小説 イタリア・ルネサンス(2) の商品レビュー
2021/4/4読了 新潮文庫で全4巻からなるこの物語は、3巻までは毎回違う“事件”を扱い、4巻でクライマックスの〈レパントの海戦〉に向かっていく。同一の主人公が登場する4作品と見れないこともないが、やはり16世紀のヴェネツィア外交官の目線で語られる、大河小説として一気読みを薦め...
2021/4/4読了 新潮文庫で全4巻からなるこの物語は、3巻までは毎回違う“事件”を扱い、4巻でクライマックスの〈レパントの海戦〉に向かっていく。同一の主人公が登場する4作品と見れないこともないが、やはり16世紀のヴェネツィア外交官の目線で語られる、大河小説として一気読みを薦めたい。
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シリーズの中では一番面白かった。フィレンツェならではの芸術の描写も多いため芸術好きには楽しい。 アルヴィーゼとロレンツィーノ、どっちもやりたかったことは同じなのでは?と、1とのデジャブ感は否めない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
公職追放になった主人公はイタリア周遊の旅に。二巻の舞台はフィレンツェ。 メディチ家が治めるフィレンツェは16世紀のごろ、カルロスを後ろ盾にしたアレッサンドロの独裁国家と化していた。そんな中マルコはオリンピアと再会を果たすことに。 そこで、マルコとオリンピアはメディチ家の内部抗争に巻き込まれていくことに。。。 フィレンツェの政変の変化やメディチ家のことなど史実も書かれており勉強になった。また、メディチ家の人たちよりも周りの老人たちの老獪なところがとっても楽しめた。 また、マルコとオリンピアが頑張って助命した宿屋の店主であるジョバンニが結局のところ、下手人でビックリさせられた。
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主人公マルコに導かれて、あの頃のイタリア各地を魔法の額縁を通してのぞき見している気分がします。 世界史の教科書に載っているような人の存在を身近に感じたり、交易都市として栄え、共和制を敷くヴェネティアと以前として芸術の都ではあるけど、スペイン王の実質的な支配下にあるフィレンツェの...
主人公マルコに導かれて、あの頃のイタリア各地を魔法の額縁を通してのぞき見している気分がします。 世界史の教科書に載っているような人の存在を身近に感じたり、交易都市として栄え、共和制を敷くヴェネティアと以前として芸術の都ではあるけど、スペイン王の実質的な支配下にあるフィレンツェの違いに思いをはせたり。 なお、魔法の額縁は金色ではなくて、絹のリボンで巻かれています。
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今回はメディチ家の話。 サスペンスやロマンスを交えつつ、しっかり歴史の勉強になる。 ベネツィアとフィレンツェの性格の違いがよくわかる。 ボッティチェリのヴィーナスの誕生とプリマヴェーラは好きな絵なので、出てきてうれしい。
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舞台はヴェネチアからフィレンツェへ。前巻から時間がたっていても、すーっといにしえのイタリアへマルコと一緒に旅立てたのがとても嬉しい。途中から傍観者の立場になったマルコだが、概念的で少々辟易した哲学のお話しもその後の布石になってしっかりと物語に乗っかってくる組み立てはさすが。抗えな...
舞台はヴェネチアからフィレンツェへ。前巻から時間がたっていても、すーっといにしえのイタリアへマルコと一緒に旅立てたのがとても嬉しい。途中から傍観者の立場になったマルコだが、概念的で少々辟易した哲学のお話しもその後の布石になってしっかりと物語に乗っかってくる組み立てはさすが。抗えながらも様々な葛藤で生きていくしかなかった人々のお話しは今回も圧巻。普通にマキャベリやダ・ヴィンチ、ダンテが登場してくるのも興味深かった。
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舞台はベネツィアからフィレンツェへ。 花の都と呼ばれるフィレンツェが舞台であり、華やかな文体が心地よい。 フィレンツェに行った時を思い出した。
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2021/01/19塩野七生イタリア・ルネサンス ①ヴェネツィア②フィレンツェ③ローマ④ヴェネツィア 1571年10月07日レパントの海戦に至る16世紀ヴェネツィア興隆史 サイズは小さいヴェネツィアもローマ法王、スペインに次ぐ地位を確保していた 東にトルコと争いつつ、長く「地中...
2021/01/19塩野七生イタリア・ルネサンス ①ヴェネツィア②フィレンツェ③ローマ④ヴェネツィア 1571年10月07日レパントの海戦に至る16世紀ヴェネツィア興隆史 サイズは小さいヴェネツィアもローマ法王、スペインに次ぐ地位を確保していた 東にトルコと争いつつ、長く「地中海の覇権」を保持した「国家経営の秘訣」が 塩野七生氏の造詣を踏まえつつ、司馬遼太郎的歴史小説として書き下ろされた 「国家リーダー」候補を見いだし、育成する ヴェネツィアはそこに国家の命運の鍵を見出し、莫大なエネルギーを投入した そのかいがあって、ヴェネツィアは長期の命を保持することが出来た 作者塩野七生氏はその歴史の教えを、現代の日本に伝えたいとの使命感を感じる本書 国家・国民に殉じる覚悟のエリート・リーダーなき組織は滅ぶしかない
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3年休職期間となったマルコが旅行をした先がフィレンツ そこには同じようにオリンピアが居た。早速、普通の旅館位泊まったところである殺人事件に遭遇。そこでメジチの分家のロレンティーノに出会う。 彼は現元首アレクサドロに支えているが妹を差し出せといわれとうとう殺害を決意。 最後には殺害...
3年休職期間となったマルコが旅行をした先がフィレンツ そこには同じようにオリンピアが居た。早速、普通の旅館位泊まったところである殺人事件に遭遇。そこでメジチの分家のロレンティーノに出会う。 彼は現元首アレクサドロに支えているが妹を差し出せといわれとうとう殺害を決意。 最後には殺害してベネティアへ逃げてしまった。その後を従兄弟のコシモがが次いだがとうとうフィレンツエはのちのトスカーナ公国、君主の国になっていった。 まあ、マルコはどっちかというと第3者的にこの大変革を見ていた。
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小国ながら自治権を持つ国から大国に支配され自治能力を失った国を見る。暴君が支配し司法さえまともに行われない。大国皇帝の囁きで極刑から救われたからといってよいというものでもない。現代では、集団的自衛権、特定機密、IR法が成立と独立が名ばかりの国もある。森・加計・桜が仮にかの国の意向...
小国ながら自治権を持つ国から大国に支配され自治能力を失った国を見る。暴君が支配し司法さえまともに行われない。大国皇帝の囁きで極刑から救われたからといってよいというものでもない。現代では、集団的自衛権、特定機密、IR法が成立と独立が名ばかりの国もある。森・加計・桜が仮にかの国の意向により司法判断が変わってよいわけがない。「権力が集中している場合にのみ陰謀が起こる」検事のかけ麻雀による失脚は形を変えた”陰謀”。本当の民主主義の国の人は、仮面民主の国に来て何を思うだろう。そんなことを考えながら読んでみた。
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