倦怠期は犬も食わない(Amazon限定版) の商品レビュー

夕映月子(著者),日塔てい(イラスト)

2022/08/26

とてもよかったです。確かに、この世にたくさんあるBLはほとんどが、受け攻めちゃんたちがくっついたところでハッピーエンドというものが多いですよね。その先にあるさまざまな困難を想像したりするのも楽しいですが、こうしてきめ細かな心理描写とともに読むのはとても新鮮で面白かったです。

年齢的社会的には大人であっても、心は驚くほど成長していないという自分自身の経験から、藤島さんの葛藤や恥ずかしさ、照れ臭さはとても身近に感じられました。

願わくば、もっともっとたくさん、夕映先生のお話が読みたかったなと思います……。

2021/03/23

一周回って可愛い面倒くさいアラフォーの亮
亮への愛情を拠点として世界を飛び回る年下彼氏の一心
自由な一心が好きだから寂しさや孤独感を飲み込み不安に陥った亮が、惰性の愛と真実の愛の違いを知る、大人の純情と一つ階段あがる成長愛のお話
長く付き合えば付き合うほどに、特に同性の場合の不安は、甘えられない年上彼氏にはあり得るような。
一心が自由だからと亮は思っているけれど、その自由は亮の愛があるからこそなんだけど。
ぐるぐるしちゃう亮をわかってる一心の怠慢も悪いようなwた

話の展開も良く、心の葛藤や面倒くさいぐるぐるも可愛く良かったです。

確かに、犬も食わないちょっとしたすれ違いカップルの仲直りラブラブのお話でした

2020/11/08

個人的に夕映さんの好きなところは、ダンスや登山のお話のように、恋愛要素以外でもワクワクさせてくれるところ。なので、これはちょっと合わなかった。
タイトル通りに、長く付き合ってきた受が、当て馬登場も挟みながら、グルグルとこのままでいいのか考える話だった。
ただ『当たり前』をじっくりと書くのがさすが夕映さんなので、テーマと内容が好きな人はいいと思います。

2020/10/26

付き合って15年。新鮮なときめきはない。惰性で付き合ってるけど、惰性なら一緒にいなくてもいいのでは？
確かにねー、｢結婚｣してるとか子供がいるとかがないと、自分達を繋ぐものって何だったろう？って思っちゃうかも。
それはよく言えば絆だし、悪く言えばしがらみなのかなと思うけど…
でも結局のところ、お互いがお互いを大好きだから、長～いノロケを聞かされたような気分でもあるww
人との付き合いは、幸せ絶頂！でめでたし、じゃないから、その後のもだもだとか、愛とか、情とか、悩みとか。棚卸ししてやっぱりシンプルに一緒にいたいって思えるのは素敵なことかなー。
と、恋愛結婚じゃない私などは思いました。