少女マンガのブサイク女子考 の商品レビュー
ブサイク女子主人公の少女マンガがこんなにたくさん! 美形男女が恋をして結ばれる少女マンガなんてもうたくさん! なんて思っているひとには最高のブックガイド。 ここには偽装ブサイク(眼鏡をとったら実は美人、的な)なんてお呼びじゃない。 作画的にもブサイクな女子が多く登場する。 少女マ...
ブサイク女子主人公の少女マンガがこんなにたくさん! 美形男女が恋をして結ばれる少女マンガなんてもうたくさん! なんて思っているひとには最高のブックガイド。 ここには偽装ブサイク(眼鏡をとったら実は美人、的な)なんてお呼びじゃない。 作画的にもブサイクな女子が多く登場する。 少女マンガは「ブサイクな女子」を主人公に、一体、何を描いてきたのか。 昭和のブサイク女子と令和のブサイク女子の違いとは? 個人的には、なぜ「ブス」ではなく、「ブサイク女子」と表記するのか気になった。 まあ、「ブサイク女子」のほうが「ブス」よりダメージ少ないけれど。 一筋縄ではいかない面白そうなマンガをみつけられて満足!
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漫画って、その時代の価値観を反映しているよね それに分かりやすかった気がする 今じゃ、なんとかハラになり、すぐ罪人確定。。。
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「ブサイクが少女マンガで主人公であることの意味を、もう一歩考察してみた」って感じの一冊だった。 普段から考察が好きだったり、フェミニズムや兄弟姉妹差別、ルッキズムについて触れている人にとっては「うん、まあ、そうよね」という文章。 ただ、ブサイク主人公の漫画を20作品以上紹介して...
「ブサイクが少女マンガで主人公であることの意味を、もう一歩考察してみた」って感じの一冊だった。 普段から考察が好きだったり、フェミニズムや兄弟姉妹差別、ルッキズムについて触れている人にとっては「うん、まあ、そうよね」という文章。 ただ、ブサイク主人公の漫画を20作品以上紹介しているのは純粋にすごかった。
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少女漫画で表されるブサイクについて考えた本。 ひらすらブサイクな女の子が出てくる漫画が紹介されて、それに関する考察が書かれている。 これをかいたトミヤマユキコさんは、ライターの傍ら大学教員をしているみたいで、確かに大学の授業みたいだった!こんな授業あったら楽しすぎるけど! 恋を...
少女漫画で表されるブサイクについて考えた本。 ひらすらブサイクな女の子が出てくる漫画が紹介されて、それに関する考察が書かれている。 これをかいたトミヤマユキコさんは、ライターの傍ら大学教員をしているみたいで、確かに大学の授業みたいだった!こんな授業あったら楽しすぎるけど! 恋をしたり 美人と入れ替わったり 不気味な存在だったり ホラーだったり いろんな扱われ方があるんだなーと、、 漫画でブサイクがどう描かれるかっていう観点も面白かった。いろんな描き方がある(太らせたり、目が小さかったり)。 1人でここに出てくる漫画を読むだけだと、気づかなかっただろうな。。 美人になることがゴールにしている漫画ってあまりないんだな。 登場人物から色々教訓を得た気分になった。 美人でもブサイクでも、性格良くなる人もいるし、性格が悪くなる人もいる。 魅力的かどうかは外見だけで決まらなくて、とにかくめっちゃ自分の意志?(どんな人間でいたいか)が重要じゃん…って気付かされた。 なんか前向きになれる本だった。 終電車読みたい!
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これはテーマ買い。 この本は、タイトルの通り、少女漫画に焦点をあて、不細工が主役の、あるいは、美醜をテーマにあつかった漫画を紹介されている。 男の不細工漫画は俺物語、映画だと美女と野獣、シュレックなど知っているが、いわゆるヒロインがすごい容姿というのはたしかにあんまりみないな。 ...
これはテーマ買い。 この本は、タイトルの通り、少女漫画に焦点をあて、不細工が主役の、あるいは、美醜をテーマにあつかった漫画を紹介されている。 男の不細工漫画は俺物語、映画だと美女と野獣、シュレックなど知っているが、いわゆるヒロインがすごい容姿というのはたしかにあんまりみないな。 当たり前のように受け止めていた自分に愕然とした。 見た目を悩む人は男女ともに多いと思う。 人は見た目で判断してはいけないことをわかっていつつ、つい見てくれを人となりの判断材料にしてしまう自分がいる。 他人と比較して落ち込む自分もいる。 本を読んで解決できるものではないが、気付きを得て自分を変える切っ掛けになれば。
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トミヤマユキコさんのオススメマンガ評が好き。 語り口もおもしろいし、フェミニスト的な視点で語られているので、評価にも納得できるところが多い。 世の中にこんなにブサイク女子マンガがあるなんて知らなかった。 読んでいたのは「半神」「イグアナの娘」「シニカル・ヒステリー・アワー」だけ。...
トミヤマユキコさんのオススメマンガ評が好き。 語り口もおもしろいし、フェミニスト的な視点で語られているので、評価にも納得できるところが多い。 世の中にこんなにブサイク女子マンガがあるなんて知らなかった。 読んでいたのは「半神」「イグアナの娘」「シニカル・ヒステリー・アワー」だけ。どちらも、ブサイク女子漫画とは思ってなかった。特に「半神」は。 「薔薇のために」は読んでみたい。 各章には笹生那実さんの一ページマンガが付いているが、これが秀逸!単純に面白いし、昭和の漫画の解説にもこのページ数でちゃんとなっている。 笹生さんを連れてきたトミヤマさんのセンス、やっぱ好き。
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●なぜ読んだのか →美醜のトピックには関心があるため。 また、 漫画のブサイク女子というものを深ぼる視点が面白いと思ったため。 ●感想 →視点は面白いし、読みたくなる漫画もあった。 でもどこか物足りなさを感じた一冊だった。
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ブサイク系少女マンガにハマっているので、ヒットした最近のものから昭和の幻の作品まで幅広く網羅されたこちらの本は図鑑のようにも楽しめた。 作品によって美醜の定義が異なっており、作者各々のコンプレックスや価値観が反映されているのが比較してとても面白かった。 整形を繰り返してもブス...
ブサイク系少女マンガにハマっているので、ヒットした最近のものから昭和の幻の作品まで幅広く網羅されたこちらの本は図鑑のようにも楽しめた。 作品によって美醜の定義が異なっており、作者各々のコンプレックスや価値観が反映されているのが比較してとても面白かった。 整形を繰り返してもブスなものもいれば、はじめから明るくて普通に幸せになれるポジティブスもいる。 個人的には美人がいじめられないために脂肪という名の鎧を着ていくのが虚しくて何とも言えない気持ちになった。女子は食べて身を守る。
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様々な時代の少女マンガに出てくる「ブサイク」主人公を考察する本。 最初から割と素材は良くて化粧やマインドセットの変化で美人に変身し理想の相手と結ばれるというお決まりのパターンから、「ブサイク」故に救いようのない結末を迎える話まで幅広く扱われている。 全体的に軽めな語り口で、現実に...
様々な時代の少女マンガに出てくる「ブサイク」主人公を考察する本。 最初から割と素材は良くて化粧やマインドセットの変化で美人に変身し理想の相手と結ばれるというお決まりのパターンから、「ブサイク」故に救いようのない結末を迎える話まで幅広く扱われている。 全体的に軽めな語り口で、現実に存在する「ブサイク」と漫画のキャラとしての「ブサイク」を少し切り離し過ぎているように感じるところもあった。 それぞれの漫画に対して割かれるのは5ページ程度なのでサクサクと読み進めやすい。 特に印象に残ったのは「入れ代わり」系の物語と「体型変化」を扱った物語についての考察。ここでは女性に向けられる見た目に合わせた性格・行動の期待、そこから生まれてくる扱いの差、さらにそれによる本人の性質の変化、社会や身近な人といった周囲との関わりの中で見た目がもつ意味について考えるきっかけとなるような話が扱われる。 「入れ代わり」ものでは、日本においてある種の「差別」を描き出すような効果があるなと思った。漫画なので大げさに描かれているとはいえ、見た目で周囲の扱いが変わるのは事実であろう。漫画の流れとしても現実でも本人の内面が大事とはいえ、やはり足枷となる。これは「ブサイク」に限らず、周囲と違う者・劣ったものとのレッテルを貼られることによる被差別を、差別者側が体験する話だと思った。 「体型変化」系の物語では、美しさの獲得が本人にとって本当に幸福か、ということが問われる。 ゴシックと明朝のフォントが混ざる漫画風の文字組みは少し読みにくいと思った。ゴシックの太い部分が目立っていることに違和感があった。
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