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図書館研究の回顧と展望 の商品レビュー

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2023/02/06

シリーズ〈図書館・文化・社会〉の4巻、図書館研究の回顧と展望です。 日本とアメリカにおける図書館史研究を取り上げた論文集になります。 6つの論文が収録されていますが、三浦太郎先生(私が司書の勉強をしていた時の恩師)による『日本の図書館史研究におけるオーラルヒストリー』に忖度無しで...

シリーズ〈図書館・文化・社会〉の4巻、図書館研究の回顧と展望です。 日本とアメリカにおける図書館史研究を取り上げた論文集になります。 6つの論文が収録されていますが、三浦太郎先生(私が司書の勉強をしていた時の恩師)による『日本の図書館史研究におけるオーラルヒストリー』に忖度無しで感銘を受けました。 まず図書による情報の保存に限界があることを認め、口承の記録の扱いに焦点を当てた内容です。 中小都市における公共図書館の運営(中小レポート)が予定にない発言を文字に起こしたものだとは知りませんでした。 完成形として明文化された資料も重要ですが、それに関わった人物への取材では更に深い情報が得られるのですね。 しかし口承は編纂が困難で偏りや誤りが残りやすい資料であるため、貴重ではあっても扱いに課題が残るという結論に私も納得しました。

Posted byブクログ