思考力改善ドリル の商品レビュー
例題集という形でまとめられているのが面白く有り難い。 こういう形で読めば大部分は簡単な話なのに、実際の生活や仕事では序盤に書かれている基礎的な判断ですら大抵怪しくなるのは何故だろう。正しく思考し続けることは、人間が生きていく上で有利ではなかったようだ。
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ビジネススクールでよく教えているクリティカルシンキングと科学的アプローチの思考法が分かりやすくまとめられている。 既知の内容も多いため、先に問題を解いて間違えた章を読むことをお勧めする。
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20時間ほどで読了。 考え方の体系が身につく良い本だと思うが、前半は中高生向けだと思った。 知っていると考え方しか学べないところは、例題の悪いところだ……。 そして、文章で誘導されるからそれに従って解こうとしてしまう。 後半は、理解してたとしても少し勉強して良いかもしれない。 ...
20時間ほどで読了。 考え方の体系が身につく良い本だと思うが、前半は中高生向けだと思った。 知っていると考え方しか学べないところは、例題の悪いところだ……。 そして、文章で誘導されるからそれに従って解こうとしてしまう。 後半は、理解してたとしても少し勉強して良いかもしれない。 ただ、個人的にはこのような本にユーモアはあまり要らないと感じた。
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第1部 ウォーミングアップ 第2部 直観と熟慮 第3部 因果関係 第4部 対照実験とその周辺 第5部 推論 第6部 科学という営み
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関西大総合情報学部の「科学リテラシー実習」の講義を元にした独学書 小難しそうな印象とは違い、 ドリル形式で段階的に易しく 科学リテラシーについて学ぶことができる
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練習問題が多く、読み進めるのに時間がかかったが読み終えられた。 間違いなく、今後生きていく上で糧になる本だ。なぜなら、この本にある考えなしでは、生きていく中で身の回りで起こる現象や耳に入る言説を的確に捉え、筋の良い仮説を導き出すことは難しい。それぐらい思考の偏りを意識するにはう...
練習問題が多く、読み進めるのに時間がかかったが読み終えられた。 間違いなく、今後生きていく上で糧になる本だ。なぜなら、この本にある考えなしでは、生きていく中で身の回りで起こる現象や耳に入る言説を的確に捉え、筋の良い仮説を導き出すことは難しい。それぐらい思考の偏りを意識するにはうってつけの本だと感じた。 この書籍を通して、科学的思考がどのようになされているのか知ると、物事の捉え方が明確に変わる。たとえば、私は以前、「読書量が増えると年収が高まる」という仮説をデータを根拠にやや断定気味に論じていたブログ記事を読んだことがあった。その仮説に、私は言葉にしがたい違和感を感じていた。その時は、しばらく考えたのち「まあ自分の読書をするためのモチベーションになるか」と思い、安易にその違和感を飲み込んでしまっていたのだが、それから少し時間が経ち、この書籍を中盤まで読んだあたりで、真っ先に詭弁かどうかが気になったのが先のブログの記事だった。すぐに読み直してみた。すると、その仮説の根拠である複数のデータに、サンプル数の偏りがあることにすぐに気が付けた。 この書籍の威力を目の当たりにしたのはその瞬間だった。過去100冊程度本を読み、ここまで実利に働く本はなかった。大袈裟かもしれないが、何らか自分の人生の方向を変えている気さえする。 少なくとも、先述したブログ記事の仮説が否定されたところで私の読書をする意味は1つ薄れたが、この書籍と出会えたことで良書を読み学びを得る尊さが一段と高まった。この変化が疑心暗鬼になり希望を失って不幸をもたらすのか、素直に幸福をもたらすのかは分からないが、視野が俄然広がったのは事実で、著者一同に本当に感謝を申し上げたい。 最後に、選び難いが最も心に残っている学びを一つ上げるのならば、134pの「態度の問題」をあげたい。"反証への前向きな態度"こそが科学を前進させる正しい姿勢だという教えは、より仮説をたてることに勇敢に、そして自分の考えに固執せず他者の考えを柔軟に受け入れるという、自分にとって極めて重要な教えとなるだろう。
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ファクトフルネスと内容は似通っているが、より体系的に書かれている。 各章において、人間の思考の方法/クセの概要と、それに関連するケースが述べられていて、読みやすい。
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4月に購入して、少しずつ読み進め、本日要約読了。 折にふれて読み返したい、名著だ。 最初に、スキーマや直感的判断の特質を学ぶ。 そして、直感システムを熟慮システムで検討する、「二重プロセス理論」のトレーニングと相成る。 次に因果関係の把握の方法をトレーニングする。 対照実験な...
4月に購入して、少しずつ読み進め、本日要約読了。 折にふれて読み返したい、名著だ。 最初に、スキーマや直感的判断の特質を学ぶ。 そして、直感システムを熟慮システムで検討する、「二重プロセス理論」のトレーニングと相成る。 次に因果関係の把握の方法をトレーニングする。 対照実験など、科学分野で洗練されてきた方法を応用して考える。 その後、推論のトレーニング。 さらに、反証主義。 これらを例題と練習問題を通して、読者自身も考え、身に付けることができる。 大学の授業で使用することを想定した本のようだ。 たくさんの問題が用意されている。 時として、「問題」として提示されるために、むしろ「直観システム」的頭の働きが作動して、問題が解けてしまうところもあるのだが…。 しかし、これだけの質と量を作るのはどれだけ大変だったろう。 その労苦に敬意を表したい。
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実験や研究の分野で大切にされていることを、日常生活に落とし込んだり、練習問題にしたような内容。人間の認知的なバイアスや、エラーが起きにくい科学的な思考をトレーニングによって鍛えようという流れだが、これを全部読んだだけでは一時的な意識づけで終わりそう。バイアスはそもそもよく起こるこ...
実験や研究の分野で大切にされていることを、日常生活に落とし込んだり、練習問題にしたような内容。人間の認知的なバイアスや、エラーが起きにくい科学的な思考をトレーニングによって鍛えようという流れだが、これを全部読んだだけでは一時的な意識づけで終わりそう。バイアスはそもそもよく起こることで、人間の習慣はそんなに簡単に変わらない。少なくとも3週間。できれば何ヶ月かこの本に書いてある内容を意識して、日常によく起こるバイアスやエラーを発見して、違う角度から捉える訓練が必要と思う。習慣になれば、問題解決や推論がより客観的な視点から進めていけるだろう。
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人の思考パターン、いや思考する前に直感的に判断·理解しようとする無意識的な脳の働きは、万人にありがち。 心理学的にはバイアスと言うのだろうけれど、熟慮する事、因果関係を正しく理解する事の大切さを、改めて意識させてくれた。 スキーマ(人の思考を縛り、ものの見方を制限してしまう働き)...
人の思考パターン、いや思考する前に直感的に判断·理解しようとする無意識的な脳の働きは、万人にありがち。 心理学的にはバイアスと言うのだろうけれど、熟慮する事、因果関係を正しく理解する事の大切さを、改めて意識させてくれた。 スキーマ(人の思考を縛り、ものの見方を制限してしまう働き)、一貫性のない理論、原因と結果の取り違え、確証バイアス(もっぱら確証されたケースだけに注目して信じてしまい、外れる可能性-反証可能性-を省みない)に陥りやすいことを、例題を通して理解させてくれる。 ただ前半の日常的思考方法への警鐘とは違い、後半には色々なタイプの演繹や帰納の説明をされているが、その細かな違いを知ってどうだと言うの? と、自分には合わなかったかな。
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