アニーはどこにいった の商品レビュー
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終始ゾワゾワするお話でした。 読後、トイレ掃除をしたくなります。 ホラーシーンよりも、いじめのシーンの方が怖かったです。 日本は陰湿とよく言われますが、海外はこんな感じなの…? そこに恐怖です。 当たり前かもですが、会話のテンポやジョークが日本とは異なります。 それがオシャレすぎて…ジョー先生が皮肉屋なのに気づいたのは終盤でした(笑) 「ちょっとは誰かを素直に信じれば…」とは思ったのですが。 真っ直ぐに愛されなかった生い立ち上、そうならざるを得なかったのかと思うと、ちょっぴり悲しく感じました。
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「妹になにがあったか知っている。 同じことが起きようとしている。」 不吉なメールで故郷に帰ってきた僕。 25年前、確かに妹のアニーには何かが起こってて、その正体は分からないまま死んでいった。 忌々しいあの夜の記憶、あの夜の出来事からアニーは変わってしまった、まるで別人のように。...
「妹になにがあったか知っている。 同じことが起きようとしている。」 不吉なメールで故郷に帰ってきた僕。 25年前、確かに妹のアニーには何かが起こってて、その正体は分からないまま死んでいった。 忌々しいあの夜の記憶、あの夜の出来事からアニーは変わってしまった、まるで別人のように。 二度と戻ってこないとは思っていた故郷。 僕の前任の教師は自分の息子を殺したのち、自殺を遂げた。 「息子じゃない」という血文字を残して。 生粋のキングファンであるC・J・チューダーの長編二作目。 匿名のメールによって過去の記憶の封印を解いた主人公が自身の妹の謎に迫っていくストーリー。 この主人公のジョー・ソーンが中々の曲者でギャンブル好きで借金まみれ、アルコール中毒の兆しも見える中年男。 しかし謎の正義感を発揮したり、皮肉を以て巨悪に立ち向かう姿勢も見せてくれる。 この主人公の人格の形成と事件への執念の理由が過去の事件を通して見えてくるのが面白い。 殺し屋まがいの女や経歴詐称の同僚、そして町会議員の旧友、信用ならない奴らとの駆け引きでハードでな展開が繰り広げられる。 一体だれがジョーを呼び起こしたのか、25年前の事件の裏の真相とは。 キング氏のモダンホラーとミステリーが融合した秀作。 三作目の長編も発表済みというしそちらも楽しみだ。
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スティーヴン・キング絶賛!の推薦文に惹かれて読んだけど、わかりみの極みとしか言えなかった。 虫!グロ!!ホラー!!!!!ミステリー!!!!!!!!!!! 皆んな(皆んな?)大好きなやつだと思う!! 勿論私も!! ミステリー要素はそこまで上手く機能してるとは思えなかったものの、読...
スティーヴン・キング絶賛!の推薦文に惹かれて読んだけど、わかりみの極みとしか言えなかった。 虫!グロ!!ホラー!!!!!ミステリー!!!!!!!!!!! 皆んな(皆んな?)大好きなやつだと思う!! 勿論私も!! ミステリー要素はそこまで上手く機能してるとは思えなかったものの、読み終わった頃の嫌な余韻は好き。 人間ではないものは私達の生活のすぐ近くに居る。 目を瞑って見ないふりをするか、存在を認知しながら共存していくしかない。
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前作よりホラーに寄り、スティーブン・キングに寄っている。前作と同じく、現在と過去を交互に描かれており、少年時代の友情や憎しみ葛藤、そして暗い秘密が徐々に明らかになる構成で物語には引き込まれる。 キャラにも工夫の跡があり、主人公と悪友その彼女の愛憎入り混じった三角関係?は切ないし...
前作よりホラーに寄り、スティーブン・キングに寄っている。前作と同じく、現在と過去を交互に描かれており、少年時代の友情や憎しみ葛藤、そして暗い秘密が徐々に明らかになる構成で物語には引き込まれる。 キャラにも工夫の跡があり、主人公と悪友その彼女の愛憎入り混じった三角関係?は切ないし、女性ギャングのキャラも面白い。 しかし、”アニー”の設定自体ですぐに話の構図が、キングの有名作品と同じ、というのがわかってしまうので盛り上がりにかける。 前作と続けて読んだこと、期待が大きすぎたこともあり少し残念だったが、文章が抜群にうまいし構成も見事なので、次回作に期待。
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なんかスッキリしない。読みやすいし、変な文章の絡まりがなく、自分の物語の作り方が出来る人なんだろうけど、最後に向かうにつれ、色々種明かしというか、また見えてきた所にカバーかけるみたいな、よくわからなくなった。なぜ子供の墓地がないのか?自閉症の意味、父親を刺したのは自分?炭鉱に骨が...
なんかスッキリしない。読みやすいし、変な文章の絡まりがなく、自分の物語の作り方が出来る人なんだろうけど、最後に向かうにつれ、色々種明かしというか、また見えてきた所にカバーかけるみたいな、よくわからなくなった。なぜ子供の墓地がないのか?自閉症の意味、父親を刺したのは自分?炭鉱に骨があるのはなぜ?ゆっくり読んだのにわからなかった。
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悪趣味で派手な装幀からアメリカものとばかり思っていたら嬉しいことにイギリスの地方ものだった。ノッティンガムシャーの閉山して久しい炭鉱町に久々に帰郷した語り手。はて何か起こるか。 息詰まるような田舎町、不良による陰湿ないじめ、有力者の手下共の暴力となんとも鬱陶しい出来事が次々と。そして異様にハードボイルドなプロの犯罪女。うーん、期待していたイギリスの地方ものとはかなり違ってきたなあ。なんか違う、と思ったら作者、スティーヴン・キング好きなのね。道理で。ごめん、キングはあまり好きではない。 物語が半ばを過ぎるころまでは面白い、確かに。でも残り4分の3くらいで何か期待はずれとなり、最後に至ってはえ?何だったのこれで終わり? つまりはペットセメタリーだよね、これ。結局本当の謎はあやふやなまま、というか消化不良に終わった感じ。 ミステリーとホラーの融合みたいなこと書いてあるけれど、どちらも中途半端。半分くらいまでは面白かった(汚かったけれど)のでまあ良いかな。
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傑作ですね。評判通り。 たっぷり怖いです。腐臭もカビ臭さも不穏さもムシのガサガサ感もしっかり味わえます。イギリスの田舎が舞台ですので、ゴシックとまではいかないですけど現代のやさぐれ感のバックキャストに土地の呪いが浮かび上がる語り口は上手い。 そして綺麗な回収に謎解き。くわえて...
傑作ですね。評判通り。 たっぷり怖いです。腐臭もカビ臭さも不穏さもムシのガサガサ感もしっかり味わえます。イギリスの田舎が舞台ですので、ゴシックとまではいかないですけど現代のやさぐれ感のバックキャストに土地の呪いが浮かび上がる語り口は上手い。 そして綺麗な回収に謎解き。くわえて敢えて解かない「遊び」としてのオカルト部分の配分が超絶妙。ぱっきりと合理的に説明されちゃうのが欲しいなら横溝正史を読めばいい。このハイブリッドな読書感が本作の1番の魅力でしょう。油断してるとびっくりするくらいの騙しに遭ってるし。 僕にとって最も味わい深かったのはハードボイルド要素ですね。主人公はギャンブル依存症で作った借金のせいで逃亡している男性英語教師。亡くした妹への愛や惜別の情、いじめられっ子の生徒への優しさや正義感を見せながらも、だらしないところや決して誠実と言えない自分の性格を自虐する一人称は素晴らしく魅力的。散々自分のことを「嘘つき」と貶めるその態度が最後までこの作品のテーマでもあります。 酒飲みらしい作者の嗜好からか、華美ではないけども飲み食いのシーンがとてもよく描けているところも好きです。全編を通して居心地の良い瞬間はほとんどないのですけど、それでも同僚の女性教師ベスとのパブでのシーンは数少ないほっこりする場面のひとつ。このベスとの距離感がまた主人公の内向きの食えなさを表現していることに終盤気付かされるのだけど、なんだろうこの全方位に神経張り巡らせたペンの行き届き方! 読んでるうちに3回くらいジャンルが変わるような本です。それも静かに気付かないうちに。あまり枠にはめて理解しようと躍起になって読まないほうがいいでしょう。怖くて気持ちの悪い世界に漂っていると、とんでもないものに足を掴まれていた、そんな感覚を楽しめる小説です。
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【キング絶賛、ミステリとホラーの完璧な融合!】あの穴の奥には恐ろしいものがある。かつて僕の妹アニーに降りかかった恐怖が30年を経て甦る。恐怖の帝王絶賛の新鋭の第二作。
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