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ごんげん長屋つれづれ帖(一) の商品レビュー

3.8

6件のお客様レビュー

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2024/04/26

江戸時代の長屋の話と言えば、人情に厚く、良くも悪くもおせっかい。貧しい暮らしの中で助け合いながら生きているって感じ。 質屋で番頭を務めるお勝も例に洩れず曲がった事が大嫌いなひと呼んで「かみなりお勝」と言われている。 小説の出だしはとっつきにくいが、お勝の素性が分かってくるとグッ...

江戸時代の長屋の話と言えば、人情に厚く、良くも悪くもおせっかい。貧しい暮らしの中で助け合いながら生きているって感じ。 質屋で番頭を務めるお勝も例に洩れず曲がった事が大嫌いなひと呼んで「かみなりお勝」と言われている。 小説の出だしはとっつきにくいが、お勝の素性が分かってくるとグッと話に引き込まれていく。 時代小説特有の「夜の帳が下りる頃」や「夜のしじまが〜」の表現もいい感じ(笑)。 おけら長屋によく出てきた「科を作る」も綺麗な表現で好きだなぁ。 十八五文の薬売りなんて言葉が出てきたら調べずにはいられない(笑)。 スカッとした性格のお勝がどんな風に騒動を解決していくのか続きが読みたくなる作品です。

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2023/11/07

後半になってググッと面白くなり、次巻以降も読みたくなった。 かみなりお勝のきっぷの良さと、秘めた過去の痛みと、子どもたちに、周囲の弱き人に寄り添う温かな情が心地よい。 いろいろあっても、前向いて笑って生きていこう、生き抜こう、と思える時代もの。

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2022/04/03

内容(ブックデータベースより) 岡場所で賑わう根津権現門前町の裏店、通称『ごんげん長屋』に住まうお勝は、女だてらに質屋の番頭を務め、女手ひとつで三人の子供を育てる大年増。 情に厚くて世話焼きで曲がったことが大嫌いなお勝は『かみなりお勝』とあだ名され、周囲に一目置かれる存在だ。 ...

内容(ブックデータベースより) 岡場所で賑わう根津権現門前町の裏店、通称『ごんげん長屋』に住まうお勝は、女だてらに質屋の番頭を務め、女手ひとつで三人の子供を育てる大年増。 情に厚くて世話焼きで曲がったことが大嫌いなお勝は『かみなりお勝』とあだ名され、周囲に一目置かれる存在だ。 そんなお勝の周りでは、今日も騒動が巻き起こり――。 くすりと笑えてほろりと泣ける、これぞ人情物の決定版。 時代劇の超大物脚本家が贈る、傑作シリーズ第一弾! 令和4年3月31日~4月3日

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2022/01/30

金子氏の本は付き添い屋、かぎ縄に続いて3シリーズ目。人情話しだが淡々とした味わい。 本作も主人公が女性で質屋・損料屋の番頭で品物の目利という不思議な設定。何故こんな仕事を、との疑問が湧くが、この解答は最後の4話目に出てくる。3人の子供はいるが亭主はどうなった、の解答は3話目と4話...

金子氏の本は付き添い屋、かぎ縄に続いて3シリーズ目。人情話しだが淡々とした味わい。 本作も主人公が女性で質屋・損料屋の番頭で品物の目利という不思議な設定。何故こんな仕事を、との疑問が湧くが、この解答は最後の4話目に出てくる。3人の子供はいるが亭主はどうなった、の解答は3話目と4話目とみんな後ろに持ってきている。このあたりはどうだろうか? 町民で小太刀の名手だが、立ち回りも1回あった。度胸は「かみなりお勝」として随所に出てくる。 大身の旗本のお世継ぎ問題も出てきて、次作はどう展開して行くのだろうかと期待を持たせる。

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2021/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 本所のおけら長屋も根津のごんげん長屋も、どちらも人情に溢れた素晴らしい長屋です。金子成人「ごんげん長屋つれづれ帖(一)」、かみなりお勝、2020.10発行。かみなりお勝、隠し金始末、むくどり、子は宝の4話。むくどりはちょっと辛い話でしたが、お琴12歳、幸助10歳、お妙7歳を育て、難題を次々に解決していく強くて筋の通ったお勝(質舗・岩木屋の番頭)の活躍に大拍手です。

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2021/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

202010/質屋の番頭を務めながら女手ひとつで三人の子供を育てるお勝。子供達との関係には驚かされた。シリーズもの1作目ということで今後も楽しみ。

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