彼女たちの三島由紀夫 の商品レビュー
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岸田今日子、高峰秀子、若尾文子、宇野千代、円地文子、倉橋由美子、越路吹雪、森茉莉、酒井順子、柴門ふみ・・・、沢山の女性が三島由紀夫と対話し、三島由紀夫を語っています。表紙は岸田今日子さん。中央公論・編「彼女たちの三島由紀夫」、2020.10発行。愛した女性、お金(楯の会、毎月200万以上)、名誉(ノーベル賞)、ポルトガル在住、友、心の平和、そのどれ一つをも、彼は手にすることが出来なかった。(湯浅あつ子、追憶の三島由紀夫 から)
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当時、平凡パンチで「オール日本ミスター・ダンディ」第1位の座に就いた三島由紀夫は、婦人公論でも「カッコいい男性ベスト5」に選ばれていた。男女を問わず人気があったようだ。 三島が女性誌に発表した対談・論考に加え、女性視点からの三島像がうかがえるエッセイが多々収録されている。 ...
当時、平凡パンチで「オール日本ミスター・ダンディ」第1位の座に就いた三島由紀夫は、婦人公論でも「カッコいい男性ベスト5」に選ばれていた。男女を問わず人気があったようだ。 三島が女性誌に発表した対談・論考に加え、女性視点からの三島像がうかがえるエッセイが多々収録されている。 ヤマザキマリ「『禁色』を拒絶した母」は、「ヴィオラ母さん」を読んだ後だけに感慨深かった。 越路吹雪との対談「ミュージカルスみやげ話」、映画化以前の「ウェスト・サイド・ストーリー」を「あまり感心しなかった」と言いつつ、詳しく紹介している。海外旅行が自由化される前、洋行から帰朝した者は、文化を持ち帰る使命感があったのだろう。 森茉莉との往復書簡は往信・復信とも読み応えあり。
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岸田今日子、高峰秀子らとの対談、婦人公論アーカイヴなど、執筆者全員女性による三島読本。エッセイ=酒井順子、ヤマザキマリほか
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