世界のひきこもり の商品レビュー
よくこれだけのインタビューをされ、纏められたものだなと。 対話形式の本は、あまり好きでないのだけど、この内容の場合はこの方式が活きてくる。もっというなら、翻訳ではなくで彼らが使ったオリジナルの文を読んでみたい気すらする。 さて、中身だけど、まぁ、ひきこもりという生き方は、時代を...
よくこれだけのインタビューをされ、纏められたものだなと。 対話形式の本は、あまり好きでないのだけど、この内容の場合はこの方式が活きてくる。もっというなら、翻訳ではなくで彼らが使ったオリジナルの文を読んでみたい気すらする。 さて、中身だけど、まぁ、ひきこもりという生き方は、時代を先取りしてるなと思いますね。 偏っていて、極端で、弱くても生きていける。ひきこもれるコストが小さくなって、効率よく自分を守れる形にできて、かつ長生きできる。一人がいいと言いながら、インターネットなどを通してフィルターバブルを駆使して、繋がることもできる。そういう形に収まるべくしてそうなってるのだなぁ。
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引きこもりは世界にいるが、社会問題として捉えている国は少ないのではないか。そんな事を考えながら読む。フランス、アメリカ、アルゼンチン、インド、イタリア、パナマ共和国、スウェーデン、バングラディッシュ、フィリピン、カルメーン、著者が連絡を取った「世界の引きこもり」たちのインタビュー...
引きこもりは世界にいるが、社会問題として捉えている国は少ないのではないか。そんな事を考えながら読む。フランス、アメリカ、アルゼンチン、インド、イタリア、パナマ共和国、スウェーデン、バングラディッシュ、フィリピン、カルメーン、著者が連絡を取った「世界の引きこもり」たちのインタビューが中心であって、それぞれの国の統計的な引きこもり事情はわからなかった。そういう統計とをとっていない国もあるようだ。 それはともかく、各国の「ひきこもり」たちのインタビューは興味深い。ひきこもりになる過程はひとそれぞれだが(それは日本でもそうなんだろうけど)いじめを受けたり、職場や学校になじめなかったりする例が多いみたいだ。人間はどこでも変わらないということか。お国柄や国民性がひきこもりの予防策になったりする例はないのか(それによって絶対数が減ったりはしないのか)は、個別の事情ではわからない。 理屈っぽい人、引きこもりを正当化している人が外国には多いのだろうか? 日本の類書は読んだことがないのだけれど、何人かがひきこもりを肯定してるのが意外だった。
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国や人種、宗教も問わずひきこもりはいる。 “うちこもり””そとこもり””ガチこもり”などひきこもりにも多様性があるらしい。 世界のひきこもり当事者たちの貴重なインタビュー集。
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HIKIKOMORIという言葉がフランスでそのまま使われていることに驚き。 日本では「扶養家族」があり、生活保護にしても、まずは「家族」が援助できないのか、という話になりますが、フランスは個人に対して国から手当が出る、というのも家族の負担がなくていいように思いました。 日本社...
HIKIKOMORIという言葉がフランスでそのまま使われていることに驚き。 日本では「扶養家族」があり、生活保護にしても、まずは「家族」が援助できないのか、という話になりますが、フランスは個人に対して国から手当が出る、というのも家族の負担がなくていいように思いました。 日本社会は生きにくいと思うことも少なくないけれど、世界中どこでも社会に適応できない人はいるのだと、当たり前かもしれませんが、再認識。 「フィリピンは外向的な人間が多いお国柄だから、そういう環境でひきこもりでいるのは難しいんだ」 など、それぞれどの国の人も、その性格は国民性としてひとくくりにはできない、というのも、改めて気付かされました。
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いろんな人がいたけど、結局は他人のことはその人自身にしかわからないんだろうなってことで落ち着きました。
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題名はちょっとコミカルだが副題で中和し、中身を正確に、かつ適正に表している。引きこもりと言う言葉の印象がかなり変わった。と言うか知らな過ぎた。 どうやら本当に世界中にいる様子だが、どんな社会であれ適応者と非適応者に別れるのは必然だと考えれば、不思議でも何でもない。 色々と興味深く...
題名はちょっとコミカルだが副題で中和し、中身を正確に、かつ適正に表している。引きこもりと言う言葉の印象がかなり変わった。と言うか知らな過ぎた。 どうやら本当に世界中にいる様子だが、どんな社会であれ適応者と非適応者に別れるのは必然だと考えれば、不思議でも何でもない。 色々と興味深く読めた。
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面白かった。選択としての引きこもり。生きている事の実感、働くこと。ふつうのひとがお金を稼ぐ事で自身の価値を見出すなら、お金に価値を感じない人間にとって価値を示す方法とは?人に言われるまま、世間に流されて身体を壊して働くよりも、賢い選択をした人たちとも言える。ひきこもりは一概に社会...
面白かった。選択としての引きこもり。生きている事の実感、働くこと。ふつうのひとがお金を稼ぐ事で自身の価値を見出すなら、お金に価値を感じない人間にとって価値を示す方法とは?人に言われるまま、世間に流されて身体を壊して働くよりも、賢い選択をした人たちとも言える。ひきこもりは一概に社会のせいとも、心のせいとも言えない。本人が納得できれば他人がとやかく悪いものと決めつけるものではない。
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「ひきこもり」と言ってもいろいろな人がいて、著者のような「そとこもり」もひきこもりの中に入るなら、ひきこもりよりひきこもりみたいな「普通の人」はたくさんいるような気がする。現在のネット上で世界中の人と繋がっている著者は、やはり「普通の人」よりひきこもりでないような気がする。 コロ...
「ひきこもり」と言ってもいろいろな人がいて、著者のような「そとこもり」もひきこもりの中に入るなら、ひきこもりよりひきこもりみたいな「普通の人」はたくさんいるような気がする。現在のネット上で世界中の人と繋がっている著者は、やはり「普通の人」よりひきこもりでないような気がする。 コロナ禍でオンラインが対面と完全に同等と扱われるようになり、この先も今以上にずっと進んでいくなら、ひきこもりは標準となり、著者は先駆者ではないか。 自分で書いていながら、そもそも「ひきこもり」の定義がわからなくなってきた。私の方がひきこもりのような気がする。
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想像はしていましたが これほど… とは 「ひきこもり」 絶対的少数者の人たちとして 以前から 気になっている人たちです 「ひきこもり」と自称されている 何人かの人の手記は読んだことがありましたが どの人たちのものも「……」で 最後まで読み終えたことはありませんでした 著者の「...
想像はしていましたが これほど… とは 「ひきこもり」 絶対的少数者の人たちとして 以前から 気になっている人たちです 「ひきこもり」と自称されている 何人かの人の手記は読んだことがありましたが どの人たちのものも「……」で 最後まで読み終えたことはありませんでした 著者の「ぼそっと」さんも 書かれておられますが この時代(インターネットが普及した)だからこそ 成り立った一冊ですね ー 私(著者)が「ふつうの人むではなく、ひきこもりだからこそできたインタビューの数々である。インタビューと言えば聞こえはいいが、要するにひきこもり同士のおしゃべりにすぎない。 「あとがき」から 確かに、おっしゃるとおりであるけれども その「おしゃべり」から 実に いろいろなことを考えさせてもらった それも 世界各国からの生身の人たちの対話であり 「ひきこもり」という共通項であるがゆえの 対話に 今の社会を考えさせられる さまざまなことを考えさせられました
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