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〈敵〉と呼ばれても の商品レビュー

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2024/06/17

1988年、「市民の自由法」への大統領署名。戦中を米国で過ごした日本人や日系人への公式な謝罪と賠償が決まる。戦後43年で日本は揺るぎない信頼を得ていた。…1941年12月、真珠湾攻撃。アメリカ白人の怒りと底知れぬ恐怖。矛先は日本という血に向かう。自分達とは違う有色の肌。彼らは何を...

1988年、「市民の自由法」への大統領署名。戦中を米国で過ごした日本人や日系人への公式な謝罪と賠償が決まる。戦後43年で日本は揺るぎない信頼を得ていた。…1941年12月、真珠湾攻撃。アメリカ白人の怒りと底知れぬ恐怖。矛先は日本という血に向かう。自分達とは違う有色の肌。彼らは何をするかわからない。そこに繋がるものはどんなものでも消し去りたい。自らが脅かされそうなとき、良識は後回しになる。住居の立ち退き、収容所への収監。誤った判断が行われた。…現代でもなくならない差別と偏見。我々は何を恐れているのだろう。

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2024/05/22

お名前は存じていたものの、その偉大さを知らなかった。大変な人生を歩まれてきたのに、それを力に変え、戦い、後世に向けて表現できる姿に感銘を受けた。

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2023/01/21

日本人の視点からみた第二次世界大戦中のアメリカ。 当時子供だった作者の実体験を綴った作品。 あっという間に生活のすべてが奪われてしまう様子は、マーガレットアトウッドの小説「侍女の物語」を彷彿させる。 どこかの政府が同じ過ちを繰り返さないように。祖先が日本人だというだけの理由で預金...

日本人の視点からみた第二次世界大戦中のアメリカ。 当時子供だった作者の実体験を綴った作品。 あっという間に生活のすべてが奪われてしまう様子は、マーガレットアトウッドの小説「侍女の物語」を彷彿させる。 どこかの政府が同じ過ちを繰り返さないように。祖先が日本人だというだけの理由で預金凍結、強制収容がまかり通るような時代があったことは広く知られるべきだろう。

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2022/12/22

スター・トレックのミスター・カトーにはこんな過去があったのか。日系アメリカ人の苦難を改めて知り、かつ、彼らを支援してくれたアメリカ人もいたことに感謝。

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2022/09/17

第二次世界大戦中、1941年の真珠湾攻撃以降、日系人のアメリカ市民12万人は、財産を没収され、アメリカ各地に作られた強制収容所に押し込められた。作者の1人ジョージ・タケイは映画「スター・トレック」のヒカル・スールー(ミスター・カトー)役で知られる俳優だが、子供の頃、強制収容所に入...

第二次世界大戦中、1941年の真珠湾攻撃以降、日系人のアメリカ市民12万人は、財産を没収され、アメリカ各地に作られた強制収容所に押し込められた。作者の1人ジョージ・タケイは映画「スター・トレック」のヒカル・スールー(ミスター・カトー)役で知られる俳優だが、子供の頃、強制収容所に入れられた1人。 移民の国アメリカ、自由の国アメリカの黒歴史。ジョージ・タケイは俳優をしながらこの黒歴史やマイノリティの人権について、「それでもアメリカの民主主義は素晴らしい」と言い続けた父の事などを知ってもらうため、講演活動を続けた。 アメリカのすごいところは、この重大な過ちを認め、1988年8月にロナルド・レーガン大統領が合衆国政府を代表して謝罪し、被抑留者にそれぞれ2万ドルの賠償金を支払った、というところだ。 何年もかかったが、とにかく謝罪はした。すごい事だと思う。 そして、ジョージ・タケイの両親は素晴らしい。悩める息子の不満を真正面から受け止め、アメリカの民主主義の良さを息子に伝える。私だったらできるだろうか、と考えてしまった。 コミックで読めるアメリカの日系人強制収容。アメリカ人にも日本人にも読んでほしい。

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2021/01/07

作者はもちろん父親が本当に素晴らしい人だったのだなあと 後年、父親の当時の気持ちを推し量るシーンが印象的だった

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2021/03/03

日本軍の真珠湾攻撃から74日後の1942年2月、日本人を祖先に持つ者への「民間人退去命令(大統領令9066号)」が在米日系人の苦難の始まりでした。TVドラマ《スタ-トレック》で宇宙船エンタ-プライズ号の操舵手カト-役を演じたジョ-ジ・タケイ(George Takei)が、家族とと...

日本軍の真珠湾攻撃から74日後の1942年2月、日本人を祖先に持つ者への「民間人退去命令(大統領令9066号)」が在米日系人の苦難の始まりでした。TVドラマ《スタ-トレック》で宇宙船エンタ-プライズ号の操舵手カト-役を演じたジョ-ジ・タケイ(George Takei)が、家族とともに日系アメリカ人強制収容所に係留された幼児期の体験をもとに、アメリカ民主主義の功罪と偏見や人種差別を問い詰めたグラフィック版による回想録です。著者による京都講演(2014年)は、論旨明解でお薦めです。(TEDのサイトで視聴可)

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