな?
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<目次> 第1部 鎌倉時代のIF 第1章 もしも、石橋山で、梶原景時が「源頼朝を見つけたぞ!」と叫んでいたら… 第2章 源頼家が重病に。もしも、比企能員が慎重であったら 第3章 モンゴルから国書がやって来た。もしも、鎌倉武士たちに教養があったら 第4章 もしも、後二条天皇が若くして亡くならなかったら 第2部 室町時代のIF 第5章 もしも、足利尊氏が大好きな後醍醐天皇に反逆しなかったら 第6章 もしも、足利義満がもう数年生きていたら 第7章 もしも、畠山持国が、男としての自信にあふれていたら 第3部 戦国時代のIF 第8章 もしも、「あの人」が長生きしたら、早く死んだら、早く生まれたら 第9章 もしも、浅井長政が織田信長を裏切らなかったら 第10章 もしも、「本能寺の変」のとき、織田信忠が逃げていたら 第11章 もしも、豊臣秀頼が女の子だったら 第4部 関ヶ原のIF 第12章 もしも、鳥居元忠が、島津義弘に「かたじけない」と頭を下げていたら 第13章 もしも、上杉軍が退却していく徳川軍の背中を襲ったら 第14章 もしも、毛利輝元が大坂城に籠城したら <内容> 歴史研究者としてのタブーは、「IF」を語ることだそうですが、本郷先生はついに語ってしまいました。むろん、日本中世史が本業なので、それなりに時代考証をしていますし、ある程度説得力のある話にはなっています。けれど、やはりダメだったかな?すごく面白いものにはなっていません。「なるほど」レベルだと思います。読んでみる価値はあるかもしれませんが、「絶賛」とはいきません…。
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