同性婚論争 の商品レビュー
キリスト教信者が国民のおおかたを占めるアメリカは、同性愛者は認められないという土壌がある。それゆえ、差別的扱いを受けた。日本人は、無宗教者が多い。アメリカほどは同性愛者に対して、嫌悪感はないのでは?ただ、未知なる者へのおそれは(何でも右へならえの国民性ゆえに)強いとは思う。 好き...
キリスト教信者が国民のおおかたを占めるアメリカは、同性愛者は認められないという土壌がある。それゆえ、差別的扱いを受けた。日本人は、無宗教者が多い。アメリカほどは同性愛者に対して、嫌悪感はないのでは?ただ、未知なる者へのおそれは(何でも右へならえの国民性ゆえに)強いとは思う。 好きな人と一生を添い遂げたいと思うならば、それが同性同士でも良いと思う。(でも「婚姻」とはなんだろう?依存でなく、支え合う関係関係が理想。) 富国強兵のような考え方に同性婚が認められないのがわかるだけに、戦争放棄をうたう日本こそ、同性婚は認めやすいのではないかとか。
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アメリカで同性婚が成立するまでの過程とそのなかで巻き起こった論争が非常に分かりやすく論じられている。同性婚だけでなく、同性愛者をめぐる法的・社会的歴史についての記述も厚く、セクシュアリティにあまり詳しくない人でも読むことができるし、アメリカ社会論としても読むことができる。
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米50年の論争史。ポイントは同性婚が伝統的な結婚賞賛という保守的な価値観によって実現したという事であろう。この事により、独身者に対するある種の否定を国が行ったとも解釈できるわけで、結果的には多様な生き方を否定するというジレンマに陥っているとも言えるのかもしれない。尚、終章で日本で...
米50年の論争史。ポイントは同性婚が伝統的な結婚賞賛という保守的な価値観によって実現したという事であろう。この事により、独身者に対するある種の否定を国が行ったとも解釈できるわけで、結果的には多様な生き方を否定するというジレンマに陥っているとも言えるのかもしれない。尚、終章で日本での展開についての記述があるがページ数も少なく、米事例をどのように展開すればよいのかといったプラクティスな考察もないので、物足りなさはある。ただし、福祉国家レジームのマトリクスは興味深い。
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