首イラズ の商品レビュー
大正時代、警視庁に新設された「華族捜査局」の局長となったのは女公爵・周防院円香だった。部下の警部補と共にさっそく伯爵家で起きた毒殺事件の捜査を開始するが‥ 推理力はあるが浮世離れした美女とそれに振り回される部下、というラノベっぽいキャラ立ちのせいで、伯爵家の一族の秘密や相続権争い...
大正時代、警視庁に新設された「華族捜査局」の局長となったのは女公爵・周防院円香だった。部下の警部補と共にさっそく伯爵家で起きた毒殺事件の捜査を開始するが‥ 推理力はあるが浮世離れした美女とそれに振り回される部下、というラノベっぽいキャラ立ちのせいで、伯爵家の一族の秘密や相続権争い、そして生首に彩られた連続殺人事件も陰惨な印象はなく読みやすい。(軽いとも言える) 死体の扱いが派手でミステリ的にはワクワクするが、犯人はもう少し穏当な事件にできたのではないかという気はする。 シリーズ化するのなら次も読んでみたい。
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大正時代を舞台に、華族の事件専門に取り扱う事を目的として新設された華族捜査探偵局の局長、周防院円香が謎を解く! 部下である来見甲士郎が所謂ワトソンポジションで事件を調査&記述していく方式。 華族の中でも最上位の公爵の爵位を持つ円香の浮世離れしたフワフワ言動にお約束的に振り回され...
大正時代を舞台に、華族の事件専門に取り扱う事を目的として新設された華族捜査探偵局の局長、周防院円香が謎を解く! 部下である来見甲士郎が所謂ワトソンポジションで事件を調査&記述していく方式。 華族の中でも最上位の公爵の爵位を持つ円香の浮世離れしたフワフワ言動にお約束的に振り回されるわけですが、彼女のその狙い所が甲士郎視点ではくみ取れないため、読んでてそこがストレスになる人がいるのは何となく分かるかな…。 華族特有の家範に纏わるお家騒動が原因と思われる連続首切り事件――と、設定された謎は魅力的。相続人がじゃんじゃん殺されていくし。解決篇で明らかになる、なぜ首を切るのか、という点に関する工夫も面白かった。 このお嬢様探偵が、もう少し知的な言動をするとさらに私の好みでした。(結婚歴のある未亡人で、外見は「妖艶」って設定なんだが、どうも大人になれてない不思議ちゃん系姫って印象になってしまって…)
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大正時代ミステリ。華族が関係する事件を専門に扱う華族捜査局が警視庁に新設され、華族出身のお嬢様、周防院円香が局長となって事件を解決する。 謎解き役の円香が超お嬢様で世間離れしているため、助手役に来見警部補が置かれているわけだが、彼がただただ彼女に振り回されているだけなのでとにか...
大正時代ミステリ。華族が関係する事件を専門に扱う華族捜査局が警視庁に新設され、華族出身のお嬢様、周防院円香が局長となって事件を解決する。 謎解き役の円香が超お嬢様で世間離れしているため、助手役に来見警部補が置かれているわけだが、彼がただただ彼女に振り回されているだけなのでとにかく気の毒でならなかった。首切りの呪いを題材とした事件の方はまぁそれなりに楽しめたものの、肝心の円香の傍若無人ぶりがいまいちハマらず。かつ、よく分からない探偵崩れの白峰が邪魔で仕方ない。いっそのこと、ちょこっと出てきそうで出てこなかった月輪を出してくれる方がマシだったかも。
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華族捜査局長の周防院円香が主人公だと思ったら、部下の来見甲士郎が主人公というか視点人物になっていて、華族のお嬢様にさんざんふりまわされる。でも、結構自業自得なんだよね。ミステリーの探偵役としては全く無能だから。それがいらいらするし、話も冗長だ。霊能やカード占いに頼っているように見...
華族捜査局長の周防院円香が主人公だと思ったら、部下の来見甲士郎が主人公というか視点人物になっていて、華族のお嬢様にさんざんふりまわされる。でも、結構自業自得なんだよね。ミステリーの探偵役としては全く無能だから。それがいらいらするし、話も冗長だ。霊能やカード占いに頼っているように見えて、結構鋭い円香が最後に真相を解明してお終いとなる。なんだかねえ。話は首切り殺人が続くおどろおどろしいもの。一応首を切るわけはあるんだけどね。
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明治に戦時中など、様々な時代を舞台に探偵物を書かれている岡田さんの今回の作品は大正時代を舞台にした華族探偵。 「富豪探偵」や「貴族探偵」の更に上を行く華族探偵。しかも原則男子にしか与えられない爵位、それも最高位の公爵を叙された周防院円香が、華族が関係する事件を担当する〈華族捜査局...
明治に戦時中など、様々な時代を舞台に探偵物を書かれている岡田さんの今回の作品は大正時代を舞台にした華族探偵。 「富豪探偵」や「貴族探偵」の更に上を行く華族探偵。しかも原則男子にしか与えられない爵位、それも最高位の公爵を叙された周防院円香が、華族が関係する事件を担当する〈華族捜査局〉局長として捜査するというぶっ飛んだ設定だ。 とはいえ、そこは公爵様なので実働部隊は別にいる。助手という名のお守り役は末端貴族の来見(くるみ)甲士郎警部補。 円香さまは爵位だけでなくお金持ち度も桁違い。現場の貴族邸に自分の部屋を作ってお付きの執事やメイドや身の回りの品など持ち込んで住み込んでしまうし、捜査車両にカデラック(キャデラック?)を使う。 一方でお茶の時間やお昼寝の時間、読書やお手紙を書く時間など、自身の日課は崩さないので事情聴取や会議の時間すら来見の思うようにならず、彼のストレスも上がる上がる。 そこに白峰なる、やはり貴族ながらスコットランドヤードで捜査手法を学んだという自称探偵まで加わる。 円香の現場に出向いたり事情聴取をしたりもするが、霊感を大事にするので証拠第一の来見としては胡散臭さや華族さまのお遊びくらいにしか見えない。しかし一方で鋭いところも見せる。むしろ来見の方が先入観にとらわれすぎなようにも見える。そして白峰は、何か隠していそう。 肝心の事件だが、九鬼梨(くきなし)家を中心にした一門の人々が次々惨殺されていく。 毒殺からはじまり、首が切り落とされたり吊るされたり。様々な手段で一門の次代を担う男子が殺されていく。一門の当主継承の条件や九鬼梨家の歴史、一門に何か隠された秘密もありそうだったりと、横溝先生チックでワクワクする。 当主継承が事件の動機なのか、それとも一門に何か隠された秘密があるのか。 最初はポンコツかと思われた円香が段々と鋭さを見せて行くのだが、何しろ物言いや態度が浮世離れしているので来見もスルーしてしまったり聞かなかったり。読んでいるこちらとしてはもっと突っ込みたいのに来見~、もっと円香を信じろ!と言いたい。来見も頑張ってるんだけど、貴族の端くれじゃ見える世界が違うのか。 事件の真相は半分当たったけど、半分は違っていた。そう来るか。華族という世界ならではの事件とも言えるかも。 途中、月輪らしき名前がチラッと出てきた。そのうち共演があると期待して良い? でも月輪も結構な年齢になってるのかな。
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時は大正、警察庁に「華族捜査局」が新設された。公爵で局長の周防院円香と、来見甲士郎は、九鬼梨伯爵家で起きた「生首」連続殺人事件の捜査に挑む。これは伯爵家の相続争いか、はたまた“呪い”の仕業か。絢爛たる大正時代ミステリー。
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