99%が後悔でも。 の商品レビュー

折茂武彦(著者)

2022/04/30

49歳まで現役プロバスケットボール選手として活躍した著者が自身の半生を振り返った一冊。若い頃は尖っていてマスコミも嫌いで自己中心的に振る舞ってきたが、その後自己の置かれる環境が変わり、選手だけでなくチームの経営にも携わるようになり、自分の心情や態度がどう変わってきたかが自身の声で描かれている。
著者は現在にフォーカスしており、その中で変わったこと、変わらなかったことがあり、過去の自分が今思い返しても恥ずかしいということがありつつも、過去があるからこそ現在につながっていると書いている。フィールドは違いつつもこれは自分も意識すべきことと思った。過去の失敗は思い出したくもないが、それがあるからこそ現在につながっているのであり、過去に得た教訓はいつまでも有効にしなくてはならないと思った。

2021/10/29

昨年（２０２０年）に購入後、積読だったこの本にようやく手を伸ばし、読了。読みたくなったキッカケは、プロバスケットBリーグの２０２１－２０２２シーズンが始まったから。今年もレバンガの試合を予定がある限り見に行きたい。
その前に、折茂さんの今までの経歴やレバンガの歴史を知りたいと思った。

その内容は、思いのほか濃く、今の折茂さんのイメージとかけ離れた人生を過ごされたことに驚かされた。また、北海道のファンが、今の折茂さんを作り上げたと言ってよいことにも感動させられた。もっと早く読んでおけばよかったと後悔。その分、今シーズンから、本にも出てくる「佐古」さんをヘッドコーチに迎えて戦うことにワクワクさせられそう。

バスケットボールに興味がない方にも、おすすめの１冊です。

（追記）この本を読んで、少しでもレバンガの支援になればと思い、ファンクラブに入らせていただきました。

2020/11/08

バスケ界のレジェンド折茂さんの自叙伝。

今年読了した『折茂武彦　弧を描く』が客観的な視点で書かれている一方で、こちらは主観的な視点から彼のこれまでを捉えた内容となっている。
大まかな構成は似ており、特に新鮮味は感じられないが、彼自身の主張や引退理由が述べられているのが印象的であった。

今年も10月より新たなシーズンが開幕したが、彼が今後経営者という立場から北海道をどう盛り上げ、強くしていくか、一バスケファンとして楽しみである。