週刊プレイボーイのプロレス の商品レビュー
UWF系の記事に多くを費やしていて、全日と蜜月にあった専門誌への対抗手段だったのだろうな、と。 週刊プレイボーイの読者層には、前田日明始めU系レスラーの先進性と革新性が受け入れられ易かった。そういう時代背景もあったのだも思う。 ただただ懐かしく読んだ。楽しい一冊。
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かつての週刊プレイボーイ名物編集者、佐々木徹氏 の作品。まさかこんなタイトルの本が、G SPIRITS BOOK としてリリースされるとは夢にも思わなかった。 80年代中盤、新生UWFがブレイクした頃の我々はとに かく「情報」を得ることに貪欲だった。週刊プロレス・ 週刊ゴング・週刊ファイトの3誌は必ず購入し、下手す れば駅売りの東スポも毎日買う。裕福だったワケでは無 いので、とてもじゃないが一般誌などに金は使えない。 週プレにプロレスの記事が掲載されていたとしても、そ れを買うことはほぼ無かった。 ・・・にも関わらず! 僕はここに掲載されている記事のほ ぼ全てに覚えがある(^^;)。おそらく書店での立ち読み が殆どで、手元に置かない雑誌だから余計に覚えたのか と。今にして思うと、プレイボーイを真剣に立ち読みし ている図、というのは、あまり好ましいモノでは無かっ たかなぁ(^^;)。 とにかく佐々木さんの手掛けたプレイボーイのプロレス 記事が、ジャンルと時系列でしっかりまとまっている意 欲作。やたら束がある上に1ページ2段組、膨大な文字量 なのにも関わらず、文章を追いかける作業が全く苦にな らない。専門誌にあるような良い意味での暑苦しさや胡 散臭さからかけ離れた表現を当時は「新鮮」に感じたの だが、今改めて読み返すと「カッコイイ」。きっとそれ がWPBプロレスの真骨頂なのだ、と思う。 章間の書き下ろしエピソードも含め、トータルで完成さ れた一冊。佐々木さんが相変わらずプロレスに「熱い」 ことが、本当に嬉しくてならない。僕ももう一度、あの 頃のノリでプロレスが観たいなぁ・・・。
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