毒親と絶縁する の商品レビュー
教育虐待と闘った著者渾身のノンフィクション。教育虐待をめぐる親と子の関係性を、植民地支配の宗主国と従属国で説明しているところは目から鱗。従属国側である著者がパニック障害になるほどの虐待は、そのレベルを大きく超える犯罪行為だが、従属性の関係性ゆえ闇に葬られてきた数々のケースがあると...
教育虐待と闘った著者渾身のノンフィクション。教育虐待をめぐる親と子の関係性を、植民地支配の宗主国と従属国で説明しているところは目から鱗。従属国側である著者がパニック障害になるほどの虐待は、そのレベルを大きく超える犯罪行為だが、従属性の関係性ゆえ闇に葬られてきた数々のケースがあると推測される。親のルサンチマンが度を越えた執着心として子への期待に向かう恐ろしさをまざまざと見せつけてくれる。
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著者と地元が同じということもあり、地名や学校も予想がつき(地元住民ならすぐにわかる)、より身近に感じられた。 虐待と言うと、思い浮かぶのは身体的虐待だろうと思う。精神的虐待、性的虐待くらいまでは知っていても、教育虐待は知らなかった。 虐待をしている側には共通して〝記憶にない〟...
著者と地元が同じということもあり、地名や学校も予想がつき(地元住民ならすぐにわかる)、より身近に感じられた。 虐待と言うと、思い浮かぶのは身体的虐待だろうと思う。精神的虐待、性的虐待くらいまでは知っていても、教育虐待は知らなかった。 虐待をしている側には共通して〝記憶にない〟と言う。まるで不出来な国会答弁のように同じ。 加害者はいつだって自分の犯罪行為を忘れてしまえるのだな、と思った。
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政治評論家の古谷経衡が、文字通り毒親に悩まされ、最終的には絶縁するまでの本。 親の元にいるときからろくに通院さえできない状況下で、よく生きながらえたと感じた。 また、彼みたいな知識があれば対応できただろうが、普通の人であれば毒親に悩まされて潰れるか、あるいは一生毒親に悩まされ続...
政治評論家の古谷経衡が、文字通り毒親に悩まされ、最終的には絶縁するまでの本。 親の元にいるときからろくに通院さえできない状況下で、よく生きながらえたと感じた。 また、彼みたいな知識があれば対応できただろうが、普通の人であれば毒親に悩まされて潰れるか、あるいは一生毒親に悩まされ続けるかのどちらかと思う。
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購入済み 2023.02.25.読了 著者の苦悩は計り知れないものがある。 両親の毒親っぷりも伝わった。 ただ大きな疑問が2つ。 一つに、立命館時代、著者は結構な収入もあり、学歴にも執着がなかったにもかかわらず、7年もの間、蛇蝎の如く嫌う両親からの学費生活費の送金をどうして断わり...
購入済み 2023.02.25.読了 著者の苦悩は計り知れないものがある。 両親の毒親っぷりも伝わった。 ただ大きな疑問が2つ。 一つに、立命館時代、著者は結構な収入もあり、学歴にも執着がなかったにもかかわらず、7年もの間、蛇蝎の如く嫌う両親からの学費生活費の送金をどうして断わり、中退しなかったのか? 二つに、その後居住している千葉の一軒家が母親の名義だったことにさらに驚いた。どうしてそんなところに住んでいるのか?収入もあり経済的に自立しているのだから、毒親とは縁を切り居場所も伝えず自らの新しい家族でささやかに円満に暮らしていけばよかったではないか? 子供の立場からすれば両親は絶対的な存在。精神的肉体的に成長し、経済的に自立して、両親との関係を俯瞰することができた時こそ初めて我が親が毒親か否かが判断できるのだ。 著者もパニック障害を患いながら医師の診断を受けることも叶わず、両親の差別的思想にがんじがらめにされて苦しかったことは理解できるが、上記の2点については甚だ疑問 とはいえ毒親の元、不健全な育成をされた子供が神経症に悩まされる話はよく聞く。 たいていの毒親は自分の子供の精神疾患を認めたがらないだろう。(そもそもが自分勝手なので自分が望まないこと=なかったこと。であるため。) しかしながら精神疾患も内臓疾患も同じ。医師の適正な診断を受けて、本人とその近親者がそれを受け入れ、理解することが快方への第一歩であることは間違いない
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幅広い世界観と教養としての知識の蓄積、色々体験することを勧めています。 自分は厳密に自己分析してないので、そもそも何かに混乱してるのかわからなくなりましたが、なにかしら頑張ろうと思えました。 タイトルが物騒で……星4にしましたが、内容は5です。
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著者が自分を見つめ直すため、前に進むために書かざるを得なかった文章と受け止めた。本当に厳しいことは笑いを含めなければ表せない事を痛感し、子育ての重みを噛みしめる。
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進路強要による虐待の構造。親のコンプレックスによる子どもの被害。 傍観してよいのか、他人の家庭に干渉すべきでないのか。 少なくとも学校歴を煽る側には成り下がらない。
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さらっと読める。 もっとおやとの葛藤を掘り下げて書かれてもいいかな。 壮絶な体験かもしれませんが、なんだかクスッとしてしまうのはなんででしょう。
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こんなに理不尽で酷い親がいるなんて。 傷害罪で逮捕されてしかるべき。 よくも古谷さんは親を殺めずに済んだと思う 熾烈な環境から逃避できる、アニメや文学や映画などにのめり込むことができたことは救いだ 精神的なダメージは人を壊してしまう 虐待などを受けた子供がそれから逃げるため...
こんなに理不尽で酷い親がいるなんて。 傷害罪で逮捕されてしかるべき。 よくも古谷さんは親を殺めずに済んだと思う 熾烈な環境から逃避できる、アニメや文学や映画などにのめり込むことができたことは救いだ 精神的なダメージは人を壊してしまう 虐待などを受けた子供がそれから逃げるために違う人格を作り出す、多重人格障害などもこれらの要因である その場で傷つけるだけなく、後に何年にもわたって体に障害を受けてしまう虐待は本当にあってはならない いい奥様に巡り会ったことでいいお医者さんに巡り会えて良かった
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教育虐待の被害者-加害者の関係を、植民地支配における被害国-加害国に置き換えて説明されていた所が印象的だった。 「子供の幸福は親の価値観によって決まるものではない」この言葉を胸に刻もうと思う。
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