地図とデータで見る農業の世界ハンドブック の商品レビュー
フランスで出版されたものの和訳なので、割とフランス視点が多め。 2017年のデータのため少し古いが、ざっくりと世界の農業に関することを学ぶには最適。 ただ、固有名詞が多く、少し頭には入りずらい。 個人的に、興味深いのはロシアとウクライナの小麦の輸出量である。 今もなお対立が続い...
フランスで出版されたものの和訳なので、割とフランス視点が多め。 2017年のデータのため少し古いが、ざっくりと世界の農業に関することを学ぶには最適。 ただ、固有名詞が多く、少し頭には入りずらい。 個人的に、興味深いのはロシアとウクライナの小麦の輸出量である。 今もなお対立が続いているが、それがどれだけ小麦市場に影響を与えているのか、現在進行形で学んでいくべき。 また、農業の形態が日々変化していることもよく分かった。 家族経営を中心とする小規模農業が、次々と集団化されることは効率の面では理解できる。 ただそれに合わせた農業政策が取られているかと問われれば疑問が残る。 特にEUがそれぞれの国に合わせた施策を取るのはかなり難しそう。 これからも食料問題の影響は大きいだろうが、それに対応できるように各国は努力するべき。
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着眼と将来展望は良かったものの、データから何が言いたいのか、メッセージ性に欠けたため、何を伝えたい本か分かりにくかった。 考える材料を与えるにしては、グラフが少なかった。
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著者がフランス人だからだと思うが、フランスにだいぶ力点が置かれている印象はあるものの、それ以外については広く浅く、ということでハンドブックとしてはよくできていると感じた。
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- ネタバレ
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フランスの本なので、フランス、EU,アフリカとユーラシア、それから全世界なのが面白かった。オーストラリアより南米のが近そう。 有機農業と企業的な農業とのとらえ方が面白かった。絵が、今風で見やすいのかどうか。
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「大豆粒や大豆かすをふくめれば、EU全体では約3500万トンのGMO大豆(遺伝子組み換え大豆)を輸入している。EUではGMO大豆の栽培は禁じられているので、大豆がとてつもなく不足しているのである。」 栽培は禁止しているが、大量に輸入はしているというこの大いなる矛盾。大笑いだ。 ...
「大豆粒や大豆かすをふくめれば、EU全体では約3500万トンのGMO大豆(遺伝子組み換え大豆)を輸入している。EUではGMO大豆の栽培は禁じられているので、大豆がとてつもなく不足しているのである。」 栽培は禁止しているが、大量に輸入はしているというこの大いなる矛盾。大笑いだ。 https://seisenudoku.seesaa.net/article/478598006.html
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