谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題 の商品レビュー
+++ 謎解きと下町散歩はよく似合う―下町情緒に満ちた東京の谷根千(谷中・根津・千駄木)で、ミステリアスな雑貨屋店主・竹田津と天然女子大生・つみれが怪事件を解く! +++ 鰯専門の居酒屋・鰯の吾郎を営む岩篠なめ郎の妹で、女子大生のつみれの目線で語られる物語。ひょんなことから知...
+++ 謎解きと下町散歩はよく似合う―下町情緒に満ちた東京の谷根千(谷中・根津・千駄木)で、ミステリアスな雑貨屋店主・竹田津と天然女子大生・つみれが怪事件を解く! +++ 鰯専門の居酒屋・鰯の吾郎を営む岩篠なめ郎の妹で、女子大生のつみれの目線で語られる物語。ひょんなことから知り合った、兄の友人らしい開運グッズショップ「怪運堂」店主の三十男・竹田津が、つみれが持ち込んだちょっとした謎を、谷根千をぶらぶら散歩しながら解き明かすという趣向である。傍目には、ぶらぶらしているようにしか見えないかもしれないが、勘所はきっちり押さえて、見事に謎を解きほぐす竹田津のキャラがいい。なぜかすべてつみれのお手柄と評判が立っているようなのに、気にする様子がないのも竹田津らしくてなかなかいい。もっともっと見たくなる探偵コンビの一冊である。
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三流大学似通うつくねは、下町の人気スポット「谷根千」にある居酒屋店主の妹。友人が巻き込まれた不思議な出来事を、同じ谷根千で開運グッズのお店の主、竹津田と共に謎解きをする。 捉えどころのない竹津田のキャラクターと、さっぱりして明るく元気なつくねのコンビがぴったり。続編があるなら読み...
三流大学似通うつくねは、下町の人気スポット「谷根千」にある居酒屋店主の妹。友人が巻き込まれた不思議な出来事を、同じ谷根千で開運グッズのお店の主、竹津田と共に謎解きをする。 捉えどころのない竹津田のキャラクターと、さっぱりして明るく元気なつくねのコンビがぴったり。続編があるなら読みたい。
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JDの岩篠つみれは兄の経営する居酒屋を手伝っている。そこへ奇妙な事件の話を持ちかけられ、兄のなめ郎の友人である竹田津とひょんな事から事件の真相を暴く事になり… 久々の濃いキャラ達の集まりで楽しかったです。是非又シリーズ化希望です! お気に入りは交番勤務の斉藤さん。憎めなく...
JDの岩篠つみれは兄の経営する居酒屋を手伝っている。そこへ奇妙な事件の話を持ちかけられ、兄のなめ郎の友人である竹田津とひょんな事から事件の真相を暴く事になり… 久々の濃いキャラ達の集まりで楽しかったです。是非又シリーズ化希望です! お気に入りは交番勤務の斉藤さん。憎めなくて良いキャラです。 兄のなめ郎を毛嫌いする竹田津と、竹田津大好きななめ郎との温度差が酷すぎる(笑) 何があったんだろう? 大どんでん返しあり、笑いありと読み応えタップリでした。
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東川さんの作品は、だいぶん読んでいるけれど、短編集、中編集ではなく、大掛かりで二転三転転がっていくような、初期のころの長編のほうが好きだな。と、以前にも思った気が。謎的には「中途半端な逆さま問題」「夏のコソ泥にご用心」は結構好き。
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東京の谷中、千駄木、根津を舞台に小さな事件を解決していく。鰯専門店居酒屋を営む「岩篠なめろう」その妹である「岩篠つみれ」がいつも事件に遭遇する。怪運堂の店主が謎を解くというスタイル。作者のギャグを交えたストーリーが相変わらず面白い。
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東京の下町・谷根千を舞台にした連作ユーモアミステリ。謎自体があまりに小さくて、普通ならそこに謎があるということにすら気づかないようなものなのに、そこから導かれる真相と意外な事件。コミカルな読み口も相まって、軽く楽しく読める一冊です。 お気に入りは「足を踏まれた男」。まさかここまで...
東京の下町・谷根千を舞台にした連作ユーモアミステリ。謎自体があまりに小さくて、普通ならそこに謎があるということにすら気づかないようなものなのに、そこから導かれる真相と意外な事件。コミカルな読み口も相まって、軽く楽しく読める一冊です。 お気に入りは「足を踏まれた男」。まさかここまで些細な謎がこのように発展してしまうとは! 話を聞いたのが私だったら謎の存在にすら気づかなかったでしょうね。 そして「中途半端な逆さま問題」では謎があまりに奇想天外でインパクト抜群です。そしてそれが何のためだったかという謎解きも実に綺麗。
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谷中のひるねこBOOKSさんで御書印をもらうついでに購入。たぶんそういう機会がなければ読まなかったであろう本。 基本軽いノリのミステリ。一気読みできる内容。本格を求める人には物足りないかな。まあ、私もミステリ関係をそれほど読んでいるわけでもないのでそれなりに楽しめた。ちょっと文体...
谷中のひるねこBOOKSさんで御書印をもらうついでに購入。たぶんそういう機会がなければ読まなかったであろう本。 基本軽いノリのミステリ。一気読みできる内容。本格を求める人には物足りないかな。まあ、私もミステリ関係をそれほど読んでいるわけでもないのでそれなりに楽しめた。ちょっと文体などは若い人向け、というか少々あざとく感じられた。
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表紙から想像するに、ほんわかとしたほのぼのミステリーかと思っていたら、殺人事件があり、意外と本格的でしたので、驚きました。 全4話の連作短編集で、本格ミステリーですが、ツッコミあり、個性あふれる登場人物ありとエンタメ性のある作品でした。 東川さんというと、登場人物の名前に特徴...
表紙から想像するに、ほんわかとしたほのぼのミステリーかと思っていたら、殺人事件があり、意外と本格的でしたので、驚きました。 全4話の連作短編集で、本格ミステリーですが、ツッコミあり、個性あふれる登場人物ありとエンタメ性のある作品でした。 東川さんというと、登場人物の名前に特徴があり、印象深いのですが、今回は特に印象深かったです。 主人公は、女子大生の岩篠つみれ。言葉で言うと、食べ物に聞こえてしまいますが、名前です。 兄は岩篠なめ郎。谷中にある鰯をメインにした海鮮居酒屋「鰯の吾郎」を切り盛りしている。元々父の吾郎が始めた店で、苗字が岩篠という単純な理由で、鰯を専門にしたという。 どこからツッコミを入れたらいいかわからないくらい、特殊な状態に思わず笑ってしまいました。また他にも良いセンスと思うくらい、名前に特徴のある登場人物が登場するので、大いに楽しめました。 舞台は東京にある谷根千(谷中・根津・千駄木)。そこで起きる小さな事件が意外な展開に進み、さらにドンデン返しもあるので、面白かったです。 みんなキャラが濃すぎるくらい、一人一人の個性が引き立っていました。文章がシリアスではなく、漫才などお笑い要素のある文章で、読みやすくクスッとさせてくれるので、ついつい続きが読みたくなりました。 つみれとひょんなことから出会って一緒にコンビを組むことになった雑貨店主の竹田津が、様々な事件を解いていきます。お互いの欠点を補いながら、事件を推理していく姿には、読んでいて楽しく、良いコンビだなと思わせてくれます。 多分、続編があるのではと思いました。 竹田津となめ郎の過去も気になりましたし、もっと二人の活躍が見たいなと思いました。
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