映画『羅生門』展 の商品レビュー
2020年に国立映画アーカイブで公開70周年記念として開催された『羅生門』展の資料がまとめられた本。 先日、10年ぶりくらいに『羅生門』を見直したので購入してから積んだままになっていたこの資料を引っ張り出して読んだ。 恐らく展覧会で展示されていた資料がほぼほぼ収録されているのでは...
2020年に国立映画アーカイブで公開70周年記念として開催された『羅生門』展の資料がまとめられた本。 先日、10年ぶりくらいに『羅生門』を見直したので購入してから積んだままになっていたこの資料を引っ張り出して読んだ。 恐らく展覧会で展示されていた資料がほぼほぼ収録されているのではないだろうか。 さすがに手書き原稿をパラパラと見たりは展覧会でも出来はしないだらろうが、ペラに書かれたその一部が収録されていたりする。 橋本忍による脚本裏話的なものを目当てに読んだのだが、面白かったのは撮影の裏話だった。 そのなかには煤をカメラレンズにつけて太陽を撮影したり、ガラスの反射を使ったりという有名な話も載っている。 またヴィネツィア映画祭への招待などから見える海外での高い評価とは裏腹に日本では映画祭への出品を渋っていた様子など、ビックリするようなことも書かれていて驚いた。 資料的価値も高くてとても興味深い本だった。 これ読むとやっぱ展覧会も行っておくべきだったな、と後悔。
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黒澤明監督の代表作の一つ『羅生門』。撮影当時の資料や作成時に関わった人物へのインタビューも収録されている。資料的要素が強い本。
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